児童・生徒たちの受験勉強のお手伝いを始めてから早や45年になる。ビギナーズラックもあったのだろうが、18歳大学一年生の時教えた生徒が高校入試で、早高院、慶応日吉など軒並み合格したのを皮切りに、延べ800人以上の児童・生徒の受験のお手伝いをさせていただいてきた。

 受験は無論「何は無くても毎日の努力(ドリル)、日々是演習」なのだが、+αの要素もある。これは「運」というより「引き」なのだろう。自分がどうしても入りたい学校の問題は熱心にやる。さらには分析し対策までも綿密になる。しかしそれ以上のものがあるようだ。「入試問題を引き寄せる」のだ。僕自身もそんな馬鹿なと思う、があるのだ。特に女の子には(^^;)

 Aさんは無類の動物好き。子供のころから炎天下で何時間でもヒヨコを追いかけていたんな彼女が志望校に選んだのが、K大学だった。偏差値的には少し難しめだったのだろうが、本人も英語のY先生も一心不乱だ。「天は自らを助けるものを助く」とはよく言ったものだ。英語の問題ができるようになるというよりも、英語の問題が本人に近づいてくる。数学も、化学の問題までも本人のパターンにあってくる。これを「引き」と言わずに何と言おう。

 2月20日の朝Y先生がAさんのことを一生懸命ほめていた。もう試験は終わり、あとは今日のK大学の発表を待つばかりだというのに。意味が分からん(?_?) ケータイが鳴る。Aさんからだ。合格の知らせ。Y先生が泣いている。ケータイの向こうでAさんも泣いている。Aさんがお母さんに代わった。おかあさんも泣いているようだ。「おめでとうございます」みんな一緒に泣いている。なぜか僕だけ冷静。
 あとでこの話をM先生に話したところ「馬鹿ね、なぜ泣かなかったの」と言われた(T0T)