2012年06月10日

糸魚川市「雪鶴」の蔵元。田原酒造さんを訪ねてきました。

■北陸高速道米山インターから1分
日本海の眺望とギャラリーのある酒屋「酒の新茶屋」
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今月の酒蔵訪問は糸魚川市の「雪鶴」の田原酒造さん。
創業は明治三十年。
それ以前より営業していた松本家から酒造業を引き継ぎました。
田原家と松本家とは同じ糸魚川市郊外の西海地区の出身という
同郷のつながりで、引き継いだ当時は現在の場所とは違っていたようです。
その後、現在の地に移り酒造りを続けてきました。

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藏の案内をしていただいのは
10代のころから藏一筋・・
43年もこの藏で勤める木村悦雄さんです。
「雪鶴」は、かつては「蓮華山」の酒銘でした。
当時のホーロータンクの前です。

木村さんは藏に入ったばかりの頃
新潟地酒ブームの生みの親と言われる
新潟県酒造試験場のOB田中哲朗技官が藏に
訪れた時のことを今でも鮮明に覚えていて
当時のエピソードを懐かしそうに話してくれました。

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シーズンオフの酒蔵はひっそりとしています。
お酒を搾る「槽(ふね)」も覆いがかぶされていますが
実はこの「槽」は珍しいタイル張り!
しかも二槽あります。
かつてはフルに二槽使用していた頃もありましたが
最近は二槽使うことはないそうです。

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搾るときに使用する木枠も天井で
しっかり来シーズンの出番まで待機中です!

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シーズンオフの藏は静かですが
その中でせっせと作業する姿
作業機械のメンテナンスはこういう時期にこそ
怠り無く進行しています。
戸外では水の装置を修理中でした。

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酒造り最中には最も中心的な作業場となる
麹室の窓です。
この麹室も湿気と温度の安定を保つ為の工夫が・・・
なんと!50センチ以上もある壁の厚さ。
この間に「オガクズ」がびっしりと封じ込められているといいます。
断熱材も何もなかった頃の知恵です。

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麹台の下には手作りの電熱器。
昔のままの工夫の姿が残っています。

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麹室にたたまれた「布団」
これは麹を作るときに下にしいて
まさに麹の布団となります。

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昔ながらの開放タンクの藏内

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温度調節ように利用される
昔ながらの「だき樽」や酒造りの道具。
今でも現役です。

ご案内をいただいているうちに
お出掛けだった杜氏さんがお帰りになりました。
「金鶴」で40年余り酒造りを支えてきた金子廣治さんです。

今年は春の全国新酒鑑評会で出品酒が「金賞」を受賞しました!
おめでとうございます!

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酒蔵の裏側も結構風情があります。

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折りしも当日は金星が太陽を通過するという日
藏の外で社長の田原氏も観察中!
私も観察グラスでみましたが今回は観察できませんでした。

最後に木村さんに藏の仕込み水として利用している
西海地区の湧水に案内していただきました。
藏から海を背に山の方に向かい
車で約15分ほどの山間地にありました。

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緑に覆われた湧水の井戸は
どこまでも透き通っています。
緑の林の奥にはまだ残雪が!
水の冷たいこと!

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湧水井戸は深くて危険ですが
側に水を引いてだれでも酌んで飲める湧水口があります。
周囲は沼地のようなので滑らないように注意が必要です。

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湧水の郷、西海地区からの眺めです。
お天気がもっと良ければこの景色の向こうに
日本海も望めます。

以前にも二度ほど来ていますが
何度来ても気分が晴ればれとします。
今年の冬は積雪4m以上!
サスガに湧水をくみ出すことが出来ない時もあったそうです。

糸魚川地区は日本で初の
ユネスコ自然遺産ジオパークに登録され
これからますます注目される地区です。

昔ながらの伝統の酒造りを守りながら
雪の原に降り立つ鶴の気高さを感じさせる
「雪鶴」の酒。
清らかな湧水の景色を想い浮かべながら
ゆっくりと楽しんでみたいものです。

酒の新茶屋の周辺ガイドページ

shincyaya_bor at 22:03│Comments(0)

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