第25回県民のための肝疾患医療講演会

担当者が治療などのために長期間お休みさせていただきましたが、再開しますのでよろしくお願いします。再開第一回目の記事は医療講演会のお知らせです。
 毎年神奈川県肝臓病患者会協議会(あすなろ会、みどり会)では「県民のための肝疾患医療講演会」を開催してきましたが、今年で25回目を迎えます。今年は医療についての講演(新薬テラプレビル併用療法などについて)の他に、患者の治療体験も報告されます。

第25回県民のための肝疾患医療講演会
日時: 9月29日(土)14時から16時30分
会場: 県民ホール(山下公園そば)6階会議室
主催: 神奈川県肝臓病患者協議会
後援:神奈川県、横浜市健康福祉局、川崎市、朝日新聞横浜総局、神奈川新聞社
    産経新聞社横浜総局、東京新聞横浜支局、日本経済新聞社横浜支局
    毎日新聞社横浜支局、読売新聞社東京本社横浜支局

演題 「C型肝炎の最新治療と副作用」

講師 井廻道夫先生(新百合ヶ丘総合病院消化器・肝臓病研究所所長、日本肝臓                 
    学会理事(前理事長)、昭和大学医学部客員教授)

  プログラム
 インターフェロン治療体験(患者2名)
 講演1 井廻道夫先生の講演
 講演2 医療助成制度について
 休憩
 質疑

肝炎関係医療講演会のお知らせ

肝炎医療講演会・相談会 
日時:10月8日午後2時より5時、場所:大和保健福祉事務所(小田急線大和駅、相模鉄道大和駅下車、徒歩6分くらい)
演題
知っておくべき肝臓病の知識
講師
せんぽ東京高輪病院長与芝真彰先生
相談会:午後4時より5時
主催:大和福祉事務所、あすなろ会

市民公開講座、相談会
日時:10月15日午後3時半より、場所:戸塚区役所地域会議室(戸塚駅すぐ)
演題
C型肝炎、肝臓ガンの最新の治療法
講師
IMSグループ東戸塚記念病院肝臓病センター長 松野直人先生
主催:横浜市健康福祉局

C型肝炎市民公開講座
日時:11月20日午後2時から4時 場所 MELONDIAあざみ野大ホール(田園都市線または市営地下鉄
あざみ野駅下車、山内地区センターむかい)
講演1 C型肝炎とはどんな病気か 講師:林医院院長 林毅先生
講演2 C型肝炎の最新の治療 講師:昭和大学藤が丘病院 準教授井上和明先生
講演3 医療費助成について 講師:県予防課疫病対策担当者

インタビュー:救済給付金をもらえるとき

 救済給付金をもらえるとき

   このところ、薬害肝炎救済法(二〇〇八年)による救済金についての相談が電話で寄せられています。そこで、神奈川県の薬害肝炎訴訟原告団鈴木順弁護士にお話をうかがいました。(聞き手:大串)           

 

 薬害肝炎救済法はあと二年

薬害肝炎救済法の期限があと二年に迫り,この問題の相談が薬害肝炎ホットラインに沢山寄せられています。現在まで国と和解できた原告は全国で約一五〇〇人ですが、フィブリノゲン製剤による感染者は一万人以上と推定されているので、もっと多く救済されるべきだと思います。

 

救済の対象になるのはどんな人たちでしょうか

昭和三九年から平成六年にかけてフィブリノゲンなど八種類の血液製剤を投与されてC型肝炎ウィルスに感染し、キャリア、慢性肝炎、肝硬変、肝ガンになった人、あるいは死亡した方です。ですから、単なる輸血では対象にならず、血液製剤ではなく輸血による感染ではないかという理由で敗訴になった人がいます。但し、輸血で感染したと思っている場合でも、カルテを調べたら血液製剤を使っている場合もありますので注意が必要です。

 

手続きはどうなりますか。

資料をそろえて地方裁判所に訴えます。普通の裁判とは違い、非公開の法廷での和解交渉が主になります。提出した資料に国が納得すれば和解となって、その後救済給付金の申請手続をします。和解が出来ない場合は、判決をもらうか、訴えを取り下げるか、決断します。

 

どんな資料が必要なのでしょう

血液製剤投与でC型肝炎や肝硬変等になったことを証明する資料です。その資料とは、どこで投与されたかを示すカルテ、慢性肝炎などの症状についての診断書、ウイルス検査の結果などです。

特にカルテが重要です。廃院になってい

たり、カルテが廃棄されていたりすることがありますが、再度調査したらカルテが保存されていた病院もあります。また,血液製剤投与時のカルテそのものが無くても、カルテ以外の記録(薬剤記録やレセプトのデータなど)や医師の証言などで証明された人もいます。

 

費用はどのくらいかかりますか

弁護士費用については、依頼を受ける弁護士ごとに報酬の基準がありますが、薬害肝炎弁護団では、着手金はもらっておらず、最終的に救済給付金が支給された場合にその一部を報酬としてもらっています。

 

治療改善も大切

依頼を受けると資料を集めるため病院との折衝などは弁護士がします。また、原告になる場合は原告団に入ってもらっています。なお、血液製剤以外の理由でC型肝炎になった人は、この補償は適用されません。そのような方は沢山いるので、治療費用の公費助成などの治療改善の活動が大切です。

問合せ:薬害肝炎弁護団(ホットライン)

電話:0452269962
(会報「あすなろ」188号、4月号に掲載)

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