April 16, 2010
話はすこし古くなるが、今年の年賀状のなかに
最近自転車を乗りはじめたという添え書きのあった
賀状が2通もあった。
ふたりとも、むかしの仕事仲間。
ひとりは京都郊外に住むFさん。
リタイアとともに乗っていた乗用車を手放し、
アシスト自転車に乗り替えたそうである。
それまでの仕事柄、世の中に公害をまき散らしていた償いで
生活すべてを、エコに切り替えたそうである。
もうひとりのOさんは米軍基地の近く、座間に住んでいる。
写真入りの年賀状には、ロードバイクに股がり、
黒いヘルメットをかぶった得意満面のOさんが写っている。
そのOさんと10年ぶりに会った。
わたしより7歳年下。
リタイアしてまだ2年の彼は、すっかり自転車の虜になっていて
春になったら自転車大国コペンハーゲンに出かけるはなしを
熱っぽく語っていた。
市民の半数以上が自転車通勤、おまけにいたる道路には、
自転車専用レーンに専用信号機も設置されているという。
またコペンハーゲン市内には無料のレンタサイクル
「シティバイク」というシステムもあるらしい。
Oさんはこのシティバイクを活用するとのこと。
切り詰めた予算で安宿に泊まり、お金が残ればヨーロッパに渡り
エコエネルギーが盛んなEU各国の自転車事情を肌で感じとって
きたいとも言っていた。
自転車で、新しい世界がはじまった。
そういえば、わたしの周りにもうひとり
自転車に興味を覚えた男がいる。
好奇心旺盛な、特に食にたいしてはうんちくをもっている。
高級料理には興味はないが、味覚には自信があるという。
美味しい生卵ご飯の食べ方に美味しい納豆の食べ方には
一家言持っている。
リタイア歴2年、南町田に住む従弟である。
いまや年金生活、エコな生活を実践している。
読書にお散歩が趣味だった従弟に、去年の秋に購入した自転車は
新鮮なあそび道具になったようだ。
最初はサドルの堅さに根をあげたようだったが、
走り込んでるうちに痛さもわすれ、最近では江の島、鎌倉と
距離を延ばしポタリングを楽しんでいるらしい。

小春日和となった冬、彼としばらくぶりに会った。
近くの自転車屋で買ったというクロスバイクで現れた。
その時に案内されたのが、「海軍道路」。
横浜•瀬谷区の田園地帯に何処までも一直線に延びる道路。
はじめて走る道である。
そのむかし、横須賀海軍の弾薬庫があった上瀬谷原から
相鉄線の瀬谷駅まで運搬用の鉄道が敷かれて、その線路に
並走する道を海軍道路と呼ばれていたそうだ。
線路は戦後間もなく撤去され、海軍道路の歩道となった。
現在、道の両側にはソメイヨシノが600本、
桜並木となっている。
桜満開となる4月の初旬、暖かい春の日に、
にぎり飯でもぶらさげて、また訪れてみようと
密かな楽しみとしていたのだが、このところの天候不順、
タイミングを逸してしまった。
従弟と海軍道路を走った日の走行距離は85キロ。
ひとによって長距離の目安に違いはあるが、
自身の年齢を超す距離を長距離としているわたしにとって
結構走った一日だった。
リタイアとともに自転車遊びが始まった友人たち、
それぞれ動機は違っても惹かれるひとつに
走る爽快感があるからだろう。
その上、夜のウイスキーがまた、旨くなる。
酔いがまわるにつけ、達成感がじんわりわいてくる。
座間のOさん、多分いま頃コペンハーゲンの街中を走っている
ことだろう‥‥‥。
最近自転車を乗りはじめたという添え書きのあった
賀状が2通もあった。
ふたりとも、むかしの仕事仲間。
ひとりは京都郊外に住むFさん。
リタイアとともに乗っていた乗用車を手放し、
アシスト自転車に乗り替えたそうである。
それまでの仕事柄、世の中に公害をまき散らしていた償いで
生活すべてを、エコに切り替えたそうである。
もうひとりのOさんは米軍基地の近く、座間に住んでいる。
写真入りの年賀状には、ロードバイクに股がり、
黒いヘルメットをかぶった得意満面のOさんが写っている。
そのOさんと10年ぶりに会った。
わたしより7歳年下。
リタイアしてまだ2年の彼は、すっかり自転車の虜になっていて
春になったら自転車大国コペンハーゲンに出かけるはなしを
熱っぽく語っていた。
市民の半数以上が自転車通勤、おまけにいたる道路には、
自転車専用レーンに専用信号機も設置されているという。
またコペンハーゲン市内には無料のレンタサイクル
「シティバイク」というシステムもあるらしい。
Oさんはこのシティバイクを活用するとのこと。
切り詰めた予算で安宿に泊まり、お金が残ればヨーロッパに渡り
エコエネルギーが盛んなEU各国の自転車事情を肌で感じとって
きたいとも言っていた。
自転車で、新しい世界がはじまった。
そういえば、わたしの周りにもうひとり
自転車に興味を覚えた男がいる。
好奇心旺盛な、特に食にたいしてはうんちくをもっている。
高級料理には興味はないが、味覚には自信があるという。
美味しい生卵ご飯の食べ方に美味しい納豆の食べ方には
一家言持っている。
リタイア歴2年、南町田に住む従弟である。
いまや年金生活、エコな生活を実践している。
読書にお散歩が趣味だった従弟に、去年の秋に購入した自転車は
新鮮なあそび道具になったようだ。
最初はサドルの堅さに根をあげたようだったが、
走り込んでるうちに痛さもわすれ、最近では江の島、鎌倉と
距離を延ばしポタリングを楽しんでいるらしい。

小春日和となった冬、彼としばらくぶりに会った。
近くの自転車屋で買ったというクロスバイクで現れた。
その時に案内されたのが、「海軍道路」。
横浜•瀬谷区の田園地帯に何処までも一直線に延びる道路。
はじめて走る道である。
そのむかし、横須賀海軍の弾薬庫があった上瀬谷原から
相鉄線の瀬谷駅まで運搬用の鉄道が敷かれて、その線路に
並走する道を海軍道路と呼ばれていたそうだ。
線路は戦後間もなく撤去され、海軍道路の歩道となった。
現在、道の両側にはソメイヨシノが600本、
桜並木となっている。
桜満開となる4月の初旬、暖かい春の日に、
にぎり飯でもぶらさげて、また訪れてみようと
密かな楽しみとしていたのだが、このところの天候不順、
タイミングを逸してしまった。
従弟と海軍道路を走った日の走行距離は85キロ。
ひとによって長距離の目安に違いはあるが、
自身の年齢を超す距離を長距離としているわたしにとって
結構走った一日だった。
リタイアとともに自転車遊びが始まった友人たち、
それぞれ動機は違っても惹かれるひとつに
走る爽快感があるからだろう。
その上、夜のウイスキーがまた、旨くなる。
酔いがまわるにつけ、達成感がじんわりわいてくる。
座間のOさん、多分いま頃コペンハーゲンの街中を走っている
ことだろう‥‥‥。
(11:36)
January 20, 2010

長年の相棒ビアンキくん、何処へ行くのも常に一緒。
ほぼ毎日、ほぼ10年、共に遊んでいる。
そのビアンキくん、去年の夏にすこし体調を崩し、師と仰ぐ
ヒジカタサイクルで自転車ドッグ入りをした。
リムにギアなど多少のメンテナンスをして1日で退院してきたものの
この10年で5万キロは走破している。
去年1年間の走行距離は、5980キロ。
その前の年が 5730キロだった。
1週間で100キロをひとつの目安にしているから
すこしは記録が更新した計算になる。
多分、畑への往復が積み重なったのかもしれない。
5年前の夏に北海道自転車旅をした時もこのビアンキくん。
稚内の近く紋別からほぼ沿岸沿いに苫小牧までの約1ヶ月、
キャンプ場を転々としながら二人三脚の旅。
彼と友情が芽生えたのもこの時から‥‥。
想い出深いものがある。
しかし、このところの度重なるドッグ入り、
自然の老朽は否めない。
フレームは、まだ大丈夫だとお墨付きをもらったが、
無理な遠乗りは可哀想になってきた。
ビアンキくんにかわり長い二軍生活から昇格した弟分の
キャノンデールくんが、今ではポタリングの友となっている。

ことしの走り初めはおだやかな冬日、江の島へ。
相模湾の海岸線に沿ってはしる太平洋サイクリングロード、
我が家から東に20キロほど走ると江の島に着く。
目的のないポタリングの時は、往々にしてまず江の島までくる。
その日の気分で、さらに足をのばして鎌倉、逗子、葉山へと、
ツーリングの中継地点になっている。


アンティークな家具や照明と古びた佇まい。
昭和の面影を残した民家をオーナー自ら内装したギャラリー&
カフェ「LAMA coffee」。
昔は周りにもっと昭和の雰囲気があったのだろう、
江の島からほど近い茅ヶ崎の住宅地の一画にある。
おだやかな冬日とはいっても、辺りの空気は冷たい。
この日は、江の島からLAMA coffeeへ直行。
今よく使われている「ほっこり」という形容詞、
そんな言葉があてはまる「ほっこりな感じ」の店主のOさん、
物静かで、優しい、暖かな人柄の持ち主。
LAMA coffeeもまた、
ゆるい時間の流れる隠れ家的なカフェである。
温かなコーヒーと店主のOさんと久しぶりに話し込む。
帰りも来た時と同じ道、海沿いの道を。

冬の夕暮れは早い。
茅ヶ崎から平塚に入る湘南大橋を渡るころには
夕日は沈み、富士山のシルエットが浮かび上がる。
新年を迎えた爽快感。
富士山は気持ちまで元気にする。
ことしも、スローフードにスローライフ。
(11:01)
January 12, 2010
厳しい寒さに冷たい雨の日、こんなはなしで‥‥‥。

中井ファーム産の野菜で作った我が家の惣菜。
ほうれん草はおしたしに、
ルッコラとブロッコリーはかるく茹であげ、住乃江味噌で食す。
この住乃江味噌、粒味噌に砂糖、黄胡麻だけのシンプルさ。
(大阪の南、住吉大社の近くにある日本酒の蔵元が100年ほど前から
造りはじめたという味噌。)
少し甘めの味は、田楽やふろふき大根にもあう。
採りたての大根はみずみずしく甘味もあり擦りおろして、
そのまんま食したり、千切りにして大根サラダにもする。
大根の葉のほうは、みじん切りにしてちりめんじゃこを入れ、
七味に醤油で味付けをし、ごま油で炒める。
あたたかいご飯にふりかけると、おかずは何もいらない。
彩りも鮮やかな野菜たちは、食欲もそそる。
しかし、おいしい野菜にありつけるのも、こんな努力が‥‥‥‥‥。

ビタミンC、カルシウム、鉄、カロチンなどなど、特に芯の部分に
栄養が豊富に含まれている白菜。

寒さに弱い白菜は、一株づつ外葉を包み込むように
藁ひもで縛っておくと冷害にも日持ちするそうです。

大根を長期保存する場合には、大根の葉を切り落としたほうが
いいらしい。
葉の根元をカットすると断面の中心が空洞になっているものは
ほとんどが「ス」入りだそうです。
葉が根の水分・養分を奪うので「ス」が入るのだそうだ。
それと根肩まで土寄せをしておくとより保存がいいとのこと。
また冬を越すスナップエンドウの周りには、笹竹を立てておく。

これからの寒い時期、霜対策のひとつらしい。
昔と変わらぬ育て方、
先人たちの知恵がみえてくる。

中井ファーム産の野菜で作った我が家の惣菜。
ほうれん草はおしたしに、
ルッコラとブロッコリーはかるく茹であげ、住乃江味噌で食す。
この住乃江味噌、粒味噌に砂糖、黄胡麻だけのシンプルさ。
(大阪の南、住吉大社の近くにある日本酒の蔵元が100年ほど前から
造りはじめたという味噌。)
少し甘めの味は、田楽やふろふき大根にもあう。
採りたての大根はみずみずしく甘味もあり擦りおろして、
そのまんま食したり、千切りにして大根サラダにもする。
大根の葉のほうは、みじん切りにしてちりめんじゃこを入れ、
七味に醤油で味付けをし、ごま油で炒める。
あたたかいご飯にふりかけると、おかずは何もいらない。
彩りも鮮やかな野菜たちは、食欲もそそる。
しかし、おいしい野菜にありつけるのも、こんな努力が‥‥‥‥‥。

ビタミンC、カルシウム、鉄、カロチンなどなど、特に芯の部分に
栄養が豊富に含まれている白菜。

寒さに弱い白菜は、一株づつ外葉を包み込むように
藁ひもで縛っておくと冷害にも日持ちするそうです。

大根を長期保存する場合には、大根の葉を切り落としたほうが
いいらしい。
葉の根元をカットすると断面の中心が空洞になっているものは
ほとんどが「ス」入りだそうです。
葉が根の水分・養分を奪うので「ス」が入るのだそうだ。
それと根肩まで土寄せをしておくとより保存がいいとのこと。
また冬を越すスナップエンドウの周りには、笹竹を立てておく。

これからの寒い時期、霜対策のひとつらしい。
昔と変わらぬ育て方、
先人たちの知恵がみえてくる。
(15:50)
January 08, 2010
あけましておめでとうございます。

初冬の中井ファーム。
大山山系から吹き下ろす北風の通り道となっているが、
冬晴れのこの日、防寒対策は万全。
ユニクロのヒートテック。
一昨年につづき去年もブームとなって品薄状態が続出してる噂。
ヒートテックの、タートルネックにスパッツのインナーを
着込んで畑仕事。
発熱、保温、おまけに伸縮性もあるので機能性がいい。
噂通りさほど寒さも気にならない。
なかなかの優れもの‥‥。
これから真冬を迎える自転車遊びにも、必須アイテムとなりそうだ。
ところで中井ファーム、
秋野菜の人参も、思いのほか大収穫だった。
この時期は、冬野菜が収穫をむかえている。

白菜。

ブロッコリー。

ルッコラ。

大根。

ほうれん草。
野菜たち、立派に生育していた。
色艶もいいし、活き活きとしている。
農業に興味を持って1年。
いろんなことを学んだ。
まず最初に感じたのは、採れたて野菜の味、
みずみずしく、甘く、それに野菜本来の香りがある。
カタチはいびつであっても、本当においしい。
おまけに無農薬栽培、手間はかかるが安全野菜である。
土を作り、畑を作る。
小さな種や苗から育った野菜、収穫の時には計り知れない
感動がある。
土との接し方ひとつで、良くも悪くも人を変えてしまう力を
持っている。
土の中に小宇宙が見えてくる。
反省点は沢山あるが、
教官の指導の下、どうやら1年は持ちこたえた。
これからが正念場。
「楽しいおいしい農業」の2年目がスタートする。

初冬の中井ファーム。
大山山系から吹き下ろす北風の通り道となっているが、
冬晴れのこの日、防寒対策は万全。
ユニクロのヒートテック。
一昨年につづき去年もブームとなって品薄状態が続出してる噂。
ヒートテックの、タートルネックにスパッツのインナーを
着込んで畑仕事。
発熱、保温、おまけに伸縮性もあるので機能性がいい。
噂通りさほど寒さも気にならない。
なかなかの優れもの‥‥。
これから真冬を迎える自転車遊びにも、必須アイテムとなりそうだ。
ところで中井ファーム、
秋野菜の人参も、思いのほか大収穫だった。
この時期は、冬野菜が収穫をむかえている。

白菜。

ブロッコリー。

ルッコラ。

大根。

ほうれん草。
野菜たち、立派に生育していた。
色艶もいいし、活き活きとしている。
農業に興味を持って1年。
いろんなことを学んだ。
まず最初に感じたのは、採れたて野菜の味、
みずみずしく、甘く、それに野菜本来の香りがある。
カタチはいびつであっても、本当においしい。
おまけに無農薬栽培、手間はかかるが安全野菜である。
土を作り、畑を作る。
小さな種や苗から育った野菜、収穫の時には計り知れない
感動がある。
土との接し方ひとつで、良くも悪くも人を変えてしまう力を
持っている。
土の中に小宇宙が見えてくる。
反省点は沢山あるが、
教官の指導の下、どうやら1年は持ちこたえた。
これからが正念場。
「楽しいおいしい農業」の2年目がスタートする。
(18:51)
December 11, 2009

平塚の北と南に、気になるアンティークショップがある。
海に近い南側のお店は、イギリスのアンティーク家具と雑貨を
主に取り扱っている。
「menu」という小さな店だ。
ところ狭しと商品がおかれてある店の片隅に、
4人ほど座れるカフェスタンドがある。
ポタリングの帰り、たまに立ち寄り
ひと息いれて帰ることにしている。



この秋、イギリスに買い付けにいったという新商品が数多く入荷。
暮らしの中の生活雑貨、なかでもティーカップにソーサー
それにティーポット類が豊富に品揃いしていた。
アンティークにかこまれ、コーヒーの香りに、
ゆるい時間がながれるカフェ。


まるで体育館のような巨大空間。
平塚の北、伊勢原市との境にあるアンティークショップ「talo」。
北欧家具、主にフィンランド、デンマークの家具を扱っている。
広いスペースには、数百点の家具類が常時展示されている。
先月の下旬、1キロ先にあった倉庫ギャラリーから引っ越してきた。
展示スペースは、テニスコート2面分ぐらいはある。
ゆっくり見て、たのしめる。
今月の19(土)〜20日(日)はクリスマス・セールをするそうだが、
遊び心ではじめた「taloオークション」、回を重ねるごとに評判となり
先月末のオークションでは、かなりの人で賑わったらしい。
もちろん、誰でも参加できるオークション。
アンティーク家具から照明器具、食器類などの小物、
なにが飛び出すか分からない。
オークションも身近なスポーツとなってきた。
次は来年の春とのこと。



アンティーク、古いものだからこそ新しい魅力が秘められている。
それぞれの時代を彩ってきた。
むかし、バブル絶頂期に時代を象徴するコマーシャルがあった。
「24時間たたかえますか」ドリンク剤「リゲイン」の
キャッチコピーで、時任三郎が歌い大流行した。
24時間、仕事に遊びに頑張るビジネスマンの応援歌である。
それから、20年。
世の中、元気ないニュースばかり‥‥‥。
「menu」のIさん、「talo」のTさん、オーナーの2人、
共に30代。
若い世代が頑張っている。
平塚、まだまだ死んではいない。
(16:13)