今回は、真実とマスコミの論調とが、完全に乖離し、矛盾している例を示す。

進む「小沢外し」…「組閣本部」は3日から始動 菅新政権
2010年6月5日03時08分 読売新聞

菅新首相(民主党代表)は内閣・党役員人事で小沢幹事長と距離を置く議員を要職に充てる方針だ。

「脱小沢」の動きに対し、党内では警戒や反発も広がっている。

4日、国会から民主党本部まで慌ただしく動き回った菅氏は、その日程の合間を縫うように、官房長官への起用が固まった仙谷国家戦略相、党幹事長に内定した枝野行政刷新相との3人での会談を重ねた。

「完全に3人でやっている。何も入ってこない」

中堅議員は、人事や党運営の情報が漏れてこないことを恨めしそうに嘆いた。

菅氏は「人事は白紙」と強調、週明けに先送りしたが、3日夜には東京都内のホテルで仙谷、枝野両氏とひそかに会談、「腹案」を伝えていた。3氏による事実上の「組閣本部」は既に始動していたのだ。

3氏は1996年に旧民主党が結党された時の「オリジナル民主党」メンバーだ。菅氏は「官房長官、幹事長、国会対策委員長がしっかりしていれば長期政権が狙える」と周囲に語っていて、政権中枢に仙谷氏らを据えることで「民主党らしさ」を取り戻し、内閣支持率回復につなげたい考えのようだ。この「新トロイカ」が主導する新政権の特徴が「脱小沢」になるとの見通しに反論する声は少ない。仙谷、枝野両氏とも、「反小沢」の筆頭格。菅氏は「ポスト鳩山」への意識からか、小沢氏との表だった対立は避けてきたが、新政権の人事では「反小沢」「非小沢」の登用で「小沢外し」に走るとの見方が専らだ。小沢氏が自由党を解党して民主党と合併したのは2003年。この時の代表は菅氏だった。その後、小沢氏が権勢を誇るようになり、「オリジナルメンバー」には、「庇を貸して母屋を取られた」との不満が募った。

小沢氏は自らの資金管理団体「陸山会」を巡る事件で、近く、検察審査会の2度目の議決を受ける。再び「起訴相当」と判断される場合に備え、「今から小沢氏と一線を画していた方が得策」(菅氏周辺)との判断もあるようだ。「小沢氏の側にも検察審査会の心証を意識して、当面は静かにする動機がある」と見て、今が「脱小沢」の好機だとする分析もある。

仙谷、枝野両氏は、前原国土交通相が中心の「凌雲会」に所属している。政策や政治理念でも、菅氏とは微妙な距離があるとも指摘されている。ただ、菅氏自身は「自分が首相になったら官房長官は仙谷さん」と、早い段階で決めていたフシがある。菅氏が理想とする官房長官像は「中曽根内閣の後藤田正晴官房長官」。警察官僚出身で、ペルシャ湾への掃海艇派遣を主張した中曽根首相に「閣議でサインしない」と抵抗した姿に、弁護士で、菅氏との激しい議論も辞さない仙谷氏を重ねているのだ。

一方、枝野氏は政治の幅を広げるためにも「政策より党務をやりたい」と国対や党内調整に意欲を示していたという。幹事長の要職は望外とも言えるが、菅氏は「仙谷―枝野」ラインで、絵に描いた餅と化した「政府・与党一元化」を再構築する狙いもあるようだ。


「選挙勝てば先頭に立つ」=9月の代表選に出馬?−小沢氏
2010/06/04-23:45 時事通信

民主党の小沢一郎前幹事長は4日夜、党岩手県連の集会に寄せたビデオレターで、「参院選に勝利して政権を安定化することで、本当の意味の改革が実行できる。そのときに、まさに自分自身が先頭に立って頑張ってまいりたい」と述べた。9月の党代表選に自ら立候補する可能性を示唆したともとれる発言で波紋を広げそうだ。

集会では、衆参両院の本会議で菅直人代表が新首相に指名された直後に、ビデオレターが収録されたと説明された。 
 また、小沢氏は同日夜、都内で開かれた自身を支持するグループの会合であいさつし、代表選で樽床伸二衆院環境委員長が129票獲得したことについて「私は立場上、動けなかったが、次につながる良い数字だ。あと90(票獲得)で首相が取れた。90なんて難しい数字じゃない」などと語った。

引用ここまで

今回、「小沢おろし」が表面化したのは事実であろうが、これは「参議院選に向けた表面的なイメージ的理由」からであって、我々が指摘しているような、小沢の「独裁・独断政治手法」「利権談合・利益誘導金権政治」「極左政策」「媚中・媚韓・反米方針」という事の本質に対して、民主党内から「拒絶」「批判」が起こった訳ではない。
この点は極めて重要であるが、一切が無視されている。

また、小沢が幹事長を退いたことで、これ即ち「小沢の掌握する権力が低下した」と結論付けるマスメディアらの「確信的誤報」には失笑する。
肩書きなど「小沢の力」と些かの関係もない。
そもそもが、小沢は「幹事長であったから、権力を掌握していた」のではなく、「権力を掌握していたから、幹事長に就けた」のだ。
主客を転倒させれば、意味が全く異なってしまう。

それに加えて、民主党の政策や態度が「幼稚」「粗雑」の極みなのであって、何も「小沢」「鳩山」のみが「悪」なのではない。
万が一、本当に小沢・鳩山が引っ込んだにせよ、民主党が生まれ変わったなどという話にはならないし、生まれ変わる筈もない。
「民主党政治」とは、「戦後日本」の先鋭化した「到達点」であって、小沢が「利権談合・コネ・癒着・金銭物質崇拝社会」側の最先鋒、鳩山が「偽善・似非弱者救済・建前論・カルト世界観」側の最先鋒であるのに過ぎない。
民主党とは、即ちこれらの醜悪なる奇形合体である。
自民党とて同じ事であって、その奇形具合が、民主党と比較して幾分か軽度であるという程度である。