2014年10月07日

ゼミ論文紹介(B4廣島)

こんにちは!学部4年の廣島です
木々の葉も色づき始め朝夕など涼しい日も増えつつありますが、いかがお過ごしでしょうか?
胃腸炎など病気には気を付けて頑張っていきたいものです。

さて、去る10月6日に遅ればせながらゼミ発表をさせて頂きました。
下記は発表させて頂きました論文の概要です。

2種のカに対する赤心材スギより単離されたテクトキノンの殺ボウフラ活性
paper: Larvicidal activity of tectoquinone isolated from red heartwood-type Cryptomeria japonica against two mosquito species
authors: Sen-Sung Cheng, Chin-Gi Huang, Wei-June Chen, Yueh-Hsiung Kuo, Shang-Tzen Cheng
Bioresource Technology (2008)

諸言
カは世界に約3000種、日本には112種いるとされている。マラリアやデング熱などの諸伝染病を媒介する主要な昆虫として知られ、有機リン系化合物や成長阻害剤がカに対する科学的対策として用いられてきたが、これらは生態系に悪影響があり、生物毒性を有するものが多い。植物由来の殺虫成分は生分解性であり付加価値的な生産が可能である点から注目される。本研究では、日本や台湾において主要な林産資源であるスギ(赤心材)抽出物の殺ボウフラ活性成分の探索を行う。

実験の流れ
赤心材スギ心材、辺材、樹皮、葉の各部位MeOH抽出物を殺ボウフラ活性試験に供した。辺材抽出物に活性があったため、同抽出物を固液抽出によりn-hexane, chloroform, ethyl acetate, methanol分画に分け、それぞれ同活性試験に供した。n-hexaneに顕著な活性が見られたため、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより11の分画に分け、それぞれ同活性を評価した。活性を示した分画からHPLCにより化合物を単離し、MS, IR, NMRを用いてスペクトルを解析し、前報告と比較してFerruginolとTectoquinoneを同定した。それぞれを同活性試験に供したところ、Tectoquinoneに顕著な活性が見られ、辺材中の殺ボウフラ活性成分はTectoquinoneであることが示唆された。構造と活性の関連を調査するため、6つのTectoquinone類縁体を同活性試験に供したところ、Tectoquinoneが最も強い活性を示し、次いでEmodinが強い活性を示した。このことから、Anthraquinone上のmethyl基が殺ボウフラ活性に関与している可能性が示唆された。

殺ボウフラ活性試験の方法
30 mLのカップに蒸留水(24.5 ml)、サンプルを各濃度で溶かしたDMSO(500 μl)、4齢のボウフラ10匹を入れ、室温で24時間緩やかに浸透した。培養後の生死判断は、棒で突いたときに動くかどうかにより行った。ネガティブコントロールはサンプル添加なし、ポジティブコントロールはChloropyrifosを用いた。(n = 4)

本論文では、辺材抽出部分にtectoquinoneという殺ボウフラ活性を示す化合物が見つかりました。他の樹木の樹皮抽出物中に同活性を示すnaphthoquinone系化合物の単離報告があり、スギ樹皮中から同様の活性成分が見いだされる可能性は十分にあると思います。
昨今の伝染病問題と、国内の廃棄樹皮の問題が上手く噛み合って何かいいアイデアが生まれるかもしれません
前向きに今後の研究に取り込んでいきたいと思っております!

最後までお目通しいただきありがとうございました
発表上手くなりたいですね…(滝涙)


shinrabanshougaku at 14:42│Comments(1)TrackBack(0)

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この記事へのコメント

1. Posted by kata kata galau   2015年04月11日 07:37
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