橋下徹の「慰安婦発言」がマスメディアを中心に取りだたされ、それが欧米にまで波及している。

基本的に、橋下の主張は場当たり的に見え、これまでの事例においても、彼の言葉そのものだけを拾うと、「結局、彼が何を主張しているのか、何がしたかったのか解らない」というのが大方の感想だろう。

確かに、今般の「慰安婦発言」も例に漏れず、日本外国特派員協会で行われた記者会見を含めて、論点そのものすら明確にせず、結語も何故か「先鋭フェミニズム」のそれとなっており、何時もの如く「擦り抜けて行くような」掴み所のない内容であった。

しかしながら、橋下徹が「何も考えてない喧嘩屋」「放言屋」として結論するのは誤りであろう。
彼がもたらしてきた「結果」を、ありのままに評価すれば、その「狙い」は見えて来る。
或いは、あれだけの大所帯を、影に日向に支援する「背後」の狙いも見えて来る。

これらを「計算なしの偶然」とみて、橋下徹や日本維新の会を軽視してはならない。

今般の橋下慰安婦発言が齎した「結果」は大きく2点。

1)「”従軍”慰安婦問題」の問題点が、「戦時慰安婦制度による女性人権の蹂躙」と再定義され、「国や軍による慰安婦強制連行は存在しなかった」という、本来のこの問題の核心について、これを無意味な指摘に貶め、その指摘すらもタブー化させた。
その結果、ようやく安倍政権を機に高まりつつあった「河野談話の見直し」を、「見直しなどもっての他である」という状況に180度塗り替えた。

2)「”従軍”慰安婦問題」の問題点を、「戦時慰安婦制度による女性人権の蹂躙」と再定義する中で、在日米軍に焦点を当てた「反米」の狼煙を上げ、民主党政権から再燃した「在日米軍叩き気運」を煽った。
尚、橋下が「性犯罪国家」と指弾する中に、ロシア(ソ連)は見事に含まれていない。


今回は、盟友ブログ『「保守主義の父」エドマンド・バーク 保守主義』管理者殿から頂いたコメントを紹介する。
尚、コメント欄は字数制限があるため、掲載の為、解りやすよう細かな修正をさせて頂いている。



橋下徹が、概ね我々が予測していたとおりの言動を始めました。
橋下徹の優れた詭弁を弄した自作自演の独り舞台です。


目的は、参議院選挙運動、或いは自身の参議院選出馬運動の一環としての、
1)(コリアン系団体の選挙協力を目当てにした?)「従軍慰安婦」「強制連行」問題に関する韓国を利し、我が国を不利とする国際環境の創出
2)「虚偽と無法の村山談話」に対する破棄運動の妨害工作

でしょうか?

そして今般の舌禍を転じて「大阪市長辞職理由」として利用し、国会議員として政治問題・歴史問題を扱いたい等のもっともらしい理由を掲げて、自身の参議院選出馬に繋げるのでしょうか?


橋下徹は、詭弁を弄して「戦時慰安婦」と「国や軍による慰安婦の強制連行の有無」という二つの事象のうち、「戦時慰安婦」のみに話題を集中させ、いわゆる「”従軍”慰安婦問題」の本質である「国や軍による慰安婦の強制連行の有無」を議論以前の問題として葬り去るトリックとして、極左の偽情報宣伝(プロパガンダ)の手法「一部事実のつまみ食い(selective information)」による「日本国民スーパー騙し(論点すり替え)」を完成させようとしています。

事実、安倍内閣も橋下徹のイリュージョンに弱々しくも即座に引っかかり、河野談話を継承すると軌道修正してしまいました。



橋下徹は、今後詭弁を駆使して弁証法的に(あるいはコペルニクス的によってというべきでしょうか)アウフヘーベンして「参議院議院選挙に出馬」という手筈なのでしょうか?
が、日本国民の国益と名誉を棄損した反日・極左人士が、参議院選立候補するなどという邪悪の目論みが、そう簡単にいくのでしょうか?

結局、橋下徹は一連の言動によって、「戦時慰安婦」の議論のみに焦点を集中させ、「在日米軍を中心とした米軍非難」に繋げて米国を罵り、米国政府・議会を侮辱することで日米関係に亀裂を生じさせたばかりでなく、米国が事実誤認してしまっている「国や軍による慰安婦強制連行=性奴隷」という認識を、さらに強固に(=韓国有利に)してしまったのです。

これ程までに日本国・日本国民の国益と名誉を棄損した、橋下徹とは韓国の回し者なのでしょうか。
そして、橋下徹が自ら言っているように、彼の邪悪な目的は達成されようとしているのでしょうか?


橋下発言の一部を分析すると、

・「米軍の性暴力が米国でも問題になってきた。結果が良ければそれでいい」
慰安婦問題と性暴力の問題を混同させて米軍を挑発した結果が、「国や軍による慰安婦強制連行は存在しなかった」という「”従軍”慰安婦問題の核心」の指摘をタブー化することに役立ったならそれで良いということ。
かつ、米国の偽善を指摘した?ことで、日本国民の反米感情と米国民の反日感情を煽れたなら、なお良しということ。


・「日本人が意識を持つようになったので、いい方向に行けばいい。日韓関係がより熟していけばいい」
日本人が「”従軍”慰安婦問題」を性暴力の問題として捉えるようになり、今後は「国や軍による慰安婦強制連行の有無」という「”従軍”慰安婦問題の核心」を指摘することさえ出来ない環境となれば良い。
そうした中で、日韓関係が、韓国に有利に熱していけばいい。


橋下徹とは、真正の反日・極左の国賊と言えるのではないでしょうか。


「みんなの党の選挙協力解消宣言に対する橋下・維新の会共同代表の発言要旨」
産経ニュース 2013.5.22 00:34

(協力解消は)仕方がない。僕の発言内容をしっかり聞いたわけではなく「撤回を求める」の一点張りだ。価値観の相違よりも選挙の有利不利だったと思う。自公両党に対抗できる勢力を作ることが一番の目的ではなかったか。

国内スタンダードで慰安婦問題を論じるのはダメだ。保守気取りでいい格好している政治家は保守というなら、国際スタンダードで指摘するのが保守だ。安倍政権の中の保守系閣僚は何も言わなくなった。

国際スタンダードで考えれば国際社会では(他の国も)責任回避できない。強制連行の有無を論じて日本の責任を回避する論調の政治家はいっぱいいる。日本の責任を認めるなら、不毛な議論はもう行われない。

(引用ここまで)


事実・論理とも出鱈目。

1)「国や軍による慰安婦の強制連行」と「軍の関与」は全く別の意味。
これを混同することは、歴史無知・無視であり許されない。


(2)「国や軍による慰安婦の強制連行」がない限り、従軍した「民間の置屋」の慰安婦が権利侵害されたとは言えない。

(3)「強制連行」とは、軍が一般婦女子や特定民族の婦女子を強制的に置屋に配属させること。
旧日本軍にこのような事実はない。


(4)上記(2)、(3)にもかかわらず、これを「一般女性の人権の侵害」と断ずる者は、現行の風俗営業法下の風俗業(画像・動画等すべて含む)はすべて禁止せよと主張すべき。

(5)戦場・占領地において「従軍置屋」が必要なのは、兵士による一般婦女子を強姦などから保護する(権利保護の)目的があった事実を無視してはならない。

(6)軍の(憲兵)の関与は、
・民間置屋に対し、誘拐などの被害者が慰安婦にされないように風紀を監督すること
・兵士が性病に罹患しないよう、軍が民間置屋の慰安婦に対し、性病検査その他の関与を必要としたことなどによるもの。


橋下徹の発言の論理は、無知からくるとも詭弁と出鱈目の限り。
傲慢な発言の前に、もう少ししっかり勉強すべきではないか?



外国人記者への橋下徹の弁明「記者会見」は、世紀のペテン師(=ペテンの職人技)です。
米軍への「風俗業」斡旋という米国侮辱から始まって、「従軍慰安婦」問題を詭弁的にねじ回して日米・日韓関係を大混乱させておいて、最後は「これらすべては日本の報道機関・報道者の「誤解」「嘘」報道だ!として否定して、アウフヘーベンして「普遍的な世界女性人権擁護論者」に成りすましています。

さすがに弁護士だけあって、驚くべき詭弁術です。
ただ、詭弁屋は実質的に国益を害するので、日本国の政治家としては不適格。

すでに、「法の支配」の意味など全く意味も知らない(=興味もない)くせに、外国人記者向け橋下像を捏造するために、トリック的に多用する始末。

「法の支配」を重んぜよ!と言うなら、歴史認識や国民の信教の自由は、主権国家の一身専属的事項であり、日本国は不干渉の義務を遵守しているのだから、韓国政府(国民)も遵守すべきと明確に主張すべきのはず。

ところが、国際司法裁判所への提訴手段を引き合いに出す橋下の論理であれば、これは、韓国に「従軍慰安婦問題」を黙らせる引き換えに「竹島の実行支配権」を韓国に売った(=提供した)ようなもの。

橋下は、国賊・売国奴(勝手に領土放棄を想定)と言えるでしょう。
橋下は、「韓国の竹島(の前提)」を囮にして、韓国に「従軍慰安婦問題」を黙らせるようにも仕向けています。

橋下の詭弁術は詳細に研究する価値がありそうです。