2005年05月06日

5年生存率

新聞に未来予測の記事が出ていました。
20年後の社会や技術の発展を予測したのもので、
がんについては特効薬はできないが、
5年生存率が20%上がるとありました。

父親が下咽頭がんに罹ったのは14年前。
放射線と抗がん剤の治療により完治できました。
しかし4年前に胃がんになり、今度は手術を受けました。
実は事前の検査で、かつての放射線治療の影響か、
頚動脈が一部細くなっていて、
手術の影響で脳梗塞を起こす可能性が指摘されました。
血管内を広げる手術を先にすることも検討されましたが、
再検査の結果問題なしとされ、胃の3分の2を摘出する手術を受けました。
しかし手術中かその後に脳梗塞を起こしたのです。
脳梗塞は比較的は軽度なものでしたが、左半身に麻痺が残りました。

父は4年経った今も入院しています。
その後、腸閉塞や、放射線治療が原因の下咽頭がんの再発などで、
手術と入院を繰り返しました。
結果、嚥下障害(飲み込みができない)によって、
1年前からは食事ができなくなり、
腸管から直接栄養を入れる腸ろうに頼っています。
今年の正月明けに40度の熱を出して入院し、
4ヶ月後の今は歩行もできないほどに、体力が落ちました。

ドミノ倒しのように次々と病状が悪化する様は
「治療」の意味を改めて考えさせられます。
もぐらたたきのように、次から次へと襲ってくる病は
父の体力はもちろん気力も奪っていくのです。
好物を味わいたくて、嚥下障害者の食品をなめただけでも、
誤飲を招き肺炎となるのです。

ベッドの上で手足を少しでも動かして、
リハビリをするように勧めていますが、
ようやく歩行器で歩いたと思うと、
熱を出して点滴と車椅子に逆戻りという一進一退の毎日です。
5年生存まであと半年。
でもそうした統計的な数字ではない、
患者ひとりひとりの「生存」の質の向上を望むばかりです。  

Posted by shingo67 at 08:37Comments(0)TrackBack(0)