このエントリーは「DevLOVE Advent Calendar 2013「現場」」の1日目の記事です。
(あとで少し手直しするかもしれません)

私はWeb企業でエンジニアをしています。

配属前にこう聞かされていました。
「我々はアジャイルで開発している。」
「でもなかなかうまくいかなくってね。」

大抵の現場はそうだろうと思っていました。

しかし入ってみて、現場にあったものは「自称アジャイル」でした。

・前日の進捗と当日の進捗予定だけを話す「朝会」
・週次で開かれ、今週の進捗を話すイテレーションミーティング
・ただ一度実施されて、そのまま消えたKPT

彼らはアジャイルであろうとしながらアジャイルが回っていませんでした。
何度も「アジャイルでは〜〜しますよ」「アジャイルではこういうときどうするんですか?」という言葉が飛び交いながら、それでいて現場はアジャイルとは言いがたい状態が続いていました。

彼らはアジャイルをしたいと願いながら、アジャイルにできない状態で悶々としているように見えました。

「アジャイルの専門家がいれば違うんだろうけどねー」
俺たちにはできない、だって素人だから
そういっているように聞こえました。


私は我慢が出来ませんでした。
やりたければやればいいじゃない。

DevLOVE甲子園@TAKAKING22 さんの発表を聞いて勇気づけられた私は一人でもアジャイルを始めようと思いました。

KPTが機能していなかったため、課題の収集はチームランチの時間に行いました。
メンバーのこうしたいああしたいという話を聞いて、プランをまとめて提案してみました。

チームへの改善活動としてのWIP(仕掛かりタスク)の数を3つに限定し、ランチで収集した課題をまとめたチーム改善バックログの中から優先度の高い3つのタスクにかかりました。
1. タスクがレビューで滞留している
2.レビューで滞留するためタスクが消化できずベロシティや開発速度が見積もれない
3.タスクの全体感が不明瞭すぎる

【実際にやったこと】
レビューでの滞留を防ぐため、ブランチとタスクを小型化を提案し、レビューを流せるようにしました。
これによりタスクが消化され始めたためベロシティが6ポイントから50ポイントに改善されました。
さらに「タスク洗い出し祭り」というイベントを開きタスクの洗い出しを行い、マネージャ向けタスク(プロダクトバックログ)と開発向けタスク(イテレーションバックログ)として管理できる状態にしました。

仕掛かりタスクの範囲で確実に成果は出始めました。

【変わり始めたこと】
自分の活動により目に見える成果が見え始めたことはもちろんですが、「変えれば成果が出る」と感じたメンバーたちが自分から動き始め、ペアプロを試してみたり、KPTを始めだしたりしました。
先月までアジャイルではなかったチームの壁際には、今は大きなホワイトボードがあって、多数の付箋が張ってあります。

開発スピードがあがったことが呼び水となってメンバーのマインドを変えられたことが私がこのチームで出せた一番大きな成果だと思っています。
メンバーの側にも「なんとかしたい」という思いはあったと思います。
「でも何からはじめたら・・・」という躊躇を私が空気を読まずに色々やり始めたので、「こいつにできるんなら俺たちでもできそう」という空気を作れたのが大きかったんじゃないかと思っています。

【これからやりたいこと】
次はこの文化を殺さないように守り、次の変化を支えられる乳母としての役割を果たしていきたいと思っています。