2013年04月

鳥インフル 感染者は127人に、うち24人が死亡

鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)の人への感染が、世界で初めて中国で確認されてから30日で1カ月。感染地域は中国東部から他の地域へと拡大し、台湾でも感染者が見つかった。大流行にはなっていないが、感染者は127人に増え、うち24人が死亡した。

 日本もウイルス侵入に備え、強制入院などの対策が可能になる政令を5月6日に施行することを決め、警戒を強めている。

 中国当局は3月30日に最初の感染者を確認。同31日に公表して以来、毎日のように感染者が増えている。

 当初は上海市と江蘇省、浙江省に集中していたが、4月半ばから2市8省に拡大した。

中国で広がる鳥インフル、感染者は125人に

中国で広がる鳥インフルエンザ(H7N9型)感染で、江西省政府は28日、同省南昌市の80歳男性と31歳女性の2人の感染を確認したと発表した。

 また、浙江省政府が杭州市の38歳男性、福建省政府も福州市の80歳男性の感染を確認。中国本土の感染者は125人になった。

 発表によると、江西省の男性は鶏も飼育している農家。女性は野菜販売の露天商で、近くに鶏販売の露店がある。浙江、福建各省の男性もそれぞれ農家だが、鶏など家禽(かきん)類との接触は不明。

(2013年4月28日23時37分  読売新聞)

ゴールデンウイーク、鳥インフルで中国旅行キャンセル

 ゴールデンウイークを目前に控え、鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)の感染拡大が続く中国への旅行をキャンセルする動きが出始めた。4月29日~5月1日は中国でも「労働節」の3連休で、人の行き来が活発化する可能性があるため、外務省は警戒感を強めている。

 「中国旅行を予約していた団体客から、いくつか鳥インフルを理由にしたキャンセルが出ている」

 主に中国旅行を取り扱う日中平和観光(東京都中央区)の担当者は嘆く。同社が昨年の大型連休に中国旅行を手配した日本人観光客は数百人だが、「今年は全滅」とお手上げ状態だ。

 中国旅行の低迷は、日中関係の悪化も影響。JTBによると、大型連休中に訪中する日本人観光客数は、昨年の9万6千人から7万8千人と2割近く落ち込むとみられる。

 中国に進出している日本企業では大型連休中、駐在員の帰国が増える。旭化成は「人から人への感染が確認されれば、一部を除いて駐在員を帰国させることも検討している」と話す。

鳥インフル、福建省でも感染を確認

中国福建省当局は26日、省内の男性1人(65)が鳥インフルエンザ(H7N9型)に感染したことが確認されたと発表した。福建省での感染者は初めて。中国本土の感染確認は福建省を加え2市7省に広がり、感染者は台湾の1人を含め116人(うち死者23人)となった。

  また、鳥インフルエンザへの対応について、日本の外務省からの派遣で、東北大学大学院医学系研究科の賀来満夫教授が26日、上海市内で在留邦人向けに講演 を行った。賀来氏は「(2003年の)新型肺炎(SARS)とは異なり、鳥インフルエンザには有効な治療薬がある。マスクや手洗い、うがいなど予防策を しっかり取り、冷静に警戒してほしい」と強調した。

鳥インフル患者59人、生きた動物との接触歴あり

 中国で感染が拡大している鳥インフルエンザ(H7N9型)の82人の患者の分析結果を中国疾病対策センター(中国CDC)などのチームがまとめ、24日付の米ニューイングランド医学誌に発表した。

 まとまった患者数の分析が医学誌に報告されたのは初めて。

 17日までに確定診断された患者で、年齢は2歳から89歳。中高年に多く、65歳以上が38人。5歳未満の子どもは2人でいずれも軽症だった。鳥 や動物との接触歴を調査できた77人のうち、59人(77%)は生きた動物との接触歴(重複接触含む)があった。45人はニワトリで、12人はアヒル、4 人は豚だった。

 抗ウイルス薬「タミフル」を使ったかどうか明らかな患者64人でみると、41人に使われ、半数が発症後6日以降だった。患者家族や医療者、仕事仲 間など、患者と接触があった1689人のうち7日間経過観察をした1251人中、19人が呼吸器症状を示したが、いずれも遺伝子検査でウイルスは検出され なかった。

(2013年4月25日17時27分  読売新聞)

鳥インフル、台湾へ感染拡大! やばい!

中国で鳥インフルエンザへの感染が相次ぐなか、台湾で初めて男性1人がH7N9型の鳥インフルエンザウイルスに感染していたことが確認されました。

台湾の衛生当局が日本時間の24日午後6時半から行った記者会見によりますと、感染が確認されたのは台湾の53歳の男性で、先月28日から仕事のため、中国東部の江蘇省蘇州に滞在したあと、今月9日に上海を経由して台湾に戻ったということです。
その後この男性は12日に発熱し、倦怠感などを訴えて16日に病院に入院したということで、検査の結果24日、H7N9型の鳥インフルエンザウイルスへの感染が確認されました。
この男性が中国滞在中に生きた鳥に接触した形跡はないということです。
台湾でH7N9型の鳥インフルエンザウイルスに感染した人が確認されたのは初めてです。
台湾では、今月3日に、H7N9型の鳥インフルエンザを法定伝染病に指定し、感染が疑われる患者が見つかった場合は、医療機関で隔離するとしたほか、空港などで中国から訪れる旅行者への検疫を強化していました。

社会保障制度改革国民会議、医療・介護分野の論点整理

 政府の社会保障制度改革国民会議(会長・清家篤慶応義塾長)は22日、首相官邸で会合を開き、医療・介護分野について主な論点をまとめた。

 費用や必要性を度外視した診療を避け、「必要な時に適切な場所で、最小の費用で受ける」医療への転換を打ち出した。また、病院だけに頼らず、「地域全体で治し、支える医療」への転換の必要性も盛り込んだ。

 22日にまとめた「論点整理」は、急速な高齢化で社会保障費が膨らむ中、その伸びの抑制と、信頼、安心できる医療制度の実現とを両立させる狙いがある。

  会議では、〈1〉国民健康保険の財政基盤を安定させるため、国民健康保険の運営主体を市町村から都道府県に移管する〈2〉都道府県に対し、ベッド数や救急 医療体制などを盛り込んだ地域医療計画や、地域医療の「将来ビジョン」の策定を求める〈3〉75歳以上が加入する後期高齢者医療制度への現役世代の拠出金 は、賃金が高い大企業ほど負担が増す「総報酬割」を全面導入する――などの具体策で大筋一致した。

(2013年4月23日 読売新聞)

海外で医療機器や新薬の開発を推進/メディカル・エクセレンス・ジャパン

 2011年に設立された社団法人「メディカル・エクセレンス・ジャパン」(MEJ)を改組し、同名の組織として近く活動を開始する。政府は医療産業を成長戦略の柱と位置づけており、海外の医療制度の情報提供などを通じ新MEJを支援する。

 新MEJは今月23日にも発足する予定で、島津製作所や富士フイルムといった最先端医療を支える医療機器メーカーなど23社が参加する。海外で病院などの建設事業が行われることを視野に、大手ゼネコンも参加に意欲を示している。

 政府は、先端的な医療機器や新薬の開発を進めるため、米国立衛生研究所(NIH)にならった日本版NIHを設立する方針をすでに固めている。NIHは開発、MEJは販売をそれぞれ支援することで、医療産業の発展につながることを期待している。

国立長寿医療研が臨床研究 虫歯治療で抜いた神経再生

 虫歯の治療で抜いた歯の神経(歯髄)を、親知らずから取り出した細胞を移植して再生する世界初の臨床研究を
 国立長寿医療研究センター(愛知県)の中島美砂子部長らが今月内にも始める。

 細菌による虫歯再発や化膿かのうを防ぎ、歯の寿命を長くできると期待される。

 症状の重い虫歯の治療では、歯の中央部分に位置する歯髄をくりぬき、空間を金属などで補強する。
 周囲はセメントで固めるが、すき間から細菌が入り、虫歯が再発したり、歯の根もとが化膿したりすることも多い。
 抜歯に至る場合もある。

 臨床研究では、患者5人の、親知らずなど不要な歯から、歯髄の再生を促す細胞を採って培養。
 培養した細胞を、とどまらせる役割のたんぱく質とともに、歯髄の抜けた空間に注入する。
 犬の実験では2か月後に歯髄が回復。臨床研究では、同様の効果があるか、安全性と有効性を確認する。

 (2013年4月20日10時15分 読売新聞)

中国での鳥インフル、死者18人、感染者100人突破

 中国での鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)感染者について、浙江省政府は20日、新たに3人、上海市と江蘇省政府は新たに1人ずつが確認さ れたと発表。感染者は全体で97人となり、100人に迫った。また浙江省政府は同日、感染者の男性が19日夜に死亡したと発表。全体の死者は計18人と なった。

 感染は上海、北京の2市と江蘇、浙江、安徽、河南の4省に拡大している。中国政府は、同型ウイルスが食材市場の生きた鳥から検出されたことから、食用の家禽など鳥類の防疫態勢を強化しているが、感染者は連日、増加している。

 一方、感染者が多い上海市では、食用の生きた鳥の取引が禁止されたあおりを受け、解体処理して販売する鳥肉の量が急増し、冷蔵施設が不足する事態が発生、市当局は20日までに対策に乗り出した。夏に向けて、市民の間で衛生面での懸念が出そうだ。(共同)

環境省が中国から渡ってくる野鳥などを調査/鳥インフル

 環境省は18日、中国で野生のハトから鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)が検出されたのを受け、中国から日本に渡ってくる可能性がある野鳥などを調査することを明らかにした。

 調査するのはシギ・チドリ類、サギ類とハト類。ハト類は一般的に渡り鳥とはされていないが、中国でウイルスが検出されたため対象に加えた。

 個体を捕獲し、口の奥の体液やふんを採取して遺伝子検査をする。調査の実施時期や場所は今後検討する。

 同省は「中国から飛来する渡り鳥はもともと少ないため、国内にウイルスが持ち込まれる可能性は低いが、念のために調査する」としている。

中国の鳥インフル、感染者78人、死者16人に

中国の上海市政府は16日、47歳男性ら6人の鳥インフルエンザ(H7N9型)感染が新たに確認され、うち2人が死亡したと発表した。

 江蘇、浙江両省では同日、男女計8人の感染が確認された。これにより中国での感染者は78人、死者16人となった。

(2013年4月17日01時34分  読売新聞)

北京市で新たに4歳男児が鳥インフル感染

 中国国営通信の新華社は15日、鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)の感染者が確認された北京市の当局者の話として、北京市で新たに4歳男児1人の同型ウイルス感染が判明したと伝えた。

 北京市で初めて感染が確認された女児の親が生きた鳥を販売する仕事に従事していたことから、北京市が周辺の関係者らに感染者がいないか調べていたところ、男児の感染が分かった。

 男児はインフルエンザなどの症状は出ていないという。

北京で症状が出ていない人から鳥インフルエンザウイルス検出

H7N9型の鳥インフルエンザウイルスのヒトへの感染が相次いでいる中国の首都・北京で、2人目の感染者が確認され、北京市は、感染源の特定を進めるとともに、生きた鳥の販売を停止するなど、感染拡大の防止に乗り出しています。

中国の衛生当局によりますと、15日に新たにH7N9型の鳥インフルエンザウイルスへの感染が確認されたのは、江蘇省昆山の60歳の男性と、浙江省湖州の68歳の女性で、すでに感染が確認されていた江蘇省南京に住む77歳の女性が死亡しました。
また、北京市の衛生当局によりますと、13日、初めて市内で7歳の女の子の感染が確認されたことから、周辺の関係者などの検査を行った結果、女の子の両親から生きた鳥を購入していた住民の近くに住む4歳の男の子が感染していることが14日夜、分かったということです。
インフルエンザなどの症状は出ていないということで、北京市はこの男の子を病院に入院させ、ほかにも感染した人がいないか調べています。
インフルエンザの症状が出ていない人から、H7N9型の鳥インフルエンザウイルスが検出されたのは初めてです。

中国副首相、鳥インフルの情報公開を関係者に指示

 14日の新華社電によると、中国の劉延東副首相は12~14日、鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)の感染者が多発する上海市と江蘇、浙江両省を視察し、感染状況などについて情報公開を堅持するよう関係者に指示した。

 副首相は医療施設を訪れたほか、浙江省杭州市で感染地域の担当者や専門家を集めた座談会を開催。「(情報の)公開、透明性を堅持し、正しく情報を発表し、社会の関心に適時応じなければならない」と述べた。

 また、中国当局のこれまでの対策が世界保健機関(WHO)などの評価を得ていると強調した上で、引き続き感染拡大阻止に努めるよう求めた。

鳥インフル、タミフルなど抗ウイルス薬で対処可か

中国で相次いで感染が確認されている鳥インフルエンザウイルスに、タミフルなどの抗ウイルス薬が効くことが、厚生労働省によって確認されました。

中国では、これまでに上海市や江蘇省、北京市などでH7N9型の鳥インフルエンザウイルスへの感染が合わせて44人確認され、このうち11人が死亡しています。
厚生労働省は、中国から10日にウイルスの実物を入手し、国立感染症研究所でタミフルやリレンザなどの4種類の抗ウイルス薬が効くかどうか実験を行いました。
その結果、4種類すべてでウイルスの増殖が抑えられ、効果が確認されたということです。
厚生労働省によりますと、ことし3月末の時点で、国と都道府県合わせて国民のほぼ半数に当たる6322万人分の抗ウイルス薬を備蓄しているということです。
厚生労働省は「抗ウイルス薬は十分な量が確保できている。

鳥インフル「人に対する深刻な問題」国際獣疫事務局

 国際獣疫事務局(OIE、本部パリ)は11日、鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)に関して中国当局から提出された報告書を分析した結果として「われわれは例外的(に困難)な状況に直面している」などとする見解を発表した。

 ベルナール・バラ事務局長は「このウイルスは、鳥類ではそれほど病原とはならないが、人に対しては深刻な病気を引き起こす」と述べた。「家禽類はH7N9型に感染しても目に見える症状を示さず、そのことがウイルス源の特定を非常に難しくする」などとも指摘した。(共同)

鳥インフル死者10人、ハトを追いかけ回す上海市民

鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)の感染者が増加している中国上海市で、当局は市内の広場にいるハトを捕まえて異常がないか観察、監視を強め ている。ハトがウイルス感染源の可能性もあるとみて市民との不必要な接触を防ぐ狙いだが、餌をやる人は後を絶たず、警戒感が希薄な市民も目立つ。

 「直接触らなければ大丈夫。ハトもおなかをすかせているし」。同市中心部の人民広場で11日、足元に集まった数十羽のハトと一緒に記念撮影をした若い女性は無邪気に笑った。

 地元紙などによると、同広場では多くのハトが見られ観光名所にもなっているが、市内でH7N9型の感染者が確認された後、当局はハトを捕まえ、捕獲できずに残ったハトにも触れないよう呼び掛けている。

 だが広場ではハトを追いかけ回して遊ぶ子どもや、餌をやって集まったハトと一緒に写真を撮る観光客も多い。中には、ハトの羽を得意げにつかんでみせる男性もおり、ウイルス感染を心配する様子はない。

国立感染症研究所に鳥インフルエンザのウイルス株到着

厚生労働省は10日夜、中国で発生している鳥インフルエンザ(H7N9型)のウイルス株が、中国から国立感染症研究所(東京都新宿区)に届いたと発 表した。今後、ワクチン開発や治療薬の効果測定などの研究に役立てる。感染研は、患者から検出されたウイルス株を分けてくれるよう中国CDC(疾病予防管 理センター)に依頼していた。 インフルエンザワクチンの開発は通常、ウイルスを卵に接種して作られる。感染研は増殖させたウイルスの中からワクチン製造に適した株を選択、ワクチン開発につなげる。

死者は9人、中国版ツイッターに書き込んだ男性を行政拘留。

国営新華社通信によると、H7N9型ウイルスに感染していた江蘇省の1人と安徽省の1人が新たに死亡した。上海市でも新たに2人、浙江省でも新たに2人の感染が確認され、感染者は1市3省で計28人、うち死者は9人となった。

 一方、当局は「感染者が出た」というデマを流した人物を摘発したり、ネット上の書き込みをすぐに調査してウイルスとの関連を否定したりするなど、世論の動向に神経をとがらせている。

 中国メディアによると、福建省泉州市の警察当局は、2日夜に「病院関係者からの情報で、市内で少なくとも2人の感染者が出た」と中国版ツイッター・微博に書き込んだ男性(31)を摘発。「公共の秩序を乱した」として、3日間の行政拘留処分とした。
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