どれだけぶりだろう。
時間が止まっていた訳ではなく、
時間の上で僕が動いて。
数えきれない出逢いと出来事の中で、
僕はグルグル走っている。 そう今も変わらない。
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ふと気付けば、風が柔らかくなっている。
山の椅子に座り、
人々の生きる大地を見下ろすとき、僕は「生きる」事を実感する。
たまに朝早く、山の椅子に腰掛ける。
そこから見える朝霞の中にあるたくさんの想い出。
ぼくが生きて来た殆どの歴史が刻まれている。
神社の裏の幼き想い出。
夕暮れに寂しげに眺めた西の山。
夢に描いた高層ビルが現実になったダウンタウン。
若さを発散させたコンクリートと地下と闇。
背伸びをする事で自分を主張し、
それが染み付きはがれない。
今でも瘡蓋となって共存している。
あるとき、
突然「舞い降りた」あの「鳥」の事を思う。
光が消えて時間が経つ。
影が足下に戻った。
自分が地に立ったと実感した時、
あの「鳥」に逢いたくなった。
自分の中の「鎧」が外れ、
着飾る事も無く、着替えも持たず、
逢いに行った。
鳥は遠くへ行かず、
近くに居てくれた。
その鳥は、やさしく柔らかな翼を持つ。
突然やってきた僕に動じる事無く、
黙って僕を受入れてくれた。
人生が流れる時間は人それぞれ。
僕には僕の時間がある。
生きるペース。
心の速度。
柔らかな翼を持つ鳥は、
僕のCOCOROの波長によく似合う。
僕の心は、
今笑っている。
今日もあの「鳥」はゆっくり空を舞う。
自分のスピードを保ち、優しく鳴きながら、
いつもの軌道を、ゆっくりと。
そして僕は、
今日も山の椅子に座り、遠くからそれを感じる。
今度はいつ逢えるのだろう。
これからの人生のスピード。
これからの人生の色。
鳥が思い出させてくれた僕のCOCOROの色、形、そして重さ。
僕の心は、 今笑っている。
こんなに嬉しいことはない。
Posted by shins_cafe at 06:37│
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新たな時間へ。