2005年03月13日

シラス物語

266cebc2.jpg 農文協から先日出版された書籍「シラス物語」を編集しました。昨年一年かけて企画から取材、撮影、執筆、校正を行い先日出版したものです。
 この本ではシラスと呼ばれる南九州の火山灰を使った壁材を中心に紹介しています。アレルギーやぜんそくによく、しかもタバコなどのいやな臭いをとりのぞく土壁として、シラスの壁が注目されているのです。
 珪藻土を超える環境と人にやさしいシラスは、2万5千年前に誕生した地球からの贈り物です。地元ではやせた土地や土砂災害の原因として永らく負の存在でしたが、いま住まいを快適にする建材として、また無尽蔵の資源として見直されています。
 本書は第一部では住まいを変えたシラスの魅力を、第二部ではシラスの歴史と資源化への取り組みを紹介しています。負の遺産を宝物に変えた知恵と工夫のこの物語は、これからの住まい作りにはもちろん、地球環境を考えるうえで参考になります。
 また火山国日本に対する認識が変わります。石黒耀氏の「死都日本」で脚光を浴びた巨大噴火の遺産を知ることができます。さらにシラスが明治維新を担った薩摩藩と深い関わりがあったこと、現在の焼酎ブームがシラス抜きで語ることはできないことなど、新しい発見も本書の魅力です。ぜひご一読ください。


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