2005年07月11日

タイムマシンにのって

「自分時間」NO.5が発売されました。
大特集のテーマは「行きつけの店」。
その中で「文士に学ぶ行きつけの奥義」を編集しました。
ノンフィクションライターの矢島裕紀彦さんが取り上げたのは
山口瞳、開高健、立原正秋、吉田健一、川端康成。
五人の作家たちの「行きつけ論」を紹介しています。

今回顔写真を新潮社から借りましたが、
写真選びで若い頃から晩年にいたるまでの姿を
集中して繰り返し見るうちに、
それぞれの人生が走馬灯のように脳裏に焼きつく
不思議な感覚を覚えました。

数日後、長く患っていた父が亡くなりました。
家に残る写真を片端から見て遺影を選び、
父の人生を振り返るうちに、やはり同じように
まるでタイムマシンでその一生を追いかけるているような
錯覚にとらわれました。

いま、去年の暮れに病床の父に聞いた昔話をまとめながら、
過ぎ去った時の流れに逆らい、記憶のノートに刻み込んでいると、
生きていた父に対してよりも
はるかに饒舌に語りかけていることに気づきます。
父と過ごした不器用な時間が悔やまれてなりません。







  

Posted by shingo67 at 23:42Comments(0)TrackBack(0)