研究開発の司令塔として14年度にも発足する「日本版NIH」が一元的に管理する予定で、がんや認知症、再生医療など7分野を重点的に据え、国際競争力の底上げを図る。
日本版NIHが担う予算に、理化学研究所や産業技術総合研究所など国所管の研究機関が実施する研究費も合わせると、要求額は計2260億円に上り、13年度から31%増となった。
重点的に進める7分野の一つ、がん研究では211億円を投入し、13年度に決定する10か年戦略に沿って早期診断技術や治療薬の開発を進める。認知症研究 は98億円で、画像診断技術や根治治療に向けた原因究明を進める。さらに世界初の薬や医療機器を創出するための拠点整備には、161億円を盛り込んだ。