April 11, 2014
ウイニングポスト日記�院‖萋麌堯 善冤困了匐，蓮帖�
セフィロスが引退し、種牡馬になったわけですが…。
時間がないので、思いついたことを。
また時間があるときに、ちゃんと詳しく書きたいところです。
【セフィロス産駒】
・ヴィンセント・牡馬
なんと三冠馬に！
あれだけ獲りたかった皐月賞が、なんとあっさり獲れた（笑）
その後、海外でも活躍。
それを経て、父と同じ、凱旋門賞に挑むも、12着…。
いまは、春天を目指し調整中。
・バルバリシア・牝馬
地道にオープン馬になり、国内G１では惜敗が続いたので、思い切って海外へ。
なんと、そこで勝ち、米国での賞をいただく。
世界最強牝馬とか言われちゃったり。
・ベリオルクローズ・牡馬
G１までには手は届かなかったものの、重賞をコンスタントに勝ち、セフィロスの種牡馬としての価値を上げてくれる。
【ナイツオブラウンド産駒】
・メタモルフォシス・牝馬
スピードの絶対値が違いすぎて、同期馬たちをぶっちぎること数回。
阪神JFを、段違いの着差で勝利。
桜花賞勝つかも？
February 06, 2014
紫陽花の咲く頃（二次創作小説 戦国無双 夢小説）
※主人公の名前は、デフォルトで逢原紫音となっております。
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ちょっと苦手な人だな、最初はそう思っていた。
でも、なんだか変なのだ。
この気持ちは、なんなのだろう。
数日前の席替えで、紫音は三成の前の席になった。
石田三成。
常に学年トップの成績の秀才は、美男子と言っていいルックスも兼ね備えていて、クラスの中でも一目置かれていた。
紫音はそれまで、三成との接点はほとんどなかったので、彼がどんな人物なのかもあまり知らなかった。
ただ、彼の整った顔と切れ長の目が冷たそうに思えて、どこか苦手な印象があったため、自分から話しかけたりすることは全くなかった。
「ここの答えはいくつになる？」
昼下がりの授業中、教室内を見渡す教師の視線から逃れようと、紫音は縮こまっていた。
（どうか当たりませんように…）
「そうだな、石田」
（よかったぁぁぁ）
と、紫音が安堵したその瞬間。
「…の、前の席の逢原。答えてみろ」
思いがけず、指名されてしまったのだ。
「あ、えっと…」
いきなりの指名もだが、数学が大の苦手な紫音は、答えがわからず、しどろもどろになってしまった。
「…−１だ」
ふいにどこからか声が聞こえた。
「え？」
「12X−１だ。そう答えろ」
後ろの席の三成だった。思いがけない助っ人に紫音は驚きつつも答える。
「えっと、12X−１…です」
「よし正解だ。よく出来たな」
教師は、後ろの三成が答えを教えたとは気付かなかったらしい。そのまま黒板に向かって数式を書き始めた。
「あ、ありがとう石田くん…」
授業が終わるとすぐに振り返り、そうお礼の言葉を言った。
まさか三成が助けてくれるとは思いもよらなかった。
彼からすれば、その程度の答えがわからないなんてと呆れられているだろうけれど、紫音は無性に嬉しくなって話を続けた。
「答えられなかったら、どうしようかと思って」
「ずっと目の前に立たれたら黒板が見えなくて迷惑だからな」
素直にどういたしましてと言えない三成らしい返答だったが、紫音は、思わず「ごめんなさい」と謝ってしまった。
助けてくれて嬉しい気持ちと、迷惑と言われて凹んだ気持ちが同居して、なんとも言えない気持ちになってしまったのだ。
そのまま１人、廊下に出る。
無性に嬉しく思ってしまった自分がなんだか惨めに思えてきた。
「気にすることないわよ」
「濃ちゃん！なんで…？」
振り返ると、同じクラスの帰蝶が立っていた。
「あんたほどわかりやすい人はいないわ。見ててすぐにわかるもの」
わかりやすい、と言われて紫音はなんだかとても恥ずかしくなってしまって、思わずうつむいた。
クラスの中でも、ミステリアスで大人っぽい雰囲気を持った帰蝶は紫音の憧れでもあったから余計かも知れない。
「ふふ、可愛いのね。大丈夫よ？誰にも言わないから」
「えっ？！」
「三成が好きなんでしょ？」
「そっ、そんなこと…」
自分でも半信半疑だった気持ち。
なんだかもやもやとした不思議な気持ち。
それを、恋と呼んでもいいと言う自覚は、自分ではまだなかった。
では、いままで、自分自身が感じていた、三成への苦手意識は、好きという気持ちの裏返しになるのだろうか。
「紫音自身、あまり、自分の気持ちがわかっていないようね。でも、それは恋だと思うわ。」
そう言うと、帰蝶はもう一度微笑んでその場を離れていった。
『それは、恋』
その響きがとてもくすぐったくて、紫音はなんとなく落ち着かない気持ちになった。
（私、彼が好きなの？）
いままで、それほど三成のことを意識したことがなかった紫音は、休み時間、それとなく友人たちに話を聞いてみた。
「えー？三成？あんな奴、ちょっと頭と顔がいいからって嫌味な奴じゃないの！」
と甲斐が言えば、
「ほんとほんと、なんで幸村様もあんな奴と友達なんだろ〜」
と、くのいちが相槌を打つ。
口下手な三成は、思いがけず反感を買うことが多いようだ。
仲の良い男子たちはそれをわかっているのだろうが、女子生徒からの評判は真っ二つに別れていた。
と、言っても、同じクラスになったことのない女子生徒からの三成の人気はかなりのものらしいことだけはわかった。
「みんな、あいつの顔に騙されてんのよ！！同じクラスになれば嫌いになるわよ！！」
と、甲斐の怒っている姿を見ながら、（そうかなぁ…、彼、結構やさしいと思うんだけど…）と、思ったが、この状況で言い出せるはずもなく、紫音はその気持ちを自分の中だけに留めた。
（甲斐は、福島くんのこともあるから、かな？）
甲斐は以前、福島正則とのことを三成に「馬鹿同士、お似合いだな」と言われたことがあると言っていた。
（なんか、個人的な怒りな感じもするけど…）
それから１週間後、夕暮れの下駄箱に紫音の姿があった。
外は強く雨が降っているのに、あろうことか家に傘を忘れてきてしまったのだ。
友達に声を掛けようにも、今日は先生に頼まれた用があって遅くまで居残っていたために、みな帰ってしまっている。
「どうしよう…」
覚悟を決めて雨の中を走っていこうかと思い、鞄が濡れないように胸に抱いて一歩踏み出そうとしたときだった。
「こんな雨なのに傘がないとは、とんだうっかり者だな」
聞き覚えのある声に振り返ると、そこには三成が立っていた。
「三成くん！！」
晴天の霹靂とはこういうことを言うのだろうか。
こんな遅い時間に、まさか三成がいるとは思っていなかった。
嬉しい気持ちと緊張と、紫音は全身が心臓になったかのような感覚になった。
意識しないようにと思えば思うほど、意識してしまい、まともに三成の顔が見れなかった。
数学の授業の一件以来、徐々に仲良くなった2人だったが、紫音はと言えば、話せば話すほど、三成が好きだという気持ちが強くなっていた。
「今日は夕方から雨が降ると、天気予報で言っていただろう」
「きょ、今日、寝坊しちゃって…」
成績優秀、欠席はおろか、遅刻すらしたことがないような三成の前で、寝坊と言う言葉を出すのは、なんとなく気が引けて、紫音は思わず小さな声になってしまった
「ふ…仕方のない奴だ」
そう微かに笑うと、三成は自分の手に持っていた傘を差し出した。
「貸してやる」
「え……」
でも、それだと三成が雨に濡れてしまうことになる。
「いーよ、大丈夫だから」
断って、傘を押し返す。
「持っていけ」
「だって」
「…お前が風邪を引くと、困るからな」
「…困る？」
その問いの真偽を図りかねて、紫音は三成の言葉を反芻するので精一杯だった。
「あ…、いや…。俺の前の席にお前がいないと、授業中に寝ているのが教師にバレる。それだけだ」
以前、授業中に寝ていた甲斐と正則を馬鹿にしていた三成の姿を思い出し、紫音はその言葉の矛盾に気付いて、思わず三成の顔を見つめる。
「どうした？」
「…なんでもない」
いつもならすぐに横を向くであろう三成が、真っ直ぐ自分を見ているのが恥ずかしくて、紫音は下を向いた。
「紫音」
突然名前を呼ばれて、驚き、紫音は鞄を落としそうになった。
「気をつけて帰れよ」
そう言って、雨の中に走り出した三成の後姿を見つめながら、紫音は思わず手の中の傘をしっかり握り締めた。
（いまの…なに？）
紫音はしばらく、呆然とそこに立ち尽くしたのだった。
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【あとがき】
以前、友人の悠雨ちゃん（お薬ください。）へプレゼントした三成の夢小説になります。
その当時、悠雨ちゃんのサイトで、甲斐姫のバレンタイン企画小説をしていたので、その設定を引き継がせていただいております。（その企画小説もとても面白いので、オススメです）
紫陽花の花言葉は「移り気」「高慢」「辛抱強い愛情」「元気な女性」「あなたは美しいが冷淡だ」「無情」「浮気」「自慢家」「変節」「あなたは冷たい」 です。
あなたは美しいが冷淡だ、あなたは冷たい、高慢、無情が三成っぽいという事でこのタイトルになりました。
でも、実際の三成は、そこまで高慢でも無情でもないと思うけど、言動がそう思わせてしまうちょっと残念な人なんだろうなと思ったりします。
ちなみに、これの元ネタは、リアル自分の夢だったりします（爆）
かなり前の日記に、そんな夢を見たと確か書いた気がしております。夢の設定をまんま夢小説にしてしまいました。
三成のツンデレは、書いててとても楽しいので、また何かの折に書きたいです。
渇望（二次創作小説 戦国無双）
「謀反？」
怪訝な顔で聞き返す濃姫の耳に入ってきた蘭丸の返答は、思いがけないものだった。
「光秀様です」
「……！！」
まさか。
光秀が、謀反……？
それからどれくらい経った頃だっただろうか。
轟々と音を立てて燃えていく建物の中、濃姫はただ呆然と立ち尽くしていた。
時折聞こえる喧騒も、自分の近くから聞こえるのか、遠くからなのか、それすらも判別出来なかった。
彼だけはきっと、どんなときでも自分の味方でいてくれるような気がしていた。
「そんなはず、ない…わよね」
自嘲気味にため息をつく。
「そうね、だって、私は…、信長の妻ですもの…」
けれど、これ以上はもう戦えない。
身体中が軋み、至るところに傷を負っていた。
目の前に置いた短刀は、嫁ぐときに父から譲り受けたもの。
うつけを殺せと言われたもの。
まさかこの刀で、自分自身が果てることになるとは夢にも思わなかった。
けれど、誰かの手で無様に殺されるくらいなら、自らの意思で幕を引きたい。
第六天魔王の妻らしく、気高く。
そして、もう会うことはないであろう、彼。
「さよなら、光秀…」
短刀を手に取り、首元に当てた。
刃先の冷たさが肌に伝わる。
その瞬間、目の前の襖が開き、濃姫は熱風に顔をしかめた。
刀を構えた人間が立っている。
思いがけない出来事に、我に返った濃姫の手から短刀が落ちた。
（…私も、ここまで、なのね……）
自らの意思で、幕を引くことは出来ないらしい。
朧げな視界の中で、その人物は濃姫の前に歩み寄ると、腕を掴んだ。
「いいわ。ひと思いに殺りなさい！」
目を閉じ、体の力を抜く。
「御免！」
視界の端で、構えられた刀が光るのが見えた。
そして、濃姫の意識はそこで途切れた。
次に気付いた時には、喧騒が嘘のように静まり返った場所だった。
かすかに、何かが焼け焦げた臭いがすることを考えると、本能寺からそれほど離れた場所ではないだろうと思われた。
死んだと思っていたのに、どうやらそうではなかったらしい。
体は動くだろうか。
そう思い、体を動かそうとした時だった。
「大丈夫ですか？」
「誰…？」
自分以外にも、あの場所で助かった者がいたらしきことに濃姫は安堵感を覚えた。
熱でやられたせいか、なかなか焦点が定まらない。
必死に持ち上げた手で、周りの様子を探ろうとしたとき、ふいにその手を取られた。
「…あなた、なの？」
温かく、強いこの手の感触。
その人物は、静かに頷いた。
「光秀…」
最期まで会いたいと願っていた人がそこにいた。
「どういう…こと？」
頭がクラクラする。
熱でやられたのか、それとも、この状況に思考回路がついていかないのか、自分ではわからなかった。
夢を見ているのかとも思った。
「もう、会えないのかと思った…」
そう言うと、濃姫は体を起こし、光秀にしがみつくように彼の胸元に顔を埋めた。
「だから、最期くらい、魔王の妻として散りたい…って」
ところどころ、黒く煤けた顔をした濃姫の目から涙が零れ落ちた。
「申し訳ありません。こんな、手荒な真似をすることになってしまって」
光秀は濃姫の髪をやさしく撫でると、彼女を強く抱きしめた。
「無礼な振る舞いを、お許しください。濃姫様」
そう言うと、光秀は姿勢を正し、濃姫の前に跪いた。
「人間て、勝手なものね。
さっきまで、もう、死ぬしかないと思っていたのに…。
いまは、あなたと一緒に、生きたいと思ってる……」
跪いた光秀に目線を合わせた濃姫は真っ赤な目で笑った。
「お濃様、貴女は死んだのです。本能寺で。
これからは、いままでとは違う。
貴女には、不自由をさせてしまうかも知れませんが…
帰りましょう、美濃に。
そして、私と一緒に、生きて欲しいのです。
『帰蝶』として」
「…その名で呼ばれるのは、いつ以来かしら」
懐かしい響きに思わず顔が綻ぶ。
帰蝶は立ち上がり、光秀の手を取ると嬉しそうに笑った。
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【あとがき】
私なりの本能寺の変の解釈。
本能寺の変は、いろんな言われがあるから、こんなことがあったかも…というif的な話でもあります。
光秀と濃姫は相思相愛だったのだけれど、家のために、織田家に嫁いだ濃姫。
彼女の苦悩を垣間見ていた光秀が、彼女を救うために謀反を起こす…みたいな。
あくまでも、戦国無双の二次創作になりますので、あしからず。
友人の悠雨ちゃん（お薬ください。）に聞かなかったら、自分では思いつかなかったカップリング。
いまでは、すっかりハマってます（笑）
September 20, 2013
中秋の名月
せっかくなので、写真を撮ってみました。
自分でも、思っていた以上の写真が撮れて、ちょっとビックリ（笑）
ちょっとだけ、トリミングしてありますが。
天気も良くて、綺麗な満月でした。
今日は職場が定休日だったので、職場の同僚と金華山へ。
岐阜城の天守閣から。
信長と道三のゆかりの地なのに、買ってきたお土産は、すべて幸村絡み（笑）
August 17, 2013
当たってるからいつもびっくりする。
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不思議。すごいというかなんででしょうね？？
このゲームは、おもしろく、かつ、あっと驚く結果を貴方にもたらすでしょう。
約束してください。絶対に先を読まず、１行ずつ進む事。絶対！
時間がないなら今読まず、あとでやるくらいのかちがあります。
たったの３分ですから、ためす価値ありです。
ここからです！！！
まず、ペンと、紙をご用意下さい。先を読むと、願い事が叶わなくなります。
１）まず、１番から、１１番まで、縦に数字を書いてください。
２）１番と２番の横に好きな３〜７の数字をそれぞれお書き下さい。
３）３番と７番の横に知っている人の名前をお書き下さい。（必ず、興味のある性別名前を書く事。男なら女の人、女なら男の人、ゲイなら同性の名前をかく）
必ず、１行ずつ進んで下さい。先を読むと、なにもかもなくなります。
４）４、５、６番の横それぞれに、自分の知っている人の名前をお書き下さい。これは、家族の人でも知り合いや、友人、誰でも結構です。
まだ、先を見てはいけませんよ！！
８、９、１０、１１番の横に、歌のタイトルをお書き下さい。
５）最後にお願い事をして下さい。
さて、ゲームの解説です。
１）このゲームの事を、２番に書いた数字の人に伝えて下さい。
２）３番に書いた人は、貴方の愛する人です。
３）７番に書いた人は、好きだけど叶わぬ恋の相手です。
４）４番に書いた人は、貴方がとても大切に思う人です。
５）５番に書いた人は、貴方の事をとても良く理解してくれる相手です。
６）６番に書いた人は、貴方に幸運をもたらしてくれる人です。
７）８番に書いた歌は、３番に書いた人を表す歌。
８）９番に書いた歌は、７番に書いた人を表す歌。
９）１０番に書いた歌は、貴方の心の中を表す歌。
１０）そして１１番に書いた歌は、貴方の人生を表す歌です。
これを読んでから、１時間以内にブログに貼り付けなさい。
そうすれば、あなたの願い事は叶うでしょう。もし、送らなければ、願い事と逆のことが起こるでしょう。とても奇妙ですが、当たってませんか？
July 29, 2013
螺旋（二次創作小説 ＦＦ�勝�
いつまで続くかわからないナギ節と、またいつ復活するかも知れないシン。
遠い遠い昔に人々が犯した、償い切れない消せない罪。
それを戒めるために、現れた大いなる災い。
消滅と再生を繰り返し、平和を脅かす存在。
忌まわしき 『シン』 と呼ばれるもの。
不条理な生と死が繰り返される、目を背けることの出来ない現実。
永遠のループ。
そんな運命を背負った世界・スピラ。
ナギ節を祝う喧騒から抜けたベベルの長い橋の上、ユウナは一人佇んでいた。
昨日まで、どことなくくすんでいた空には、見たこともないくらいの星空が広がっていて、空はこんなにも高かったのかと、思わず溜息が出るほどだった。
訪れたナギ節。
しばらくは、シンに怯える生活から開放される。
何事もない平穏な生活。
ごく当たり前の日常の始まり。
人々は抱き合って喜び、歓喜の涙を流した。
そして、これからの日々に希望を抱きながら、シンを倒した召喚士とそのガードに最大の賛辞と敬意を表する祝宴の最中(ｻﾅｶ)にあった。
ベベルだけではなく、このスピラ中の全ての場所で。
けれど、彼女は。
それを素直に喜ぶことが出来なくなっていた。
本来とても喜ばしいことであるこの瞬間。
華やかな街のあちこちに用意された色とりどりの豪勢な料理も、打ちあがる花火も人々の歌う祝いの歌も、いまの彼女には夢の中で起こっている出来事のように、あやふやで朧気なものだった。
つい何時間か前までは、自分もその中にいたとは思えないほどに。
相反する想いと交錯する気持ち。
それは、今のこの瞬間を迎えるために、彼女が失くしたものにあった。
なにものにも代えられないもの――。
召喚士である父・ブラスカ。
召喚士の命を賭した究極召喚。
それ以外に、シンを消す術はなにひとつとしてない。
そして、このナギ節は、ブラスカがもたらしたものだった。
覚悟はしていたのだ。
父が旅立ったあの日から、いつかくるこの日を。
いや、そのつもりだった…と言ったほうが正しいのかも知れない。
ユウナは今、それがこんなにも淋しくて、やるせないものなんだということを嫌というほど思い知らされていた。
時間が経てば経つほど眠れなくて、心許なくて、お祭り騒ぎをしている街には到底居られるものではなくて…。
寝床を抜け出し、ここまでやって来た。
眼下に広がっているのはナギ平原。ブラスカがシンと戦った場所。
そして、自分がいま立っているのは、そんな父を最後に見送った場所。
言葉にならない想いが頭の中を駆け巡る。
(「行かないで」って言ってたら、父さんどうしてたかな。
言いたかったこと、ほんとはいっぱいあったんだよ…。
でも、言えなかった…。
父さん、そんなわたしに「大丈夫」って…。
なのに…、それなのに……）
思い出されるのは、やさしくて強い父の姿ばかりだった。
どれくらい経った頃だろうか。
彼女はふと、誰かが自分の方へやって来る気配を感じた。ベベルはまだ祝杯をあげている真っ最中のはずで、街の人だとは思い難い。けれど、誰だとしても真夜中のこんな時間に、こんな場所へ来るものが自分以外にいるとは思っていなかった。
「だれ…？」
闇に向けて恐る恐る尋ねてみる。
しかし、精一杯耳を澄ませてみても、聞こえるのは遠く離れた街の喧騒と、平原に吹く風の音。
問いかけに対する返事のないところをみると、声は届かなかったのだろうか。
（気のせい、かな。それとも、まさかモンスター…？）
そんな一抹の不安が頭をかすめたが、しばらくするとその気配は、はっきりとした足音に変わり、月明かりが僅かばかりその姿を照らし出した。
長く伸びる人影。
やはり街の誰かが自分を探しに来たのか。
黙って、その方向を見つめる。
しかし、目の前に現れたのは、山のように大きな体格の持ち主だった。
精錬された逞しい体躯は群青色の毛で覆われており、銀色の鬣(ﾀﾃｶﾞﾐ)をなびかせたその顔は獅子に似ている。
ユウナは、父から何度か聞いた『ロンゾ』と呼ばれる霊峰ガガゼトを守る強く勇ましき獣人族の話を思い出した。けれど、実際に見たことがあるわけでもなく、どことなくおとぎの国の話のような気持ちを抱いていた彼女は面食らってしまった。
「ブラスカの娘を探している」
ロンゾの若者は朴訥に言った。
月を思わせる金色の眼が自分を見下ろしている。ユウナは戸惑い、少しだけ後ずさった。
「怖がらなくてもいい。キマリは何もしない」
そう言い、彼は仁王立ちのまま腕組みをした。
少女の顔に安堵の表情が浮かび、警戒心が解かれたことが見て取れた。
ユウナは、一呼吸置くと、
「わたしがブラスカの娘です。ユウナです」
と答えた。７歳と言うには、幾分か大人びた印象の受け応え。
「ユウナ、今からキマリがベベルから１番遠いところへ連れて行く」
「１番、遠いところ…？」
状況がわからず、不思議そうに尋ね返してくる碧と翠の目。
「そうだ。これは、死に行く者の願いだ」
そう言うと、キマリは腕組みをほどき、ナギ平原を見やった。
先刻、マカラーニャの森で出会った緋色の服を纏った男のことが思い起こされる。
相当な深手を負いながら、それでもガガゼトを越えてきたという。しきりに｢友との約束がある｣と口にしていた男の周りにはすでにいくつかの幻光虫が浮遊していた。それが何を意味するのかは、言うまでもなかった。
「――？」
不意にキマリの左手の人差し指に何かが触れた。
「父さん、もう帰ってこないんだよ…」
ユウナの小さな小さな手だった。すがるような、頼りない手つき。
その目からは、一滴の涙が流れ落ちていた。
「シン…倒した、のに…。なのに……っ」
彼女は右手で涙を拭うと下を向いて、唇を噛み締めた。キマリの指を掴む手に力がこもり、その肩が小刻みに震えている。
「何も、言わなくていい」
キマリはそう言うと、ユウナの頭を優しく撫で、慣れない手つきで抱きしめた。どれほどの時を、この小さくか細い体で過ごしてきたのか。辛いときも淋しいときも、誰かに甘えたいときもあっただろうに…。
父親の死という現実を突きけられて、なお、涙を流すまいと必死に耐えている。
一体、この娘の強さは、どこから来るのか。
「泣きたいときは、泣けばいい。我慢などするな」
キマリの声は限りなく優しかった。
途端に、ユウナはキマリの広い胸の中でボロボロと涙を流し、声を上げて泣き出した。
一番聞きたかった言葉。
誰にも言えなかった気持ち。
ナギ節を祝う人々の前では、隠し通してきた感情。
誰かひとりでも、父さんがいなくなったことを悲しんでくれるのだろうか…、この場所に来たのには、そんな想いがあったからだった。
伝わってくる、ユウナの思い。
幼子には、重たく非情なスピラの現実。
束の間の平和と引き換えられた、ひとりの召喚士の命。
彼女にとっては、この世界でたったひとりの父親の命。
いくつもの犠牲の上に成り立つ、ひとときの安息。
スピラが背負った哀しき運命(さだめ)。
「出発だ」
ユウナを抱き上げると、キマリは立ち上がった。
白々と夜が明け、
生と死の螺旋は続く。
ナギ節は、まだ始まったばかり。
January 08, 2013
年頭所感？いや、ただの戯言です。
かなり気まぐれ更新となったこのブログですが、今年もどうぞ、よろしくお願いいたします。
昨年は、1月末にイベント行ったきり、あとは宅コスをちょっとしただけになってしまったので、今年はもうちょっとレイヤーとして活動したいなと思っていたり。
あとは、二次創作をまたやりたいなと…。
なかなか戦国無双の二次創作が出来てないので、それもやっていけたらいいなーとか。
ちなみに、昨年の目標は、PS3を買って、無双OROCHI2をやることだったのですが、実現せず…（笑）
3DS買って、戦国無双クロニクルは買ったけど。
でも、まだクリアしてないんだけども。
こう、やりたいことが多いと、なんかニートになりたくなるよね（爆）
…新年早々、言ってることが昔となんら変わってない私ですが、よろしくお願いしますw
September 07, 2012
気付いたら9月。
気付いたら4ヶ月も経ってた。
私は、元気ですよー。
仕事が忙しかったりして、なかなか以前ほどPC触れてないんですけども。
先週、勢いで、３DSと、戦国無双クロニクル買っちゃいまして。
久しぶりに、ゲームやってます。
幸村に会いたくて買ったのに、やっと会えた幸村は敵兵だったというw
でも、自分が女主人公だったのもあって、「人に討たれるくらいなら、私が貴方を討つ！！」みたいな気持ちで撃破したんですけど。
…あれ、なんか私、濃姫みたいになってますね。
幸村が好きすぎて病んできたのでしょうか。
それにしても、やっぱり無双は面白いです。
私、戦国無双３はやってないし、２のデザインが一番好きなので、３が出たとき、「どうかなー」って思ってたんですけど、クロニクルやって思ったことは、なんも気にならないなってことでした（笑）
結局、戦国無双大好きなんだな、私ってことだった。
とりあえず、明日休みなんで、いまからまたゲームしますw
May 07, 2012
想いを馳せるもの
で、思ったこと。
【finale】って、めっちゃクラエアソングですね！（FF７のクラウドとエアリス）
何の気なしに聴いてたら、歌詞とかもうそのままやん！って。
永遠に沈むその祈りに
答えも無く水面が揺れてる
崩れゆく君を救えなくて
あやすように眠らせたあの時
とか、忘らるる都の泉を思い出して泣ける！！
私、基本はクラティなんだけど、クラエアの切ない感じも好きなのです。
でも。
この歌を聴いて一番に思い出すのは、大好きだった馬、ツルマルシスターのことだったりします。
大好きな馬で、すごく懐いてくれて、これからたくさん遊ぼうって、たくさん会いに行くよって思ってた矢先に、疝痛で死んでしまった…。
そのときの状況と歌がすごくシンクロして。
さっきも書いた、永遠に沈む〜眠らせたあの時っていうフレーズは、シスターが手術して、でもよくならなくて、どうしようもなくて、安楽死をさせなきゃならなくなったときのことを思い出します。
終幕へ向かう日差しの中
眩しすぎて明日が見えない
振り向いた君は時を超えて見つめている
あどけない少女のまま
シスターは、安楽死せねばならなくなったとき、自ら馬運車の中に入っていったと、橋口先生がおっしゃっていました。
「苦しんでいたのに、あのときは、ちゃんと自分から歩いて、馬運車に乗った」と。
馬は賢い動物です。
それが何を意味するのか、彼女は知っていた。
先生もあのときのことはよく覚えているようでした。
時を超えて見つめている、あどけない少女
シスターは、わずか２歳で亡くなりました。
綺麗な栗毛で、とても可愛い女の子でした。
あのまま無事だったら、きっとG�気魍佑辰董△�母さんになっていただろうなって思います。
あれから10年近く経つけれど、忘れたことはありません。
だけど、曲を聴いて、悲しくてシスターを思い出すことは減りました。
むしろ、クラエアを思い起こすくらいになったわけです（笑）
ただ、曲の儚くも美しいイメージが、シスターと似ているな、と。
だからか、ときどきすごく聞きたくなる時があったりして。
ちなみに、ネオユニヴァースはラルクを思い起こす馬だから好きなったとも言えるｗ
March 14, 2012
あー…
空からイケメン降ってこないかな。
無双の幸村とか。
B-Tのあっちゃんとか。
野元さんとか。
