衆院定数を半減 「維新八策」最終案の全文
2012/9/1 1:37 日本経済新聞

日本再生のためのグレートリセット

これまでの社会システムをリセット、そして再構築
給付型公約から改革型公約ヘ


〜今の日本、皆さんにリンゴを与えることはできません。リンゴのなる木の土を耕し直します〜

大阪維新の会

維新が目指す国家像
大阪維新の会の理念は、個人の自由な選択と多様な価値観を認め合う社会を前提に、

・自立する個人

・自立する地域

・自立する国家

を実現することです。

そのためには、国民全員に開かれた機会の平等を出発点として自助、共助、公助の範囲と役割を明確にすること、公助から既得権を排し真の弱者支援に徹すること、そして現役世代を活性化し、世代間の協力関係を再構築することが必要です。

多様な価値観を認めれば認めるほど

・決定でき、責任を負う民主主義

・決定でき、責任を負う統治機構

を確立しなければなりません。

中央集権と複雑な規制で身動きが取れなくなった旧来の日本型国家運営モデルは、もはや機能せず、弊害の方が目立つようになっています。今の日本を覆う閉塞感を克服し、国民の希望を取り戻すには、国からの上意下達ではなく、地域や個人の創意工夫によって社会全体を活性化し、グローバルな競争力を持つ経済を再構築する必要があります。そのためには国民の総努力が必要です。

(以下リンク先を参照)


引用ここまで

「社会保障」「社会福祉」だのと呼称してみても、要するにやっていることは「再分配政策」でしかない。

「再分配政策」とは、それこそ社会主義政策の中核であって、この先にある「完全なる資産・所得の”平等”」の実現こそが「共産主義」である。
そして、その「完全なる資産・所得の”平等”」の帰結が、「私有権なし、資産ゼロ、自由ゼロ」の暗黒社会である事は、何度も壮大なる社会実験を通じて実証されてきた事実である。

解散総選挙を前に、国政進出の準備を進める橋下徹率いる「維新の会」だが、「地方分権」「地域主権」の他にも異常政策を濫発させている。
「首相公選制」「参議院廃止」「ベーシックインカム導入」・・・。
「年金破綻問題」に対する橋下、維新の会の解答に至っては噴飯もの、笑止の極みだ。

1)年金支給に所得制限を設ける。=年金支給を受けられない層は「掛け捨て」となる。
2)上記に対して、「資産がある人は年金制度なんて、本来必要ないのではないですか?資産があるのだから…そこに加え、掛け捨て?貰えない事が最初から分かってて払うでしょうか? 」というツイッター上でのもっともな質問に対して、橋下氏は以下のように答えている。
保険料は税のように罰則付きの強制徴収にします。掛け捨ては所得の低い人への再分配です。


彼の「再分配政策」への態度は、共産党や社民党と同様、葛藤無く、鮮明かつ徹底している。
忘れられないのは、彼が好んで用い、具体政策の「核」に据える、唯物主義、現世主義が病的水準まで至った「一生涯使い切り型モデル」なる魔語である。


「老後は自分がつくった資産で暮らしてもらうわけです。僕の政策は『一生涯使い切り型』モデル。『稼いだお金はあの世に持っていけないので、思い切り使い切ってください』と。使ってもらうことによって選択が生まれ、そこに付加価値が生じると思ってます」

「〈橋下徹・大阪市長に聞く〉選挙、ある種の白紙委任」
2012年2月18日03時00分 朝日新聞 より抜粋


引用ここまで

一見それなりの物言いにも見えるが、家族という最も根幹的な「縦軸の繋がり」を否定するこの様に、保守哲学の香りは僅かにもしない。
一旦橋下氏から否定されたものの、以前にはこのような報道もなされている。


社会保障では「一生使い切り型の人生モデル」との新機軸のもと、たたき台では年金制度での積み立て方式と富裕層の掛け捨て方式の併用、最低限所得保障を伴うベーシックインカムや「負の所得税」の導入検討を織り込んだが、さらに保険料の徴収強化を目的とした歳入庁の創設も掲げた。

最低限所得保障は年金や生活保護、失業保険制度の廃止をにらんだ方策だが、一方でばらまきにつながるとの指摘もあり、維新内部でも異論があるようだ。


同様に、たたき台に盛り込まれた資産課税についても意見が分かれる。相続税100%化につながる案が示され、所属議員から懸念の声が上がった。


維新、日本をどう洗濯? 「船中八策」概要公表へ
2012.3.10 13:16 産経新聞より抜粋

引用ここまで


仮に、「"老後であれ自分の面倒は、自分や家族の力で行うこと"を基盤にする」のであれば、或いは「高齢者が豚積みにしているマネーをフロー化させる」「公営社会保障における世代間不公平を是正する」というのであれば、先ず取り掛かるべきは、「目下タダ同然の医療・介護における老人自己負担率の引き上げ」「医療自己負担限度額の引き上げ」「年金支給額の削減」「健康保険適応内容の吟味(湿布薬や訪問マッサージ等の健康保険適用外化)」等々で当然だ。

そういった当然の論点には僅かも触れる事無く、

1)「年金における富裕層の掛け捨て方式の併用+保険料の徴収強化」
要するにこれは、「年金制度を事実上徴税化し、純粋な”再分配政策”に転じる奇策」でしかない。
2)「資産課税(相続税100%化)」


このような純粋「再分配政策」の拡大を堂々とぶち上げるとは、「一生使い切り型の人生モデル」という言葉に対して直感的に感じる禍々しさの正体見えたり、といったところだ。

更にこの禍々しさは、ツイッターにおける以下の橋下氏の発言にとどめを刺す。

共産主義と自由主義のミックス型。国がある程度のレベルになるまでは公が一方的に供給する必要がある。しかし今の日本のレベルになるとほぼ社会の仕組みが成熟し、これ以上の「無理な」発展を望む必要がなくなってきた。もちろん普通の発展は必要ですが。
(2012年2月15日) 」


極左サイドが、「ハシズム」などと揶揄し、その手法のみに批判の的を絞っているのは、橋下・維新の会の政策内容が、極左色濃いのと無縁ではあるまい。

端的に述べて、民族派は「国旗・国歌の扱い」のみを受けて橋下氏を絶賛しており、大衆は「公務員叩き」に溜飲を下げているだけであって、そうした知的頽廃の発露が「橋下・維新の会フィーバー」の現実である。

おそらく、どういった政策を掲げようとも、マスコミは維新の会や橋下氏を話題にし、大衆は根拠不明な熱を持ち、彼らは次期選挙で勝つだろう。

そして、古代ローマ(国家意識の喪失・国防軽視)と古代ギリシャ(モボクラシー・家族制度の崩壊)の両方を踏襲している我が国の滅亡速度は、古代ローマの比ではない速度で進むことになる。


尚、維新の会が国政進出に際して発表した「維新八策」については、盟友ブログ「オノコロ こころ定めて」において詳細が分析されている。
維新の会、橋下氏の掲げる「維新八策」が、保守哲学から見てどう分析されるか、精読して頂きたい。

「点検・維新八策1 リセット幻想に酔う維新。前文からしておかしい」
「点検・維新八策2 民意が絶対と錯覚」


「点検・維新八策3 公の仕事への幻想 」
「点検・維新八策4 社会福祉という幻想 」
「点検・維新八策5 官主導経済の亡霊 」
「点検・維新八策6 危機感なき外交政策」