種谷です。

昨年11月8日の選挙の結果、事前の予想に反し、トランプ氏が勝利しました。
1月20日には大統領就任式が予定されています。 
今後、トランプ大統領のもと、アメリカの政治や経済がどうなっていくのか目が離せません。
 
ただ、影響はそれだけではありません。大統領は、アメリカの司法にも大きな影響を及ぼします。 
大統領は、連邦最高裁判所裁判官を「指名」することができるためです。
連邦最高裁裁判所の裁判官の定員は9名ですが、昨年の2月にスカリナ判事が亡くなったため、現在は8名のままです。
8名のうち、4名がリベラル傾向、3名が保守傾向、1名が中間傾向にあると言われています。
9名の多数決により判決が下されますので、リベラル派か保守派のいずれの立場の人が次の連邦裁判所裁判官に就任するかは非常に重要です。
トランプ氏は、当然保守派の人物を指名するでしょうから、今後、連邦裁判所は、保守傾向が強くなると思われます。
驚くべきことに、連邦裁判所裁判官には任期がありません。
判事自身が、死亡するか辞任するまで判事であり続けることが可能です。
リベラル派の4名のうち2名は、83歳と78歳(多少誤差があるかもしれません)と高齢ですので、もし、この2人が、トランプ大統領時代に死亡あるいは辞任すれば、トランプ氏は、保守派の人物を指名し、さらなる保守化が進むことになるでしょう。
大統領の任期は4年ですが、司法に与える影響は4年にとどまらずとても大きいのです。
因みに、現在在任期間が一番長いの判事は、中間傾向にあるケネディ判事で在任29年目です。日本では考えられない長さですね。