11月11日、12日に千葉県鴨川市で事業仕分けを初開催。

鴨川市は人口33000人程度(2005年に天津小湊町と鴨川市が合併)。
今年2月に初当選した亀田郁夫市長の強い意向により実施することになった。市長当選数日後に構想日本に来るほどのスピード感。

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市長の強い意向で実施が決まる場合、事務局になる課(今回は総務課)との温度差が出てしまうことが度々あるが、今回は市長のリーダーシップを絶好のチャンスに変えようととても前向きに準備をしてくれた。これまで実施した100以上の自治体の中で最も強い思いだったと言っても過言ではない。また、事務局以外の課の雰囲気も、研修を行うたびに、事業仕分けが対決型ではなく対話型である事を認識してくれて前向きに変わってきたと感じられた。

今回の事業仕分けは無作為による「市民判定人方式」で行った。住民基本台帳から2000人を無作為に選び送付、そのうち86人から応募。応募率4.3%は近年ではかなり高い方に位置する。参加者の構成は、女性が4割、最年少は18歳、40代以下が約3割など、従来の無作為同様、女性と若い世代の比率が高くなった。

準備のプロセスでは、以下の研修を実施した。
・7月下旬:全職員向け研修(事業評価の考え方、事業シートの書き方について)
 一般行政職280名程度のうち約230名が参加(2日間4回実施)。
・9月下旬:仕分け対象事業店頭課研修(仕分けの進め方、模擬仕分け)
・10月中旬:市民判定人向け研修、対象事業課との個別ヒアリング
 個別ヒアリングは昨年度からいくつかの自治体で実施。担当課ができる限り守りに入らないようにすることを目的とししている。
・事業仕分け前日:関係施設などの現地調査
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以上の準備の中での事業仕分け。感想を一言で言うと「とても良かった」。もちろん初めてで説明や資料の書き方に不慣れなところはあったが、噛み合った議論が多く、まさに対話型になっていたと思う。

また何より、判定人として参加した市民の満足度がとても高かった。以下は、終了後に市民判定人から一言ずつ感想を話してもらったもの。

●目から鱗だった。仕分け人の視点、コーディネーターのまとめ方が素晴らしかった。
●自分なりに良いと思っていた事業が議論を聞いていくうちに悪いとわかったりその反対もあったり、考え方のトレーニングになった。
●自分の生活においても時々仕分けをすることは必要と感じた。
●今まで行政に関心がなかったが、市への関心が大きく高まった。
●抽選に当たってうれしかった。18歳なのにこういう経験ができて良かった。また参加したい。(高校生)
●とても勉強になった。職員の気持ちも伝わったし、それを踏まえた上での仕分け人の専門的な視点が入ったので、必ずこの後良くなると思った。
●これから税金を気持ちよく納めていきたくなった。
●市民への情報公開、税金の使い道を考える意味という意味でとても意義があった。
●週末が休めない職場にいるけれど、無理して参加してよかった。
●鴨川に住んで5年。参加して本当に良かった。もっと若い人にも来てほしい。また参加したい(20代)
●今日の議論を、今後は市民が肉付けをしていく必要がある。
●手紙が来た時、億劫だった。1日参加してみて色々な考え方があることを勉強できた。
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このような感想をもらえるからこの稼業をやめられない(笑)。
鴨川がもっと住みやすくて満足度の高い町になるよう、これからも協力していきたい。
市長、総務課、対象事業担当課、市民のみなさん、本当にお疲れさまでした。

速報版として、既に仕分けの結果が鴨川市HPに掲載されています。

【メディア掲載】
毎日新聞

千葉日報