colum_kanso









■タイトル
ナタリーがニッチ分野で成長し続ける理由、唐木元さんに全部聞きました。

■目的
自社の編集方針を学ぶためのインプット


■感想
魅力的でなにか一緒にやりたくなるメディアにする。
そのために編集方針を決めることは重要。
なには商品でなには商品ではないのか。

コンテンツをつくる、記事を書く際には、主眼=書き手なりの目的意識を決める。
それが切り口になる。
骨子は、要は構造のことである。
構造は「要素」と「順番」と「軽重」からできている。

文章だったら「何を話すか」「どれから話すか」そして「どれくらい話すか」。
なんとなくで書き始めてはいけない。

「何を言うか」っていうことばかりだが、どのネタを扱うか、どの話題を書いたかと
いうことと同じくらい、どのネタを落としたのか、どの話題には触れなかったのかと
いうことに意味がある。そういうズバッと落とした部分にこそ、いちばん思想が現れたりする。


■参考になったポイント
ナタリーにはニュース記事と特集記事っていう2種類のコンテンツがある。ニュース記事は、
商品じゃないんです。掲載にお金は1円もかかりません。昔、とある雑誌の編集長の人が
「ナタリーにニュース記事を出してもらうには1本いくらかかる」っていう発言をTwitterで
したことがあって、これは事実と異なるからわざわざ抗議して撤回してもらったんです。
繰り返すけどニュースの掲載はタダ。それは言い換えると「買えない」ってことです。

値札の付いてないものは買えない。
そう。だから、たとえば100万払うからこのニュースを記事にしてください、と言われても
受けられないものは受けられない。ニュース記事では編集部の主体性、つまり編集権を
しっかり確保しておく。繰り返すけど、ひとつのメディアの中に、お金で買える部分と、
お金では買えない部分を切り分けて持っているということ。実はこれ、ファッション誌の
世界を覗き見たときに勉強したことなんです。ファッション誌はグラビアを絶対に売らないでしょう?


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仮に「貢いでくれたら10万円につき1回寝てあげるわ」って宣言している女性がいたら、
盛り上がらないでしょう。けどなんか魅力的で、この人に何かしてあげたら、
ひょっとしたら何か起きるかもしれない、っていう雰囲気をまとった女性にはさ、
100万でも突っ込んでしまうんじゃないかな。

メディアの経営者はそこに決定的な違いがあることを理解して、売れっ子キャバ嬢として
振舞わないといけない。もちろんそれに見合った美貌や魅力も身につけてなければいけ
ないんだと。


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――「主眼」と「骨子」をはっきり持っていることがオリジナリティの条件
参加者 主観を入れるということですか?

唐木 主観じゃないです、「主眼」。これ、広告の世界では「コンセプト」って呼ばれているし
、雑誌の世界だと「キモ」とか「テーマ」、日経新聞では「意義付け」って呼ばれているはず。
言葉はどれでもいいんですが、書き手なりの目的意識をはっきり持つということです。
それによってリリース起こしの記事だったとしても、オリジナリティというのは宿ると思う。

田端 プレスリリースに載ってる情報を満遍なく記事化したんでは切り口になってないと。
あえてリリースの中で載せないところも作るってことですよね。
言い方変えると、プレスリリースっていうのは影が出ないように、複数のスタンドライトを当て
て照らしてると思うんですよ。そこのところを、この会場にもスポットライトがありますけど、
ある方向から照らすことで、陰影を付けてあげるということですよね。

唐木 無理に影にする必要もないけど、たとえばABCDって4つの話題から構成されたニュースが
あったとして、詳しい人なら「ナタリーはなんでDのことをタイトルに持ってくるかなあ
、あいつらバカだなあ」とかって楽しんでくれる。目の付けどころがいいなあってことになるわけ。

田端 まあ言いたいことはわかりました。ただのリライトじゃないんだぞ、と。

唐木 少なくとも自分たちはそうならないように主眼を持ちましょう、と。
ライターだけじゃなくて編集者もそうだし、ディレクターの方もそうだと思うんですけど、
何か原稿やプロジェクトに取りかかるときは、かならず事前に主眼をはっきりさせてから
着手することですね。そして主眼の次に大事なのが「骨子」。

田端 骨子って?

唐木 骨子って、要は構造のこと。構造は「要素」と「順番」と「軽重」からできています。
文章だったら「何を話すか」「どれから話すか」そして「どれくらい話すか」。
これを書き始める前にはっきりと決めておく。田端さんがさっき言ったオリジナリティを
宿らせるためには、主眼と骨子をはっきり持っていることが条件だと思います。
なんとなくで書き始めるなってことだね。

田端 もうちょっと深読みすると、メディアは基本的に「何を言うか」っていうことばかり
考えがちですけど、どのネタを扱うか、どの話題を書いたかということと同じくらい、
どのネタを落としたのか、どの話題には触れなかったのかということに意味がある。

たとえばスターバックスは喫煙者の方は来なくていいっていう、ズバッと落とす部分がある
。Mac Book AirだったらDVDドライブがついてないとか、そういうズバッと落とした部分にこそ、
いちばん思想が現れてたりする。


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エディット作業って、執筆や演奏に比べたらだいぶ裾野が広い行為と思うし、これからの時代特に、
それでお金を取るのは難しくなっていくと思う。
まとめ職人やまとめサイト管理人をやるにしたって、アフィリエイトしか収入源ないでしょう? 
1人暮らすなら可能だけど事業にはならないと思う。それよりは「まとめ」の材料になる文章を、
毎日毎日絶やさず書き続けること。それこそが会社にとっては価値を生み出すことになると思ってます。


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つまり軽い通とか軽いマニアを促成栽培で増やしていくのが、エンタメを下支えすることになる
んじゃないのかって思って、そう思ってこの仕事を続けてます

だから僕のメディアは僕が読者として「いいな」って思えるものであり続けないといけない。