年金、50代半ば以下は負担超 27歳は712万円赤字 内閣府が世代別試算
2012/2/6 2:00 日本経済新聞

国民年金や厚生年金などの公的年金をもらえる額から支払った額を差し引いた生涯収支を世代間で比べると、50歳代半ば以下の世代で支払いの方が多くなることが、内閣府経済社会総合研究所の試算でわかった。赤字の額はデフレが長引くほど拡大する。

政府・民主党が着手する年金改革では、年金の負担と給付の世代間の格差を緩和するために、現在の高齢者が受け取る年金額の抑制も課題になりそうだ。

続きはリンク先


年金新試算、来年の法案提出前=首相が公表時期示す−衆院予算委
2012/02/01-20:23 時事通信

野田佳彦首相は1日午後の衆院予算委員会で、年金抜本改革に関し、「(年金改革関連)法案に向けて新しい年金制度の骨格を固めていく際には、新しい人口推計などを含め、きちんとした試算を示しながら議論していきたい」と述べた。公明党の石井啓一政調会長への答弁。

政府は、民主党が公約に掲げた月額7万円の最低保障年金導入などを盛り込んだ年金改革関連法案について、2013年に提出する方針首相答弁は、先月末に発表された新たな将来推計人口を基に、抜本改革に必要な財源を再計算し、試算結果を年金法案提出前に公表する意向を示したものだ。新試算の作成には「数カ月かかる」(前原誠司民主党政調会長)とされる。

藤村修官房長官は1日午前の記者会見で、3月を目指す消費増税関連法案提出前の公表もあり得るとの見解を示したが、午後の会見では「(党側から)非常に難しい、時間が掛かりそうだと聞いている」と発言を修正した。


引用ここまで

既に当ブログにおいても再三指摘してきた通り、公営社会福祉が「世代間扶助」の仮面の下で、賦課方式というねずみ講紛いでいる限り、人口動態の変化や景気動向によって、「公営社会福祉による世代間格差」がダイナミックに出現することは不可避である。

況や現下の如く、「少子高齢化」が人類史上嘗て無い程のスピードで急進する我が国において、「公営社会福祉による世代間格差」が急速に出現することは火を見るより明らかなことである。
そしてこの「急速な少子高齢化」状況における「賦課方式による公営社会福祉」とは、「世代間格差」と表現したのでは生温い水準であり、正しく表現して「先行世代による将来世代喰い」である。


増税するならば、この全てを「国債の返済」に当てること。同時に支出(福祉)の大幅削減によって、財政の健全化を可及的速やかに行う事

何度でも言う。日本の未来を暗黒に染めているのは、「先行世代の将来世代喰い」である。


これを「世代間闘争」と呼称するむきもあるが、これも的外れだろう。
「強制収奪」されている中には、選挙権を持たぬ将来世代や、まだ産まれても居ない将来世代までもが含まれるからだ。
これは「闘争」などという穏当な話ではなく、正真正銘、先行世代による「一方的な強制収奪」に他ならない。
この「一方的な強制収奪」を「世代間闘争」と誤って見立ててしまえば、「世代間闘争という新種の階級闘争を煽るな」という”一見”保守的な批判も成立することになる。

従って、我々は「先行世代による将来世代喰い」という鬼畜現象を、「世代間闘争」と取り違えては絶対にならない。
そして、ここで我々が言う「将来世代」とは、現在の現役世代や若年世代ばかりでなく、今まだ生まれ出ていない将来世代も含むことを、絶対に失念してはならない。

そこで保守哲学の核である「国家の繁栄と永続」に立ち返ってみる。
先行世代が、将来世代から「強制収奪」の限りを尽くすことは、我が国に「繁栄」と「永続」を齎すだろうか?
当然、これは否である。
寧ろ真逆に、「国家の繁栄と永続」を阻止せんとした場合、つまり「国家の衰退と破滅」を意図した場合に、この「先行世代による将来世代喰い」という所行は、合目的かつ効果的となる。
時間が過去から現在、そして未来へと流れている限り、「先行世代による将来世代喰い」は「国家の繁栄と永続」に真っ向から相反する。


「公営社会福祉」という禍毒は、「道徳、倫理、規範、美徳」や「自生的秩序」の崩壊を齎すばかりでなく、物質的にも確実着実に「国家の衰退と破滅」の駒を進める。

「強制」と「自発」の別を理解せず、また「自生」と「人工」の別を理解せず、「公営社会福祉」を「世代間扶助」という「美徳・伝統」であると転倒解釈し、その推進維持を支持する「保守を掲げる陣営」は、少子高齢化が急進する我が国において、彼等の言う「美徳・伝統」が、「国家の衰退と破滅」に直結しているという事実をどう考えるのか?

「国家を破滅と衰退」に導く「美徳・伝統」など、言語矛盾も甚だしい。
「正統たる美徳、伝統」「正統たる自由」とは、必ず「国家の繁栄と永続」に繋がるものである。


「国柄を守るために亡国する」という分裂病的スローガンは、正にあの大戦の折に絶叫された魔語と相違ない。
折しも「皇統を護る為に皇統を断絶する」という分裂発想が叫ばれている。

心して掛からねば、多くの国民がこの転倒論理に巻き込まれ、「護る為に滅ぼす」という狂気の渦にますます飲み込まれることになる。