ここのところ、ますます自転車づいてる社内。
倉庫内は、自転車のプロショップばりに様々な自転車で溢れているし、皆の色々な自転車イベントへの参加と合わせて自転車の話題も増えてきました。
バイクメカのマイスター、ビチクレッタHさんも愛車のバージョンアップに余念がない様子ですし、
S君やN君もマイロードバイクを手にいれた。
自転車の面白さの入口へ、ようこそ !
以下、坂道讃歌 。 (風)
自転車にハマる人が辿る定番コースというものがあるとしたら、坂は間違いなく王道の1つ。
たいがい本格的に乗り始めてしばらくするとある程度、平地は速く走れるようになる。
ママチャリでは、なかなか出ないスピードが容易に出るので、平地をあちこち走り回る。
しかし、この頃はまだ坂は忌避すべき存在としてある。
気持ちよく走るスピードに、ブレーキをかけるものでしかないからだ。
また、無駄に疲れるのもマイナスポイントであるし。
ところがである。だんだんと、またはふとしたきっかけで坂にハマる。
経緯は色々あれど、吸い寄せられるように1人、また1人と。
このことは自転車乗りではごくありふれたケースとして 3分に1人ぐらい発生しているはず?である。多分。(1)
そして、「自転車なんて、坂登ってなんぼのもの」と
のたまうまでいくらしい。
今日もどこかで誰かが「自転車はやっぱ坂ッスよね・・」などとやっているということ。
いわゆる「坂馬鹿病」発症の定型パターンとして。
この心境変化は、自転車にハマった有名人?が、数多く自伝として著書に記述しているので参考にされたし。
私も、 この「坂大好きコース」を難なく?辿ったのを白状しておく。
自転車は若かりし頃、主に全国を旅するツールとして私は乗っていた。坂は道のり上、やむおえなく越えるものに過ぎなかった。
しかし、スポーツとして改めて乗り始めると坂は 徐々にオモシロくなってきたのである。
自身の進化が はっきり表れるからだ。
以前は登れなかった高斜度の坂を足つき無しで上がれたり、楽に坂を上がるテクニックが身についたり。
そして試しにヒルクライムなどの競技でそこそこの成績をあげらあれたり、前回のタイムを超えられたりしようものなら・・・
面白いように坂の魔力に落ちていくまでだ。
ヒルクライムは苦しく、楽しい。
例えばモータースポーツ。
多くの勝負はコーナーで決まる。
それはコーナーを速く回ることが勝敗を分ける競技が多いから。
また、それを可能にする超ハイテクニックこそが速さの大きな差とも言える。
では自転車は?
やっぱり坂でしょう。
ツールド・フランスやジロのようなビッグタイトルのレース、また、それにあらずとも
「ドラマは山岳で起きる」とよく言われる。
ホビーサイクリストのロングライドにおけるハイライトも、ほぼ此処だろう。
坂こそ、ドラマ性に富んだステージとされるのは多くの人の一致するところ。
あの映画にもなったマルコ パンターニが、あれ程人々の印象に強く残ったのも、彼が強いクライマーだったからだ。
きっと、大地の傾斜に心躍る感覚を覚えたに違いない。
そんな坂に私も魅せられ、峠道を登るヒルクライム競技に毎年出場し数年が過ぎた。
特に榛名ヒルクライムは、初開催から毎年エントリーしている。
その度に、記録の更新が出来ているのは我ながら、ささやかな喜びだ。
特に今年は、ヒルクライム競技と毎回併設されて行なわれるタイムトライアルでタイムを縮められた。
また、年代別リザルトでコンスタントに1/4内に入れるようになった。
これはかなり嬉しい。 坂道トレーニングのおかげ?
タイムトライアル !
絶対的な脚力が結果を左右する。
このように坂は、サイクリストと時間と共に親密になる宿命にあるようだ。
そう言えば先日、ビアンキビーチハウスさんの主催するロングライドイベントに参加する機会が・・・
イタリアの名ブランド、ビアンキバイクで三浦半島を一周するこのイベント、主催者側の細やかな気遣いでゴールまでとても気持ちよく走らせてくれる。美しい地を、いいバイクを駆り心地よいスピードで走る幸せ。
弊社HPトピックスや他のブログでも紹介されているので参照されたし。
この日はよく晴れて暑かったが、最高のライド日和に・・・
そのイベントでの一コマ。坂の上での休憩
昼食での話題は、もちろん坂 ! 一番心に残るし、ネタ満載?のセクションだからね。
かように魅力に徐々にハマる坂。そのことを「自転車の人」でない人に話すと、印で押したように「信じられない !」という反応に終始する。それはよくわかる。
何故なら、私もかつてそうだったから・・。
しんどい坂、それを何を好んで登るのかが まったくわからなかった。
それが、どういう気の変わりで好きになるのだろう?
考えてみる。
思うに、それは坂を「トレーニングの場」と認識していくことでは?
そう捉えた場合、「苦しむ場所」が「機会」へと変わる。
せっかくの機会だからありがたいもの?と受け入れてしまう心理が作用するに他ならないのかも。
また、レースとかの競技とあらば苦しい場面でその頑張りを問われるのだから充足感や、達成感に浸る心境になるのも当然か。
最近何かと流行りの脳科学的にも、報酬系脳内ホルモン?のドーパミンが ドバッと出るのに違いない?!
このように、受け止め方が、変わるのが大きな変化ではないかと感じる。
登り坂を「機会」と捉えれば苦ではない道理だ。
人生もこの応用?ができるようになったりして。
確かに実際には常に登り坂であり、みっともない速さではあるが、自分を前に進ませることは出来るようになった。急坂登坂中でも、ほんの少しの緩みを味わえるところなどよく似ている気が・・
それは、ともかく
坂というのは自転車乗りを掻き立てるステージには変わらない。
次元の差はさて置いて、登山家が「何故山に登るのか?」という質問に 「そこに山があるからさ」と答えるように、今日も何人もの自転車乗りが「何故、坂に?」という質問に対し、「そこに坂が・・・」と答えてるはずである。
しかも、「喜んで」も付け加えて。 →これも多分(2)
もちろん、私もそう答えそう(たい)。
榛名ヒルクライム
競技を終えて帰る頃には、また登りたくなる?
坂馬鹿病から依存症へ至る重症者も・・・
注意されたし。(笑)
N o z a w a
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