October 2007

October 19, 2007

*一色*

透明なガラス窓 だんだん濁ってく
目の前でつくられてくモザイク
エンジン音 伝わってブレる視点
灰色車内は色も温度もない

窓の外 ぼんやりと浮かぶ 色。色。
数分後 あの色に溶ける 僕。僕。

吹き付ける風 飛ばされないよう
あの色の中に ゆっくり入って行く
無数の穴開くような 音 聞きながら
破裂しそうな僕を 僕は 庇う

灰色車内 降りたはずの僕は まだ、まだ、
無数の線に 邪魔されて何も見え ない、ない、

それでも 瞼落してしまいたくないから
終りの砂嵐には まだ 早すぎるから
僕は 壊れたテレビのような映像を
何かを探しながら ただ 見つめ続ける


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October 17, 2007

*Z time*

この制服とも あと少しで お別れ
それなのに また参考書の文字が笑う
ケラケラ どこかの妖怪みたいに
チラチラ 見えるその牙が可愛い

でも、そろそろ飽きたの その笑顔
なんて言うか 個性がないから つまんないの

カウントダウンはもう始まってるのに
ノートとにらめっこしたままでいいの?
妖怪と見つめ合ってばっかりでいいの?
それより大事なこと忘れてない?忘れてるよ。

0になるその瞬間に一緒にいたいのは
そこのノートでも妖怪でもなくて
今までずっと一緒に笑って泣いた
多分一応ニンゲンのあなたと。


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October 16, 2007

*浮遊旅行*

360度回転 今日もまた
上も下もわからない 無重力状態
無数の情報 掻い潜って
今日は君と どこへ行こうか?

ふにゃふにゃ数字 ケラケラ記号 ぐるぐるアルファベット
惑わされちゃいけない 君と僕の目的地は もっと向こう

繋いだ手 そのままに もっと深くまで
君とだったら どこまでだって行ける
目的地までの道のりは 星の数
遠回りしたって きっと辿り着けるさ!!


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October 15, 2007

*ケンカして!*

短い針と長い針が 仲良し過ぎて 困っちゃいます
ちょっと目を離した隙に もうあんなに くっついて!
さっき二人 笑顔でバイバイ 手 振ってたのに・・・
もう 手を繋げる距離にいるなんて!

私たちは あなた達と違って そんなに会えないのに
あなた達のせいで 一緒にいる時間も 短くなっちゃうわ

もっと ゆっくり歩いたって大丈夫よ
たまには 寄り道したっていいのに。
決められた道を 真っ直ぐ 歩く
その長い脚では あっという間のこと。


私たちは あなた達が近づくほど 切なくなる
あなた達が重なる頃 私たちは さよならする




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October 14, 2007

*月下*

もう ずっとずっと昔の 落し物の僕
金網越しの空 毎晩 見上げて
いくら 目玉を赤く 染めても
もう きっときっと誰も 気付かないんだ

まるくなって それでも 独り
心のすみっこで 何かを 信じてる

くるり くるり 踊る 黒い海で
だから 僕も  踊る 箱の中で
少しだけだっていい 同じでいさせて
ホントのこと 忘れたくはないから

満ちては欠ける 僕の星


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October 13, 2007

*雨音リズム*

天気予報のお姉さんの爽やかスマイル
僕は騙されなかった
使い捨ての傘が奏でるメロディ
飾らない音 僕は嫌いじゃない

。゜。゜。゜。゜。
゜。゜。゜。゜。゜

誰の耳にも届いてるメロディ
耳澄ませてみて。
どんな色にだって変わるメロディ
今日は何色?

。゜。゜。゜。゜。
゜。゜。゜。゜。゜



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October 12, 2007

*君に。*

失くさないように 握りしめて 走った
早く君に見せたくて 早く君に見せたくて

やっと 見つけた とてもいびつな 欠片
小さな 小さな 僕だけの 欠片
白い道に白い息 赤い僕の音だけ 響く
あの角 その先 君の元まで 届け!

、、、、、だらけの僕 だから 君は 溜息ついて 手を伸ばした
・・・・・だけの僕に 君は 怒りながら 背中押した

失くさないように 握りしめて 走った
早く君に見せたくて 早く君に見せたくて
隣にいてくれた 君に 一番最初に
君はきっと 笑うだろう 笑うだろう


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October 10, 2007

*あかずきんちゃん*

ちゃっかりと寄り道 バッタリと遭遇
とりあえず全力疾走です。
物語のように 筋書き通りになんて
するつもりはございません。

花代ケチってお花畑 逃げる途中 お土産ワインを割っちゃった
とりあえず、急いでお見舞いへ!!

扉 開けば ありえない大きさに膨らむ ベッド
ピクピク動く三角耳 大きな大きな そのお口
目と目が合って 次の瞬間、ベッドから飛び出た
涙顔のオオカミ 「殺さないで・・・」

? ? ? ? ?

    !

片手に割れたワインの瓶 怯えたオオカミ震えてる
急に強気になって 瓶、片手に歩み寄る

「おばあさんは・・・?」

「・・・・ものっそい早さで・・・逃げました」


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October 09, 2007

*ベーグルの悩み*

「買って!買って!」はいいけど お嬢ちゃん
僕を指差して 違う名前、言わないでもらえます?
生憎僕は ドーナッツじゃございません
生憎僕は あんなに高カロリーじゃございません

ちょっと、ちょっと お母さん?
どうやらパン違いのようですが
そのまま僕を購入しちゃって いいの?
いいの・・? いいの・・・?

良いわきゃないよね!そりゃそうでしょうよ!
だからって 齧って「違う」って泣かれても、
こっちとしても 困っちゃうわけです
とりあえず ゴミ箱行きは 避けたいです・・・ハイ。


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October 08, 2007

*0.000000001*

ピリオドで区切った その後続く 中に
ホントの 私がいるって 誰も知らない
0(ない)ように見せてる 奥の奥に
両手で 隠して 小さくしてる 私のことを

何度も 何度も 友達の名前 出すのは
きっと きっと 友達の想い 知ってるのね

最初で 最後の 二人の時間
まるで三人で いるみたいね
大丈夫 まだ ほんの僅か
今なら すぐ0(なく)なる


何度も 何度も 友達の名前 出すのは
きっと きっと 私の想い 知ってるのね

今日で 最後の 小さい私
小さすぎる この想いは
君の大事なモノ 壊さないよ
また会う時は 友達の二人

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