この春・・・
新人看護師の研修が、3月から始まりました。
初回は、彼女たちに管理者としての講義を行うようにと指示されたのだが全く始めての経験であり、資料を用意する為に読み漁った本は5冊以上になりました。

約1時間内に、どのように収めるかという事、講義自体が午後からなので睡魔に襲われたりしないか・・・など、余計な心配をしながらも時間の合間をぬって何とか準備することが出来ました。

当日、緊張しながら始まった講義は「資料」とは別に、自分用に「原稿」を用意していたにも関わらず、見事に忘れてしまい、何の役にも立たなかった(かなり、自分自身が緊張していたようで・・・)でも、意外にも彼女たちは、寝ること(?)もなく私のつたない話を真剣に聞いてくれていました。

こんな内容で本当にいいのかなと不安に思いながらも、自分用の「原稿」がなくても案外、次から次へと言葉が出てきたのは、自分でも驚きました。
彼女たちの「最初」に関わるという事の責任の重さを感じながら、なんとか無事に講義を終えることは出来ましたが、「理解してくれたかな・・・」「充分に伝わったかな・・・」という気持ちで一杯になりました。

今回、初めて「教える側」になりましたが、伝える内容の重大さや責任の重さを痛感しました。
自分の行動や些細な言動も、一度「教える側」になると、行動をいつも見られているという事でもあり、新人さんたちに講義した以上は、恥ずかしい事は出来ないと改めて感じました。


次から、現場に出て行く新人さんたち・・・
現場の煩雑さや、教科書とは違う実践に戸惑うかもしれないけれども決してくじけないでほしい・・・
辛くても、イヤになっても、逃げないで・・・
先輩たちは、厳しいことばかりを言うかもしれませんが、まだ免許取り立ての貴方たちには真っ白な気持ちで、どんな事でも素直に聞いてほしい・・・と思います。


「命を預る看護の重み」を、先輩たちは分かっているから「かわいい」後輩たちを必死に育て、危険を予知し自分たちを守る術を、経験で教えているのです。
だから、先輩の言葉から逃げないで、患者を守る・・・自分を守ることを現場でぜひ学んでほしいと思います。


今後の新人さんたちの活躍を期待しています。