2006年04月08日

英語より国語でしょ

8日付けの朝日新聞34面。
「英語より国語力」という見出しで、石原都知事の主張の記事が載っている。

小学生に対する英語の必修化を受けた発言のようだが、
珍しく石原慎太郎に賛同してしまったよ。

確かに英語の早期教育というのは意義があることなのかもしれない。
だけど、幼いころから英語を教えることによって、
英語を毛嫌いしている子どもが増えている、
というような記事が文春にも出ていた。

それよりも何よりも、日本語の教育をまずはしっかりやるということが筋ではなかろうか。
小学生のサッカーのコーチをしていて、
また予備校で高校生に小論文の指導をしていて、
彼らが自分の思いをコトバにうまく出来ない様を見てきている。
母語である日本語で、自分の思いを伝えられない人間が、
外国語ばかりに目をとらわれていいものなのだろうか。

日本語は本当に美しくて素晴らしい言語だと思っている。
だからこそ、日本の美しいコトバがふんだんに生かされている小説や、
文学史に出てくるような作品に触れることで、コトバへの感性を磨くことが先決だ。
まずは絵本や漫画でもいい。
その中から、コトバに敏感になる子どもをもっと増やしていくべきだと思う。

英語よりも日本語。
普段、生活に使う言葉はいったいどっちですか。
文部科学省の迷走はまだ続くようだ。  

Posted by shinji0925 at 22:47Comments(3)TrackBack(0)