青柳幸利氏の『なぜ、健康な人は「運動」をしないのか?』をKindleで読了。読売新聞にデカデカと広告が載っていてそこにKindleでも出ている旨書いてあったので、興味を持って買ってしまったもの。

「運動をすれば、健康になれる」との「思い込み」から、間違った運動を続けたため、病気になった事例などをあげ、
著者の研究である群馬県中之条町で65歳以上の方5000人を対象に行った「中之条研究」の結果を説明するもの。

本書はそのデータを細かく説明することはなく、一般読者向けに具体例と結論を簡潔に説明している。

結論を言うと、「運動には年齢に即した「最適な強さ」があり、弱すぎても、強すぎてもダメ」だと。
そして、その程度が「中程度の運動」と呼ばれるものであり、基準となる単位を「メッツ」で示すというもの。

これを実践して得た結論が「中之条の奇跡」と呼ばれ、「そこで明らかになったのが、「メッツ健康法」で、日本で死亡原因の上位となっているガン、脳卒中、心筋梗塞をはじめ、糖尿病や高血圧、動脈硬化などが予防・改善できるということ」であるという。

「「メッツ健康法」を行うことで、細胞が活性化し、万病を退けてくれる」という。


この本はある意味、僕が大学生の時に読んだ『スポーツは体に悪い』と同じ流れ。

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スポーツは体にわるい―酸素毒とストレスの生物学 (カッパ・サイエンス)
http://www.amazon.co.jp/dp/4334060706/ref=cm_sw_r_tw_awdl_zPSiub0BC5T3J
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同書は「活性酸素」にもっばらフォーカスを当て、データを基にしながらいかにスポーツは体に悪いかを説いていたと記憶している。


さて、本書で言うところの最適な強さと時間はどんなものであろうか。

具体的には「8000歩/20分」であると。
病気ごとにそれを予防するためにどれくらい必要かを説いている。

うつ病なら「1日4000歩/中程度の活動」から、ガンの「1日7000歩/中程度の活動15分」、糖尿病「1日8000歩/中程度の活動20分」まで、具体的に書いてある。
ただし、頭打ちがあると。

通常の運動のように、毎日きちんとやらないといけないかというと、年間通して平均でできれば良いと言っているので、そんなにプレッシャーを感じさせないのが良い。


いろんな健康本が出ているように、これが全てだと言うつもりはない。
しかし、スポーツ選手が長生きすることはないことを見ても、少なくとも運動のしすぎは体に良くはないことは確かであろう。
上に紹介した『スポーツは体に悪い』でも書かれている「活性酸素」が体に悪いのも間違いはなさそうである。

そして、自分の周りを見ても、激しく運動している人が必ずしも健康を維持できているかというと、そうでもない。

そう考えると本書の主張していることはあながち間違ってはいないと思う。

僕は個人的には趣味の範囲での運動はいいが、健康のためという運動は必ずしもいいものとは思っていない。

ダイエットとか言う話であれば、やはり、それは運動でするのではなく、摂取の方でやる方が良いと信じている。

それもカロリーではなく、GI値や糖質によるコントロールであるべきだと思っている。

本書の広告で横に並んでいたのが、内海聡氏の『1日3食はやめなさい!』というもの。
これも読んでみようと思ったが、砂糖、食品添加物などを書いてあるが、糖質が中心であるような内容のようであり、それならば、先日読んだ『炭水化物が…』と内容がかぶると思った。
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過去ブログ
夏井睦氏の『炭水化物が人類を滅ぼす』読後感 : のとみいの金融日記 http://blog.livedoor.jp/shinkozo/archives/40592221.html
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健康とダイエットのためには、やはり糖質を抑える、具体的には炭水化物と砂糖は避けるというのが、どうも正しそうである。

過度にこだわる必要はないかもしれないが、中程度の活動をある程度行うことと、糖質を控えるということだけは、少し意識していきたいと思う。