shinichiro2ndのブログ

皆さん!ようこそ私のブログへ。 日々感じた事を日記代わりに書いてます。 人生はファンタジーですね! 本当に面白い。 私は理学療法士であり、大学教員であり、ダイバーなんですけど、楽しい事が沢山です。

2008年09月

ユーコン漂流

我々の住む社会では1万円札と千円札の価値は10倍の開きがある。
キャンプをしながらユーコンを旅してた時、極北の自然の中では100ドル札と10ドル札は、全く同じ価値しかない。どちらも、ただの紙切れにすぎず、火を起こす時に使える着火材にしかならなかった。
こんな紙切れに、付加価値をつけて、生活の基盤が構築されている社会構造の不自然さを感じつつ、自然の中での生活が人間のあるべき基本形なんだと気づかされた。

肩書きや社会的地位は、個人のアイデンティティーに果たしてなりえるのだろうか?
少なくとも、極北の地に居た数日間、それはどうでも良いことのようだった気もする。
そこでは、理学療法士であることすらが、なんの意味も持たず、教員であることも、また同様であった。

自分が何者かという問いかけは、まるで愚問であり、自分は何者でもなく、自然の中にあって、ただの一人の人間でしかない。そんな気になってくる。

自分探しの旅とか良く言うけど、そんなものは探さなくても、そこに存在していて、もともと、それほど大した意味は持ち合わせていないのかもしれない。
極北の自然に身を置いた、わずかな時間で、そう悟ったのか分からないが、最近、色々な事に悩まされなくなった。

ま〜どっちでも大差ないなって考えられるようになったと言うか…。

それまで、あれこれ悩んでいた事は、その大半が、どうやらどうでも良いことだったりするようだ。

なんだか頭がスッキリしてる。

海外と日本

日本という国には、つくづく住みやすい国だと思う。
何にしてもきめ細かい。
サービスも行き届いてるし、治安も良い。
海外旅行に行くと必ず感じることだ。

外国の航空会社。がさつだなーって思う。
スッチーなんて、いったいどんな教育うけてんだろう??って思うし、外国の空港でパイロットが制服のままハンバーガーかじりながら空港のロビーを歩いてたりする。

空港のカウンターや税関だって、なんだか横柄な態度に見えるし、どんなに客が待ってても、マイペースな仕事ぶり。

マックやスタバの店員も、結構スタッフ同士で爆笑しながら接客してたりする。

外国の自販機はほとんど壊れてる。

店に入っても、客の反応を先読みして、サービスを提供するようなそぶりはない。

まーこういうのは、海外旅行に行くと皆が感じることだろう。


日本という国は、至れり尽くせり。とにかく何でも手の届く所にある。
サービスも待っていれば、何でも向こうから聞いてきてくれる。


でも・・・その一方で、外国に行くと、不思議な事がある。

エレベータに乗ると、必ず一緒に乗った外国人が「ハイ!」とか「ハロー」とか声をかけてくる。

街を歩いてても、外国人はすれ違いざまにかならず、「ニコっ」と目配せをしてくる。
買い物をしてると、見ず知らずのおばちゃんが、「私もそれ持ってるけど、それ良いわよ」と声をかけてくる。
バイトのウエイトレスが、「おいしい?」って声をかえてくる。

外国人は日本人ほど、公私の区別をあまりつけないのかもしれない。
フレンドリーというか・・・日本のサービスは、ある意味ビジネスライクに定型的なパターンで、サービスを押し付けてくるのかも・・・そう思えたりもする。

ある外国人が、日本のサービスは過剰すぎて気味が悪いと言っていた。
たしかに、そう考えると、そうかも・・・

日本の生活に慣れていると、外国がえらく不親切に思えたりもするけど、それはこちらの姿勢が「待ち」になっているからかもしれない。



ユーコンから帰還

ご無沙汰してます。夏休みをとってカナダの極北、ユーコン準州ホワイトホースへ行ってきました。アラスカと隣接するカナダの最北の街です。日本の3倍の面積に人口はたったの3万人。携帯の電波も入らない街です。
日本から12時間。バンクーバーで飛行機を乗り継ぎ、ようやくたどり着いた極北のホワイトホースは、1900年初頭、ゴールドラッシュの時に栄えた街で、雄大な自然に包まれ、今はひっそりとその面影を残していました。

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この街を訪れた目的は、カヌーでユーコン川を下る160kmの旅をすることです。
皆さんはユーコン川って知ってますか?
ユーコン川は、カナダのユーコン準州、アメリカのアラスカ州を流れ、ベーリング海に注ぐ川である。全長3,700 km 。流域面積832,700 km2 。源流はブリティッシュコロンビア州アトリン湖(Atlin Lake)南の Llewellyn 氷河。流域にはホワイトホース、ドーソン、など1900年代初頭にはじまったゴールドラッシュで栄た街があります。

水曜どうでしょう?の大泉洋が下った川として日本でも知る人も多いのではないですか?まさに私が今回下ったコースは、水曜どうでしょう?のコースと同じコースなんです。

ホワイトホースから水上飛行機に乗ってレイクラバージュに飛び、そこから160km下流のカーマックスを目指すカヌートリップ。4泊5日。クマの生息地でキャンプをしながらの旅はまさに想像を絶する世界でした。詳しい模様は、後日ホームページで公開しますね。
まーどんな環境だったかというと、こんな感じです。


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そんなわけで、この旅を通して感じたこと。

文明というものはなんと素晴らしいものなんだろう!
ということです。
トイレもない、もちろん水道も電気もない。365度地平線まで人工物の見えない原野に5日間も身を置き、文明の素晴らしさと大自然の大きさを体感しました。

それと、もう一つ。

人間って、こんな環境でも生きて行けるんだなーってこと。

もっともベーシックな生活環境というものは、自然の中にあって自然と一体化して生活をすることなわけです。そうした意味において、今の文明社会の生活は、ベーシックな環境とはかなりかけ離れていますよね。
今の我々の生活環境で適応していくには、社会の枠組みに身を置く必要があるわけです。豊かな暮らしをするためにはお金が必要で、お金を稼ぐためには、仕事が必要で、仕事をしていくためには、組織に身を置く・・・というったように・・・。

ある意味、そうした文明社会の枠組みのボーダーがホームレスという存在なのかもしれないけど、そのホームレスという立場でさえ、やはり文明社会の枠組みの中にいるわけです。私が体験したユーコンでの生活環境を思えば、食べ物や水、トイレ、雨露を凌げる場所、などなど・・・すべてにおいて不自由がない。

ユーコンから帰って、街を歩いて感じたこと・・・。
街のどんな場所でも、快適なキャンプ地になるなーってこと。

クマに襲われる心配もないし、平だし、ぬかるんでないし、何よりも明るし。
水もあるし、食料もあるし。

ユーコンに行って、一番実感したことは、「もしも、自分が社会の枠組みの中で、そこに適応できなくなって、仕事や家を失っても、全然生きていくには困らないんだなー」ってこと。

自然の一部として、その自然の中に溶け込んだ生活は、何も考えない時間を私にくれた。ほとんど何も考えず、ただただ自然と一体化して、生きるための営みを自然と行う。そんな貴重な体験をユーコンでしてきたように思う。

今、元の生活に戻って、文明の恩恵を享受しているが、その有難味と快適さが身にしみて実感するとともに、生活するということの本来の姿、原型というべきものをを体験したことで、どこでも生きていけるような気がしてきた。タフになったのかもしれない。

10日間の夏休みで髭を剃らずにいたら、こんな感じになりました。
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ええ〜?

8d3d5778.jpg私の乗るエアカナダ。いまカナダから到着しました…。今から1時間くらいのインターバルで、また太平洋を横断するってか…?
国内線のインターバルはだいたい40分。ま〜飛行時間がせいぜい2時間だからな〜。国際線は10時間くらい飛び続けてくるんだから、インターバル1時間なんて大丈夫なんかな?
バンクーバーからのトランジットがギリギリだから、これ以上遅れがでるとヤバイんで、なんとか1時間以内で飛んでほしい…。

成田でディレィ

d152c003.jpg19時10分発のエアカナダ04便。バンクーバー行き。
…に乗って、今頃は太平洋上空のはずだったのですが…出発が大幅に遅れて22時10分初になってしまいました。

まだ成田です。

どうやら最終の出発になるみたいで、待ち合いロビーは、どんどんと人が居なくなってきました。

ゆっくりしてます(笑)
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