信州特別支援教育カンファレンス

信州特別支援教育カンファレンスは、障がいのある子どもたちに関わる
教師・保護者が日頃の実践について語り合うカンファレンスです。

実行委員長に聞く⑤

変わりゆく世界。きっとそれはすぐじゃあない。しかし、確実に忍び寄る大転回。緩やかな変化を楽しむべきとこれまで主張してきた信州カンファもその緩やかさ故にきっといつかは激流には負けるだろう。しかし、その実、そう語る実行委員長の口調は実は淡々と。それはいったいどうしてなのか。いよいよ参加申し込みスタートのカンファ。インタビュウは佳境に。 

最近あるところで、読書不要論というものを聞きました。 

ー読書が必要ない? 

はい。これ実は、著名なエッセイストである外山滋比古さんの言葉なんですよ。 

ーそれはまた意外な。 

そうでしょ。30歳以上の人に読書はむしろ害である、というような主張。私もその本は読みました。確かにそう書いてある。その内容を元にネット上のネタになってましてね。 

ーほお。 

簡単に言うと、読書が好きだと、本に書いてあることに左右されて、自分の考えを持てない、したがって成功しないってことなんです。 

ーふう。 

これ自分なんかが考えるに、外山先生が仕組んだ、パラドックスなんじゃないかと思うんですね。 

ーどういうことですか? 

つまり、外山先生は、他の本でも繰り返し書いてますが、外からのものを鵜呑みにするなと、自分の言葉で、頭で考えろと。日本人はそれが苦手だと。 

ーはい。 

なので、これ実は、外山先生の言葉を信じて読書をやめたら、まさに、先生が否定されている状況に陥るわけでしょ(笑)。 

ーなるほど。 

外山先生一流のユーモアじゃないかと思っています。しかし、実際に、本を読まない人は増えていますね。 

ーそうなんですか。 

作家の森博嗣なんかも、本を読む人はいずれ希少になるといってます。それがね、面白いもんで、確かにそうなんです。本を読まない人の方が「成功」してるんです。 

ー本当に? 

はい。自分の大学の同期に限ってでしかない事例ですが、本を読まない人が真っ先に管理職になりました。出世です(笑)。 

ーふうむ。 

これはあくまでも想像でしかありませんよ。きっと本を読まない人の方が迷わないんですよ。簡単に言うと判断材料があまりないんです。持ってるものが少ない。だから、決断が早い、ぶれないしね。言い換えたら、ぶれられない。ぶれる幅がない。 

ーなるほど。 

自分なんかは、逆に活字中毒ですから、本を読んでいないと落ち着かない。しかし、面白いもんで、読めば読むほど、どんどんわからなくなる。何が正しいのか。 

ーそうでしょうね。 

左と右、正と誤、善と悪等々、対照的に語られるものだってよくよく考えたら、本当にそうなのか、そんなに簡単に分けられるのかと思う。水戸黄門みたいにそんなにわかりやすくないわけで。現実はね。学べば学ぶほど、緩くなる、「鈍く」なるような。 

ーところが、どんどん白黒はっきりという世の中、教育、学校ー 

よくおわかりで。そうなんです。世界がますます多様化しているのに、価値はどんどん硬直化。単純に、単純にとなる。考える必要がなくなるんですよ。ある意味では世界を閉じて、狭い価値観の中だけで判断した方が無難でしょ。カンファのメンバーで最近話題になったのが、無言給食。 

ー無言清掃が長野では有名だとは聞いたことがありましたが。給食も無言で? 

そうなんです。まあ、出てきそうなアイデアです。静かに心を込めて食べる、南無ーなんて言えば、絵的にはきれいですからね。しかし、どう考えてもおかしいでしょ。対話的で主体的で深い学びを目指しているんじゃ? 

ー無言で給食なんて、非対話的で、他律的で、浅い学び・・・ 

しかも、清掃もそうですが、ちゃんとやっているか委員会、子ども達が見回って、お昼の時間に放送で報告をしているらしくー 

ーうわっ!ナチスみたいですね。 

ゲッペルスでもやらないですよ。おそらく今刑務所でもこれはアウトなんじゃないか。人権的に。無言で給食食べるなんておかしいんじゃないかって普通に考えたら生まれる視点です。ところが、閉じた学校という視点、過去の繰り返しにしか目が向いていなければ、そこに何の疑問も生まれない。 

ー成功するには視野が狭い方がいいわけですね。 

きっとそうでしょう。しかし、その成功こそがー 

ー最悪の失敗になっている。 

どうですか(笑)しかし、この雰囲気、この流れ、残念ながら風の谷に押し寄せる王蟲のようにー 

ー誰にも止められない。 

そうなんです。 

ーしかし、杉浦さん、なんかあんまり深刻じゃないんですね。結構前はこういう話題になると真面目に憤っていたのに。 

憤りは感じます。しかし、ね。怒ってどうにかなるもんじゃあないとも、最近感じ始めていているんです。 

ーそれは老いたということですか。 

そうかもしれません(笑)できることは少なくなるし、これまでみたいな勢いは確かに落ちてきた。なので、少し調子を変えてみるかといろいろ試せば、「鈍ってきた」と言われたり。 
ーああ 

そんな時に、落語を改めて聞くようになって思ったんですね。繰り返し同じネタ、だれもが知っているネタ。じゃあ、完全に昔のままかというとそうじゃなくて、少し時代の風が入っている。変わって入るけれど、根本はまるで変わらない。大きく、広く、強く、じゃない。小さく、狭く、弱くー 

ーしかし、それが一番強いのかもしれないですね。 

わかりません。普通に考えれば、消えてなくなっているはずです。しかし、そうじゃあない。何百年も繰り返し語られてきているのに、飽きられることなく、続いている。そう考えれば、自分のやり方、それが古かろうが、何だろうが、飽きることなく、淡々とやればいいのかなと思うようになりました。 

ーうーむ。 

時代に合致しているか否か、新しいか否か、じゃなくて、今自分が面白いと、伝えたいと思うものをお伝えすればいいかなと。 

ーそういう信州カンファも今年を入れても2回しかないわけですね。 

そうですね。きっとカンファがなくなっても、それぞれのメンバーはあちこちでこれからもそれぞれの方法で何かを伝えていくと思うんですね。しかし、こういう形での、かたちにとらわれない発信をするのはおそらくもうないのかもしれませんね。 

ーうー 

話の中身はこれまでともそんなに変わらないかもしれない。特に杉浦なんかはどんどん脱線してますし。しかし、変わらない中で、今年みなさんにそれぞれが、青木先生が、本田さんが、しましまさんが、何を語るのか。そしてそれを聞いた自分の中に、何が灯るのかー 

ーはい 

そういう意味では、今年、来年の2回はー 

ー? 

女房(旦那)を質に入れてでも駆けつけるってもんじゃないですかね。 

ー・・・ 

〈つづく〉

申し込み開始!

信州カンファ2018ちらし

どうも、果物の皮を包丁でむくことすら手料理に分類し、その一切からかけ離れたエデンの住人、本田です。

す、すんません。お待たせしました。

きっと、昨夜、一昨夜あたりに狙いをつけて、申し込み開始を両手にナイフ&フォークで待ち構えてくれてたコアなカンファファンもいたことでしょう。

特別支援教育界の珍味、味のIT革命と謳われて久しい信州カンファも今年で9回目。

年々、どこに行こうとしてるのかわからなくなっているカオスな演目てんこ盛りで、みなさんのご来店をお待ちしております!

申し込みは→側のブログパーツより。

スマホでご覧になってる方は、画面を一番下まで送って、「PCモード」でご確認を。

実行委員長に聞く④

「広く」、「多く」、「速く」がすべての基本になりつつあるこの世界。しかし、その中で、あえて、弱く、小さくという実行委員長。これまでのインタビュウの中でも最も迂回路を走っているような内容に果たして読者はついてこられるのか。

 

―小さく、弱く。

 

そう、それが大事だと思うんですね。

 

―うーむ

 

しかし、それはね。

 

ーはい。

 

正直完全に負けであるとも言えます。

 

―えっ?負けなんですか。

 

最近、文科省、それから経産省から出た二つの報告書を読まれましたか?

 

―いえ。

 

そうですか。是非読んでみて下さい。

 

Society 5.0 に向けた人材育成  社会が変わる、学びが変わる ~(文科省

 

「未来の教室」と EdTech 研究会 第1次提言(経産省

 

この2つの報告書に共通しているのは、過去と現在は繋がらない、ということなんです。

 

ーはい?

 

学校も社会も、これまでは過去からの連続性の中で変化してきたもの、として位置づけられていました。時代の変化、それにともなって、それこそ生物が長い時間をかけて徐々に進化してきたように。

 

 

ーはい

 

それ故、不適応は若干生じるものの、徐々にその環境に適応できることが普通でした。

 

ーええ。

 

しかし、この2つの報告書は、それでは遅いと言っている。明治維新レベルの変化をお粉さない限り、日本の未来はない、と。

 

―またまた大げさな。今までもそんなものはたくさんありましたよ。

 

確かに。このアイデアも、財政面での後押しがなければ、実効されることはないでしょう。しかし、文科省、経産省がこのような方向性を示しているということは、この方向性には進むと思うんですね。

 

-ぐむむ。

 

このわれわれが慣れ親しんだプラットフォームである学校の、すべてが崩されて新しいかたちができるんでしょう。簡単に言うと、日本ではなくなることを飲み込むことで、日本という国が存続していくようなものです。これまでの教育のあり方を捨てることで、教育と学校とを存続していくというか。

 

―・・・

 

産業構造の変化はいつの間にか、そことは距離を置くことを是としてきた教育の世界にも驚くような展開の早さで侵攻していているわけで、それをすでに止められないし、また多くの子ども達が、先生が、専門家がどうやらそっちを望んでいるかのように雪崩を打って走ろうとー

 

-・・・

 

そうしないと自らの立ち位置がなくなってしまうからでしょう。

 

-なので、負けなんですね。私からすれば、それはとても間違った方向のように思えてならないんですが。


何というか、自分なんかも学校、大学、研究機関と移ってきました。ある意味変化を肯定的に捉え、その変化に乗ることが大事だと思ってきたし、大学の時には、学生さんにもそう伝えてきました。

 

-はい。

 

なので、変わることはよいと思うのですが、その変化が自分たちの中から生まれてきたものというよりかはー

 

-外から来る効率性、費用対効果みたいな尺度だけというー

 

どうなんでしょうか。この間、友人のFBでアンラーニングという言葉を知りました。簡単に言うと、新しい技術や価値観を取り入れるために、慣れ親しんだ方法や価値観・知識を意識的に忘れ去ること、だそうです。

 

-マジですか。

 

マジみたいです(笑)こうすることで時代に取り残されることなく、新しい展開や発見ができるというわけなんですが。笑っちゃうくらい、過去と今との連続性がない。

 

-時間による習熟とか錬成みたいなものは・・・

 

いらないってことだと思うんですね。

 

-そんな・・・しかし、現実的にはそうなんですね。新しい学習指導要領があれほど細かい指導内容を提示していることも。

 

無関係とは言いがたいですね。これまでの形を捨てる、全て。過去は過去として捨て去って、必要なものを状況に応じて学び直していけばいいー

 

-そんなこと・・・

 

そういう時代に突入したという風に考えた方がいいわけです。

 

〈つづく〉

実行委員長に聞く③

信州カンファの根幹は、予定外、予想外。そこに会の意義があると委員長。これまでも同様の議論を展開してきたが、寄席に通い始めたことで、さらにその色調が濃くなったのか。インタビュアしっかりしろの声がたくさん聞こえ始めたが、実行委員長の話はどこへ行く。

そう思って寄席で噺を聞いていると、こんなこともありました。

ーはいはい。

昼席にしても、夜席にしてもどちらもトップバッターはまだ羽織を着ることが許されない前座さん。

ーつまりは新人。。

そうです。演者と演者の間に出てきて座布団をひっくり返したり、演者の名前が書かれためくりを返したりする一番の若手。ここでさりげなく、携帯電話の電源オフ、鑑賞上の注意をお客に促したりするー

ーほう。

そして短い時間で覚えたての話を、まあ、いわば練習してきたネタを披露する。

ーなるほど。しかし、あれでしょ。

うまくない、つまりは下手だと思うでしょ。

ーえっ?違うんですか。

それは半分あたりで半分外れですね。

ーというのは?

ある意味では完璧なんですよ。前座さんの噺は。

ーほう。

きっとまだ知っているネタも少ないんでしょう。完璧に覚えている。しかも、発声の仕方も同時に練習しているから、声も大きいし、わかりやすい。

ーはいはい。

それに比べて、後半に出てくる名人達といったらー

ーダメなんですか。

正直言えばそうですね。みなさん相当お歳を召しておられる。70歳、80歳は当たり前。ですから、特に話し始めなんてよくよく耳をそばだてないと聞こえないこともある。

ーそれじゃダメじゃないですか。

それに、うっかり途中で登場人物の名前を間違えることもあったり

ー完全にアウトですね。

大名人だった志ん生なんて、途中で名前が登場人物の名前がわからなくなって、演じながら「お前なんて名前だっけ」と自分で自分に聞いて「どうでもいい名前だから気にすんな」って答えたり。

ーあらら。ひどいんですね。

そう思うでしょ。それがねぇ。

ー違うんですか?聞こえないんでしょ?間違えるんでしょ?

聞こえにくいから一生懸命こっちから声を拾おうとする。お歳を召しているから動きも少ない。するとー

ーすると?

面白いもんでね。聞こえにくい、動きが見えないとこっちの中にそれを補填する何かが生まれる。

ー?

聞こえないから、わずかな言葉からイメージし、動きが見えないから、小さな動きに登場人物の所作をイメージする、簡単に言うと。

ーはい。

こっちから舞台のほうへ近づいていくわけです。

ーなるほど。

考えてみると、落語はイマジネーション、想像力をベースにした芸。単に具体的な音声、視覚の情報だけではないんですよ。それを元にこっちが噺の世界に近づいていく・・・噺に笑っているのではなく、こっちの頭の中で作り上げていった世界で笑っているということなんです。

ーなるほど

そう考えてみると、前座さんの噺は完全にその前座さんの世界だけで終わっている。覚えたことを完全に再生するだけのマシン。だから全くこっちのイマジネーションが喚起されない。
ーほう。

そもそも、落語の場合、初めて落語を聞いた人以外は寄席でかかる噺の展開はお客にとっておおよそ予想がつくんです。

ーそうなんですか。

トリの名人はいざ知らず、多くはだいたい7~8分で交代。この時間で始まりからオチまで持って行く。すると当然出てくる噺は限られてくるわけです。

ーへえ。

そうすると話し始めた最初の数秒、マクラの中身で大体わかるんです。

ーはあ。

話を元に戻しますと、話して数秒で噺が何かわかり、且つオチまでがわかっている。

ー結末がわかっているのにあえて聞く。

そうなんです。しかしですね、これが。

ー笑ってしまうんですね。

そうなんです。

ー不思議ですね。

考えてみると、特別支援教育ってのも、実はオチは見えている。

ーなんと。

そうでしょ。支援機器なんかどれも使えない、支援なんてする必要はない、なんて結論がでることはない。きっとね。

ーそうか。

決まったオチがある上でも、やはり何かしらの変化が出る。それは同じネタやっても、芸人毎に味わいが違うというか。

ーはい。

だから前座さんのようにすべてコピーすれば、それが最も悪手。

ーほうほう

とすれば、やる側から出るものが少なければ少ないほど、聞く側のイメージというか、自ら
乗っかっていこうとするものが大きくなるわけでー

ーそうか。

そういった形、そういったベクトルを感じ、学び、遊ぶこと。これが必要な研修の設定なんじゃないかと

ーふうむ。

だから、あえて小さく、弱く、こちらが示すものを絞っていくことでー

ー参加者自身が新しい支援のなにがしかを自分の中で作ることができるー

まあ、そんな風になればいい。そういうカンファでありたいとー

ーなるほど

まあ、そうしなくても、われわれはローカルで、弱小だそうですからね。端っから小さくて、弱いんですがね。

ー・・・

〈つづく〉

実行委員長に聞く②

毎年この時期に始まる実行委員長へのインタビュウ。しかし、インタビュアはいつも思う。来なければよかったと。特別支援教育からイスカンダルぐらい遠い話の連続。カンファと関係した話をしてくれよ、実行委員長!という願いもむなしく、話はあさっての方角へ。 

-実行委員長が落語好きというのは結構知られていますが。

 

本田先生ほどじゃあないですが。東京への出張も多く、去年の末頃に初めて都内に4カ所残る定席のうちの1つ、新宿末廣亭へ。いくつも驚くことがありました。

 

-というと。

 

これまでも長野で行われる落語会に何回かは行ったことあったんです。巡業できるくらいだから、テレビなんかでも知られている噺家さんですね。円楽、談志、小朝、扇橋、柳昇、小三治―そうそう、名人志ん朝さんの噺をきいたこともあります。いつもその話をして、本田先生をうらやましがらせてるんですが。

 

-はあ、それで、その驚いた点というのは何なんですか?

 

話の腰を折りますね。まず驚いたのが、相当長い時間やっているということです。昼席と夜席があるんですが、席亭によってはその間入れ替えなし。どの時間から入ってもOKなんですよ。先に名前を挙げたような名人上手も出ますから、その出番近くになって入るということもできますが、やろうと思うと昼席の最初11時半から入って、夜席の終わりの21時まで聞き続けることができるんです。

 

-ほう。

 

それにあらためて知ったことですが、演目が事前には一切分からないんです。

 

-ふうむ。

 

いろいろ調べてみると、ネタ帳というものがあって、今日誰がどのネタを話したかの記録がある。そもそもその日出る人がすべて集まってから始まるんじゃなくて、自分の出番に合わせて寄席にくる。売れっ子の場合はいくつかの寄席を掛け持ちしてますから、到着とに同時に出番なんてこともあるみたいです。

 

―じゃあ、何を話すのかを考える暇もないですよ。

 

出囃子がなってから、袖でネタ帳を確認するってこともあるでしょうし。しかし。実はー

 

-はい?

 

舞台に上がってからネタを決めるって人も実は多いようなんです。

 

-そんないい加減なものなんですか。

しかし、考えてみるとそっちが正しいのかなって思うんですね。 

ーえっ?話す内容が決まっていないというのが? 

はい。その日集まった人がどんなニーズを持ってきてるのか、それこそ、それにまつわる何かいいこと、または悪い経験をしてからその会に来てる人もいる。その話こそ聞きたい、って人もいれば、そうじゃないって人もいる。勿論すべての人に合致した話ができるわけじゃないけれど。あれこれ雑談をしている中で、何を話すかが見えてくる。あらかじめ決めてある内容だと、そういったその場の雰囲気を無視して、「スライドを読む」ことになる。 

ー確かに。 

数回前から気になっていたことで、講座の中で、すごくいい感じでうなずいたり、笑ったりしていただく方がいて、講座が終わった後、他の会場で話しかけたら、いろんなお話で盛り上がる盛り上がるー 

ー話したいんですよね。みなさん。 

そもそも、講義形式って言うのがもうアウトなのかなって思うことあるんです。雑談形式で、演目が決まっていなくて、「今日はどんなお話をしますかね」なんてほうが楽しいかもしれない。寄席の場合はさすがに自由に話すってことはできなくて、ネタはありますね。それでも、子どもが客席にいる時は子どもが活躍する話。そう、先だっても子どもが袖の桟敷席の最前線にいた時は「真田小僧」をかけた人がいましたね。 

ーはぁ。 

しかし、実際は逆の流れになっています。一言一句、スライド通りに話してくださいなんて、いう雰囲気があるし、受講生の中には配布しなかったスライドを出すだけで苦情、なんてことも。 

ーなんだかおかしい話ですね。 

こういった研修も、お勉強のテイストが強いんですね。みんな黙って聞いている。 

ーお勉強。 

そう、なので何か書いていないとダメみたいな、気持ちになって必死に書いてらっしゃいます。でも、本当に見返すことあるんですかね。 

ーそれ、微妙ですね。 

そうなんですよ。自分なんかは見返しません。というか、だいたいメモって後で見返しても、自分もなんて書いたか読み返せない(笑)。 

ー実行委員長、違う意味での達筆ですからね。 

ーいい研修会って、そうじゃないんですよね。話を聞いているうちに、どんどんイメージが広がって、話をネタにどんどん膨らんでくる。スマホもあるんだから、それでぐいぐい調べていってーなんて動きが出てくるのが、いい研修会なんだと思うんです。 

ーはい。 

代表のお話を聞くとよくそうなりますよ。 

ーおお。 

ところが、スライドにすべてがあるような研修会は、やる方も聞く方も、そこから出ませんからね。それ以上でも、それ以下でもなく、ただただ、なぞっているだけ。やってる方は全部予定通り話したという達成感。聞いた方は配られたものが間違いなく遂行されたことを確認した不思議な達成感ー 

ーおかしなことですよね。 

そして、スライドと違うことを話すまたはスライドを配布しないと反省とか要望に「スライドと違うことを話していた」「スライドがあればよかった」なんてことを書かれるー 

ー書かれるとまたー 

そうなんですよ。どんな組織でも批判を浴びたくない雰囲気はマックス高まっていますから、そう言われたら、ちゃんとやりましょうとなる。 

ーわかりますね。 

わかりやすさは結構ですが、それが形式的になっている。そうすべからく、すべてのものが形骸化の蟲に頭を食われている。

ーというと。

研修会、会議、研究。何となく、こんな展開、っていうものを頭のいい人が決めちゃって、おおよそその枠を作ることに力が注がれる。

ーやる前から結論の見えている会議って多いですよね。

そして、研修会もその傾向が強いんじゃないか。

ーううむ。

おおよそ、こんな感じって見えている、そしてやる方も、こんな感じだろうって、資料をなぞる。聞く方も、そう、こんな感じって、聞いていて。なまじ展開が外れようモンなら、
先が見えないから、混乱して、「資料にない」なんて。何をしに来ているのかね。

ー確かに。しかし、あの、カンファの話はどこへ?

さあ、今年はカンファには触れずにインタビュウを終わりますかね(笑)

ーそれは。

そこに併せて、最初に言ったように、多く、長く、なんて見せかけのプラスの尺度。

ーはい。

信州カンファはそういうものから、いったん離れたい、自由になりたい、ということがベースなように思うんですね。

ー・・・

〈つづく〉

実行委員長に聞く①

いつになく風の強い横須賀。 
太陽はすでに夏の表情を見せ始めている。 

そう、今年もあの人の言葉を聞くためにここ久里浜に来た。 
今年はたくさん話してくれるのだろうか。 

ー実行委員長ご無沙汰しています。 

こちらこそ。一年ぶりですね。 

ーいよいよ今年もカンファの季節ですね。 

まあ、そういえばそうですが。 

ー今年はいつになく取り組みが早いようで。 

取りかかりは早かったんですがー 

ー何かあったんですか 

いやいや。今年はなかなかいろんなことが決まらなくて。 

ーほう、いよいよ内部分裂ですか。 

そんなことではないですよ(笑)。しかし、考えてみると、これまでだって 
一回も統合されたことはないですからね。 

ー確かに。 

何回もご参加いただいた方にはよくおわかりかと思いますが、いわゆる一般通例上の研修会というものの形からはすべて遠いですからね、信州カンファは。最近歳のせいか昔話が多くなりましたがー 

ーはい、はい。 

考えてみると、最初の数回は打ち合わせ0でやってましたからね。 

ーその話を聞くたびに、いつも驚かされます。 

しかし、今回の打合会ほど、何も決まらなかった打ち合わせもありませんでした。テーマ、大喜利、テーマデザイン・・・何にも決まらなくて。昼から集まっておしゃれなカフェでお茶をし、夜は素敵なイタリアンで会食。だいたいこういうおしゃれな店を選ぶのは矢島先生ですが、しかし、何も決まらない(笑)。ほっこり9人が集まって、どんだけ仲良しなんだっ! 

ーそれじゃ困りましたね。 

はい。しかし、実はここでの何も決まらない時間こそが大事で。 

ーほう。 

その後のメールのやりとりでテーマ、大喜利等が決まりました。 

ーそれはよかったです。 

しかし、今回初めて大きく揉めたのがー 

ー何です? 

付録のデザインー 

ーほう。 

具体的に、付録がなんなのか、デザイン云々は当日までのお楽しみなので言えませんが、このデザイン決定に至るまでの経緯はキューバ危機並みの展開で。 

ーそこまで! 

最終的には実行委員長と本田先生との、これまで一度もなかった電話会談ー 

ーケネディとフルシチョフ! 

今回のデザインがそれで復活しました。 

ーこの本筋とは全く関係ない部分での盛り上がりも信州カンファ独自ですね。 

それは褒め言葉として受け止めたいと思います。 
確かに、本筋とはまるで違うんですがー 

ーはい。 

そもそも、本筋と脇道は違うものなんでしょうかね。 

ーといいますと? 

特別支援教育に限らず、公私、中央、地方と研修会なんかもどんどん行われていますが、その中身のクオリティは高くなってますよね。 

ーそれはそうでしょうね。 

目的、ねらい、ターゲットの明確化ー 

ー当たり前ですよね。しかし。 

しかし、何です? 

ー信州カンファは真逆・・・ 

確かに。 

ー正直なところ、初期から見てもどんどんと奔放度が上がってませんかね。 

そういわれればそうですね。各講座のタイトル見てもそう。特別支援のニオイのしないこと、しないこと・・・ 

ー世はICTだ、IOTだって騒いでますよ。信州カンファに来ると、そういった最新知識を学べるっ!なんて形にした方が人が集まると思いますよ。 

確かにそうかもしれませんね。我々の会は「ローカルで弱小で」ってネットでも馬鹿にされていますかから。最近もある人からも、「杉浦さん達のやってる、あれ、なんて言いましたっけ、信州なんたらって会」ってな言われよう。10年近くやってるのにね(笑)。たくさん人を集めて、最新のことをというのは確かに研修会運営の方向性の一つであることは確かでしょう。しかし、果たしてそうなんでしょうかね。 

ーといいますと。 

具体的で、目的的な研修会がどんどん増えている。場合によっては、それが資格、ライセンスみたいなものにつながることもある。確かに素晴らしい。しかし、その割に支援の改善をリアルに感じることはあまりないような。 

ーふうむ。 

新しい知識、情報、技術。これらが発展することは素晴らしい。じゃあ、それを研修でっていうけれど、その学び方自体がすでに古いし、社会の変化について行けていないようにも感じます。嘘でも流れに乗ってこうとすれば、速く、多くとなる。 

ーううむ。 

もともと持ってないものも付け焼き刃で繕うことになる。私的な会に限定して言えば、もともと有志で始めたはずなのに、内容を補填するために外から人を呼んでこざるを得なくなる。人は集まるでしょうが、それって本当に話したいこと、やりたいことができるのかと。ある意味ではー 

ー何ですか? 

小さく、弱くってことが大事なんじゃないかと思い始めたんですね。そのきっかけになったのがー 

ーまさか・・・ 

そう、落語なんです。 

ー初回から迷走・・・ 

〈つづく〉 

2018模様替え

どうも、魯山人です。

あれ?もうこんな時折・・・

過去最遅に出遅れてることに真摯に向き合ってないあたりが9年目のベテランの味でしょうか。

さあさあ、重い腰で出鼻を挫いて、今年もやりますよ「信州特別支援教育カンファレンス」!!

手始めに、blogの模様替えを敢行。

ちらしも現在、鋭意製作中!
参加申し込み開始は、果たしていつ!?

今年も、季節限定のこのblog、しばしお付き合いのほどを。

以上、実行委員の本田でした。

ご無沙汰です

みなさん。
ご無沙汰しています。
実行委員長の杉浦です。

今年の信州カンファの日程を発表します。

8月4、5日、会場は長野大学です。
1か月前には申し込みが可能になると思います。

よろしくお願いします。

信州カンファ☆レポ

どうも、そろそろおネムで信州カンファblogも冬ごもり準備の本田です。

実行委員、そして参加してくださったお客さんたちもぞくぞくとレポを執筆。

来てくださった方も来られなかった方も、それぞれの切り口で語られる、ひと夏の思い出をのぞいてくださいな。
自分の知りえる範囲&Facebook圏外ですが。

こちらの記事は、ほとぼりが冷めるまで随時更新させていただきます。

信州スイッチラボ
委員長のblog。全12話で完結。

Droplet Blog
実行委員でDroplet Project、青木・竹内のblog。
今年は交換日記方式で執筆中。

しましま日記
実行委員原のblog。
カンファで質問があったことへの情報もあります。

ぽっしゅん教材製作日記
実行委員本田のblog。全57話で終了。

maple valley ~乙女手芸部~
実行委員で乙女手芸部部長、谷のblog。

Oh!田のOh!特別支援教育
実行委員太田のblog。2年ぶりに黄泉帰り。

Piccola ばあさん
乙女手芸部副部長ありがとさんのblog。

うらさんの日記
実行委員に最も近い男。うらさんのblog。

しまりーの、ボーダー日記
毎年参加で記事を書いてくれてるしまりーさんのblog。

特支虫 ヨットマンのブログ
大分、ヨットマン高野さんのblog。全18話で完結。
たくさん書いてくれてThanks!

DropTalk
DropTalkを作っているHMDT社のblog。
レアな実行委員サイン色紙の画像も!

マジシャンルパン
石川のマジシャンルパンさんのblog。
ゼリリンの記事を書いてくれました。

信州特別支援教育カンファレンス2017

長野大学

どうも、久しぶりにうなぎの顔を見れた本田です。

無事、信州特別支援教育カンファレンス2017を終えることができました。

参加してくださった皆さん、ありがとうございました!



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