January 05, 2009

ファッションショー、キャットウォーク形式の発表を見直す傾向?1



世界的な不況の影響もあってか、キャットウォーク形式の発表を見送ることを考えているブランドが見受けられる。

有名なケースでは、すでにマルニ、ヴァレンティノが、次回のメンズコレクションににおいてキャットウォーク形式での発表中止を決めている。

マルニ、ヴァレンティノなどそれなりに大きなブランドが発表している状況から、小さなブランドがそれ以上にコレクションの発表形式を見直していることは想像に難しくない。不況下で資金繰りの厳しいブランドは、1回のショーで数千万円、あるいはそれ以上のコストが必要となるキャットウォーク形式の発表を見送らざるを得ない。

キャットウォークの換わりに実施されるのが、プレゼンテーション(展示)形式による発表。もちろんその手法にもよるが、百万円単位の予算で実施でき、コストが大きく削減できる。キャットウォークを中止する多くのブランドは、展示形式の発表に切り替える。

予算以外にも問題はある。せっかくキャットウォーク形式で発表しても、そのコストに見合った集客、メリットを得ることができるか、という点だ。

50〜100のブランドが短期間に一斉にコレクションを発表するファッションウィークの中で、ファッション関係者は、ショーが始まるまで待ったり、発表会場への移動など、ハードスケジュールを強いられる。2009S/Sのマーク・ジェイコブスのコレクションでは、ショーの開始時間が1時間以上も遅れるというエピソードが話題となった。

このような状況下では、ファッション関係者がすべてのブランドの発表を見るとは現実問題として難しい。

実際、せっかくランウェイ形式でショーを発表しても、空席が目立ち、ランウェー形式のショー開催が効率的な方法が見直すブランドが出ていることをイギリスのテレグラフ紙などは伝えている。全体の25%程度が空席となってしまったブランドもあるようだ。

もちろん、キャットウォークによるショーを効果的に利用するブランドもある。さまざまなアイデアの詰まった素晴らしいショーで、ブランドとしてのイメージやアイデンティティを示すことには大きな意味がある。

しかし、不況による予算カットという問題を除いても、少なからずブランドにとってより効果的な、コレクションの発表方法を見つめ直す必要はあるようだ。

最後に、ヴィクター&ロルフの例を紹介。

ヴィクター&ロルフは、前回(2009S/S)のコレクションで、Webを利用したコレクション発表をこころみて話題となった。このコレクションは、ランウェイ形式なのだが、登場するモデルは1人というユニークなものだった。(詳細はヴィクター&ロルフがWebで新作のコレクションを公開をご覧下さい)

ヴィクター&ロルフのWebによる手法が効果的だったかどうか、その情報は現在のところ発表されていないようで、一概にこの形式が良いかは分からないが、時間の問題、ブランドの状況、コストなどさまざまな視点でコレクション発表の手法を再定義していく必要がありそうだ。


shinseinet at 10:00|PermalinkTrackBack(0)ブランド