November 16, 2006

クライバーのベートーヴェン交響曲第7番

クライバー 交響曲7番

ベートーヴェン:交響曲第7番



このベートーヴェンの7番の交響曲を、「この曲は舞踏のディオニソス化だ!」と言ったのはワーグナーだっけ?
クライバーの演奏だと、そのことを如実に痛感する。聴いているといつの間にか腰がムズムズしてきて、興奮して立ち上がって踊り狂いたくなる。ディスコ・ミュージックじゃあるまいし、クラシックでそんなのアリか?



それにしてもクライバーの指揮姿は痛快。見てるだけで、意味もなく笑いがこみ上げてくる。
ぼくの好きな指揮者に広上淳一さんという人がいるのだが、この人の指揮もこのクライバーと同じで、まるで酔っ払ってるかのごとく、飛んだりはねたり、見ていると意味もなく笑いがこみ上げてくるスバラしい指揮姿なのだが、(コンサート中まん前に座っている木管奏者が演奏しながら笑いをこらえているのを目撃したことがある)実際の音楽には、どういうわけかそのいきいきとした指揮姿の数パーセントも反映されていない。
しかし、クライバーの場合、この音楽の化身のような身のこなしが、そのまま100パーセント音に反映されている。
指揮という仕事の不思議さ・難しさを感じますね。

shinkimu1125 at 11:13│Comments(18)TrackBack(1)clip!classical 

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1. 伝説のカンタービレ  [ オラニエ公のつぶやき ]   January 28, 2007 08:49
今や日本のみならず、世界に散らばる日本人もハマっていると思われる「のだめカンター

この記事へのコメント

1. Posted by ひげぺんぎん   November 16, 2006 22:00
クライバーはやっぱり特別ですね。流麗な指揮ぶりそのものの音楽が本当にすばらしい。コアなファンが多いのも頷けます。
2. Posted by れいな   November 16, 2006 23:24
しんいちろうさん、こんばんは。
このCD、以前、しんいちろうさんにお薦めいただいて、購入しました。ほんと、いいものですね。
先日、これまたお薦めいただいた「蝶々夫人」のCDとDVDが届きました。これらのほかに取り寄せの本も一緒に注文したので、かなり遅い到着となりました。
これらも、ほんと、よかったです。
いつも、的確なアドバイスいただいてありがとうございます。(^^)ノ


3. Posted by しんいちろう   November 17, 2006 11:56
ひげぺんぎんさん、こんにちは
クライバーのタクトから火花が飛び散るような指揮、すばらしいですね。
ところで、ぼくは聴くだけの素人なんで、プレイヤーのひげぺんぎんさんに、ぜひお聞きしたいことがあるんですよ。

〇愆者の影響力というのは、オーケストラにはどのくらいあるものなんですか?

∋愆者というのはぜったいいなければならないものなんですか?「千人の交響曲」とか、そういうのはもちろん無理でしょうけど(笑)指揮者がいなければ、たとえば小規模な古典派シンフォニーでも、演奏はできないものなのですか?
4. Posted by しんいちろう   November 17, 2006 11:58
こういうビデオを見ていると、オケは指揮者など見ないで楽譜ばっかり見ているように見えるんですけど、指揮者を目の端で(笑)ちゃんと見ているのですか?

い燭箸┘螢蓮璽汽襪1回もしなくても、ぶっつけ本番でも、指揮者がいれば指揮者の意思に沿った演奏ってできるもんなんですか?つまりあの手で取ってる拍子とか、キューというのは、相当意味のあるものなのですか?

以上、とても興味がありますので、聞いちゃいました。お忙しいところスミマセン。いつでもいいですので、教えてください。
5. Posted by しんいちろう   November 17, 2006 12:01
れいなさん、こんにちは。ご無沙汰しています。
ぼくもれいなさんに教えてもらったグロリア・エステファンに、今とってもハマっています。彼女、スペイン語で歌ってる歌が、とくにいいですよね。「アルマ・カリベーニャ」というアルバム、今、毎日聴いています。
6. Posted by 木曽   November 17, 2006 18:41
こんにちは。
これは1983年の、コンセルトヘボウ・ライヴのようですね。
LDで持っていますが、本当に踊るように優雅な指揮です。
美しい・・・。
7. Posted by しんいちろう   November 17, 2006 19:08
木曽さん、こんにちは
クライバーという人は、典型的なヨーロッパの貴族的な人で、日本人には絶対いないタイプの人ですね。
こういう天才を見ると、われわれ日本人には絶対到達できない西洋音楽の壁を感じますね。
斉藤秀雄先生がこのクライバーの指揮を見たらなんていうんでしょうね。
8. Posted by kaorina。   November 18, 2006 04:08
こんばんは。
私もクライバーは大好きです。
指揮を見ているだけでワクワクします。
ここを見てYouTubeでクライバーの映像をいろいろと見つけました。
どれを見ても流麗で実に楽しそうで、ますますクライバーが好きになりました。
9. Posted by ひげぺんぎん   November 18, 2006 04:16
たくさん質問いただいてびっくりしました(^^;)
アマチュアプレイヤーの視点ですので,プロの方とはまた違うかもしれませんが,私の考えでお答えします。

〇愆者の影響力というのは、オーケストラにはどのくらいあるものなんですか?
→オーケストラの機能が一定以上であれば,指揮者の音楽性がかなり反映されるように思います。どのパートをどの程度コントロールするか,逆にどの程度自由に演奏させるか,といったさじ加減で音楽の性格が変わるはずだからです。
10. Posted by ひげぺんぎん   November 18, 2006 04:17
文字数制限があるんですね(^^;)

∋愆者というのはぜったいいなければならないものなんですか?「千人の交響曲」とか、そういうのはもちろん無理でしょうけど(笑)指揮者がいなければ、たとえば小規模な古典派シンフォニーでも、演奏はできないものなのですか?
→指揮者は「必要悪」といわれていますが,なくても演奏は可能です。実際「オルフェウス」という有名な楽団がありますし。ただし,アンサンブル能力が高いことが絶対条件ですが。
11. Posted by ひげぺんぎん   November 18, 2006 04:22
細かいですが続きます。

こういうビデオを見ていると、オケは指揮者など見ないで楽譜ばっかり見ているように見えるんですけど、指揮者を目の端で(笑)ちゃんと見ているのですか?
→たいてい視界には入っているのではないでしょうか。アンサンブルとしてはコンサートマスターを見ることもかなり重要ですので,その時に応じて必要なところを見ているのではないかと思います。
12. Posted by ひげぺんぎん   November 18, 2006 04:28
い燭箸┘螢蓮璽汽襪1回もしなくても、ぶっつけ本番でも、指揮者がいれば指揮者の意思に沿った演奏ってできるもんなんですか?つまりあの手で取ってる拍子とか、キューというのは、相当意味のあるものなのですか?
→「鍛えられた楽団」が「アンサンブルのできあがった曲」を演奏する場合,「有能な指揮者」の意志を反映した演奏ができる。
ということだと思います。クナッパーツブッシュなどはリハーサルなしの演奏をよくやっていたという話もあります。
手の動きは拍子というより音楽の微妙なニュアンスを表している部分が大だと思います。アンサンブルができていれば,拍子やキューがなくても演奏はできますから。
13. Posted by ひげぺんぎん   November 18, 2006 04:38
ざっと書いてみましたが,説明不足のような気もしますし,なかなか文字にするのは難しいですね。やはり会話というコミュニケーションに勝るものはないということでしょう。
それではこんなところで。
14. Posted by しんいちろう   November 18, 2006 16:12
ひげぺんぎんさん!
ぼくの愚問に丁寧に答えてくださり、感謝感激です。
ひげぺんぎんさんに教えていただいたことを要約しますと、指揮者というのは一種の必要悪的な部分もあるけれど、生かすも殺すもオケの能力次第ということになるのでしょうか?

コンサート・マスターも非常に重要な役割を担っているのですね。ぼくは何年間か、仙台フィルの会員になって定期公演に毎月通っていたことがあるのですが、同じオケを毎月続けて聴いていて思ったのは、指揮者によって音が変わるのは当然にしても、コンサート・マスターによってオーケストラの音というのはずいぶん変わるものなんだなあということを感じたことがあります。
15. Posted by しんいちろう   November 18, 2006 16:20
>手の動きは拍子というより音楽の微妙なニュアンスを表している部分が大だと思います。

なるほど。たしかに能力の高いオケなら、たとえば何百回も演奏したベートーヴェンの交響曲など目をつぶっても演奏できるようなもので、いまさら拍子やキューなどいらないような気もします。微妙なニュアンスこそが指揮者の味付けであって、それをあの手の動きだけから読み取るというのはすごいですね。そういう感覚的な部分は、やはり経験を通じて会得されていくものなのでしょうか?
まだまだ謎は多いですが、ひげぺんぎんさんに教えていただいたこと、すごく有意義でした。ありがとうございました。
16. Posted by しんいちろう   November 18, 2006 16:31
kaorina。さん、こんにちは!
kaorina。さんもクライバーのファンだったのですよね。
一回でいいからクライバーのコンサート、生で見たかったなあと思いますね。ウィーン国立歌劇場の「ばらの騎士」で来日した時は、東京までよほど見に行こうかと思ったのですが、結局見送ってしまいました。その公演が後に「自分の生涯最高の『ばらの騎士』だった」とクライバー自身が語ることになる公演だったんですよね。嗚呼・・・。

ところで、kaorina。さんもひげぺんぎんさんと一緒でオーケストラや室内楽のプレイヤーとして実践されてらっしゃる方ですから、 ぼくのような聴くだけのシロウトとは音楽の聴き方も違うのかなぁ、と思います。 いろいろ教えてくださいね。
17. Posted by ひげぺんぎん   November 20, 2006 00:29
指揮者の善し悪し(?)はほぼ「微妙なニュアンス」に依っていると言えるでしょうね。
私はそれほど多くの指揮者と演奏したわけではないのですが,手だけでなく表情や仕草など,人それぞれ特徴があり,いろいろな面で伝わってくるものがあります。それがどれだけ奏者に的確に伝わるか,情報量と伝わりやすさの両方が必要なのではないでしょうか(もちろん音楽性そのものは大前提ですが)。
たとえば決して棒は見やすくないフルトヴェングラーがすばらしいと言われるのは,そういうことなのだと思います。
18. Posted by しんいちろう   November 22, 2006 06:35
ひげぺんぎんさん、こんにちは
フルトヴェングラーの有名な話ですけど、ベルリン・フィルを他の指揮者が指揮してリハーサルをしていたら、それを見に、フルトヴェングラーがフラッとホールに入ってきたのだそうです。その瞬間にオーケストラの音がガラッと変わったと(笑)
指揮者というのも、究極的にはそういう存在になるんでしょうね。

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