2014年10月

襟裳岬 襟裳の春は何もないはるですう〜♪ 幌泉郡えりも町えりも岬 北海道観光


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帯広から国道236号線で、広尾町という海岸沿いの町に向かいます。広尾といってもインターナショナルマーケットとか、なんたらヒルズとかはなくて、大規模農業をやっている十勝平野の広大な畑と、一直線に伸びている防風林と、サイロと農機具置き場とが延々と続いています。

広尾からは海に落ち込む山をトンネルをくりぬいて通り抜ける海岸沿いの厳しい道で、道幅が極端に狭くなります。ここから襟裳岬まで続く道は「黄金道路」というのですが、これは魚が獲れて儲かってウハウハで黄金掴み放題という意味ではなくて、建設に巨額の費用がかかって「黄金で造ったような道路だ」という意味だそうです。
その道を、平均時速80キロくらいで車がビュンビュン走っていきます。
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「←襟裳岬」という看板を見て国道を降り、やっと岬にたどり着きました。
駐車場に土産物屋が2軒あり、そのうち向かって右側のほうに観光案内所が入っています。

駐車場から岬に向かうには、おそらく景観配慮で途中に土中に埋められた「襟裳岬風の館」という得体の知れない建物があります。なにがあるやら外からはうかがい知れないので入りませんでしたが、後で調べてみると、襟裳岬は風が強いので、風をテーマにしたテーマ館なんだそうです。そんなものを作る意味があるのか??
「展望窓から岬に棲息する野生のゼニガタアザラシを観察することができる」とか書いてある。
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「風の館」をやり過ごして、右手に襟裳岬燈台を見て、やっと襟裳岬へ。森進一の歌の石碑とかあります。碑からずっと岬の先端に延びていく道を突端まで行くと、昭和4年に襟裳岬で座礁して遭難した豊国丸の殉難者追悼碑があります。
その先は、大きな岩が点々と続き日高山脈が太平洋に落ち込んでいく雄大な眺めを楽しむことができます。
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襟裳岬の裏側には空自の北部航空警戒管制団第36警戒隊のレーダーサイトがあります。
そこからまたほとんど何もない海岸沿いを延々走って苫小牧へ。途中でむかわ温泉 四季の館のしょっぱいナトリウム泉に入浴。IMG_5815IMG_5851IMG_5864

忠類ナウマン象記念館 中川郡幕別町忠類白銀町 北海道観光

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帯広から十勝平野を国道236号線で快調に飛ばしていると、道端に出ていた「ナウマン温泉ホテル」の看板に釣られてつい入ってしまいました。見事な攻撃です。IMG_5732
ナウマン温泉には入りませんでしたが、忠類ナウマン象記念館のほうに入ってみました。入館料300円。IMG_5738
このナウマン象の化石は、1969年に農道を造っていて地下10メートルの泥炭層から偶然発見され、2年がかりで、村人総掛かりで発掘を行い、復元したのだそうです。このとき同時に発掘された臼歯の化石はマンモスのものだったことが今世紀初めにわかっており、北海道にはナウマン象とマンモスがいたわけです。IMG_5754
てゆーか、ナウマン象とは何かというと、現在の象の祖先で、明治時代にお雇い外国人教師のナウマンさんが横須賀で見つけたのが最初なんだそうです。浜名湖や野尻湖、都営新宿線浜町駅工事、明治神宮前駅、日本銀行本店などで発見されていて、実はあんまり意識してないけど身近なものなんですね。IMG_5746

愛国駅 帯広市愛国町  旧愛国駅 北海道観光

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人に道を訊ねながら、帯広郊外の愛国町の愛国駅にやってきました。というのも、愛国駅は廃止されてしまっている駅なので、カーナビで検索しても出てこないんです。
昭和62年に廃駅になったのですが、昭和48年に「新日本紀行」で紹介され、「愛の国から幸福へ」でブームになったことで有名な駅です。でもそもそもの由来は、昭和後期の歪んだ時代意識を感じさせる「愛の国」なんぞではなくて、「国を愛する」ということだったはずです。
この駅や地名は、中国が攻めてきている今日、もっと見直されるべきだと思います。愛国大橋とか、あらゆるものが愛国で溢れているところです。IMG_5711
ホームには9600型蒸気機関車が展示してあります。引きも切らず観光客がやってきますが、見るものが限られているので回転率がいいです。
なお、近くの幸福駅は建て替え中。IMG_5713IMG_5714

帯広名物 豚丼のぶたはげ 北海道観光

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十勝川温泉に泊まった翌日、十勝の名物は豚だというので、共食いになるので困るのですが有名豚丼店に食べに来てみました。飯時でもないのに、旅行者の若者で満員です。
まあ確かにほどよい厚みの豚肉に、秘伝のタレの旨さがよく絡み、黒こしょうが利いています。
ただし盲点だったのは、この店の米は北海道産米ではありません。舐めていた。支払い時に念のため聞いてみて、あっさり「違います」と言われて後悔しました。十勝地方は農業がかなり盛んですが、あまり米は作っていないのかな・・・IMG_5703

納沙布岬から見る北方領土 いまのところ日本列島の東端 返せ北方領土! 北海道観光

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風蓮湖を見ながら延々と走って、寒々しげな根室市内を通り抜け、ますます寒々しくなって緑も山もない北の大地を延々と走って、花咲や歯舞の漁港や集落を通り抜け、だんだん道端で「返せ北方領土」とゴマアザラシが訴えている看板や旗の数が増えてきて、なんだか遠くの方から白い大きな展望台が見えてきたら、そこが納沙布岬。
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さまざまな愛国団体が建てた石碑の向こう側に、指呼の間に見える歯舞諸島の島の間を、海保の巡視艇が一隻遊弋しています。貝殻島までわずか3.7km、水晶島まで7キロです。あれが北方領土か!
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「四島のかけ橋」という巨大なモニュメント前の広場では、うざいことに連合が集会をやっていて、バスで何百人かがやってきて、パフォーマンスの真っ最中でした。一応「北方領土を返せ」と言ってました。どこまで本気か知りませんが。元島民も話していました。
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そのあと沖縄から来た奴が「米軍基地反対」と言っていた。日本の東の端で言っててもしかたなかろうに。北方領土はロシアから取り戻したいが、沖縄を中国にくれてやるのはOKということなのでしょう。お里が知れます。

その横にある「望郷の家」を覗いて、北方領土返還署名をします。二階には望遠鏡がずらっと並んでいて、歯舞の島を見ることがで来ます。北方領土には1万7000人を超える日本人が住んでいました。
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さらに昭和62年にできたNPO法人 望郷の塔 オーロラタワー(高さ96メートル)に移動。500円払って入館し、てっぺんの展望室から島を見ますが、地べたから見た形とたいして変わりません。

車で移動して納沙布岬燈台に。ここが本当の日本の東端です。
近くには空自の北部航空警戒管制団第26警戒隊のレーダーサイトがあります。IMG_5676IMG_5681

ノシャップ岬 野寒布岬 稚内市内からすぐの岬 北海道観光

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稚内市内から5キロほどの岬です。納沙布岬と混同されやすいのでカタカナ表記にしてるんでしょうね。
岬の近くには、空自の北部航空警戒管制団第18警戒隊のレーダーサイトがあります。

岬には43メートルもの高さがある稚内灯台と、水族館があります。
なぜこの燈台は43メートルもあるかというと、「おーいらみーさきのー 灯台守は〜」と「喜びも悲しみも幾年月」でロケされて映画に出てきた以前の稚内灯台は、このレーダーサイトがある高台にあったため、昭和41年に移築された際に高さを変えないようにするために高層に作られたようです。
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ノロッコ号で行く釧路湿原 釧路駅←→塘路駅 釧路湿原を見に行く人のために 北海道観光

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「しつげん」なんてのは森元首相がするもんだろうと思っていたら、国内最大の湿原は釧路にあるというので、釧路から汽車に乗って行ってきました。
釧路駅から塘路という湿原の真ん中まで、1時間かけていく展望列車が一日に2本出ています。その名も「ノロッコ号」。休日なので満員でした。天気が悪くておもしろくもなんともありませんでした。
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ですが乗ってみていろいろわかったことがあるので、今後この列車を利用して釧路湿原を見に行く人のために書いておきたいと思います。なんせあんまり情報がないみたいなので。
まずこの電車は釧路本線を走る特別列車で、普通の列車は日に何本も出ているので、このノロッコ号は一本だけ利用するのでかまわないと思います。

ノロッコ号の車両は釧路から進行方向に向かって左側に6人掛けのボックス席。右側には窓に向かった2人掛けのベンチ席があるという特殊な配置になっています。
わたしは一人なので2人掛けベンチ席を予約したのですが、この座席は窓までの距離が近く、デヴにはつらい構造です。だいたいわたしは日本の鉄道座席は人間工学的に無理があると思っているのですが、このノロッコ号は休日に乗るには特にいただけません。IMG_5545

さらに釧路本線は釧路湿原の東の端を走っているため景色は左側のほうが開けており、右側はぜんぜん見所がありません。このため右側のシートは背もたれを移動して窓に背を向けて座れる構造になっているのですが、そんなことをしても、当たり前のことですが左側の窓との距離は変わらないのであまり意味がありません。

ノロッコ号は案内のお姉さんがついていて、行きも帰りも同じアナウンスをしてくれます。ときどき「川辺にタンチョウが確認できます」とか「茂みの横にエゾシカがいます」とか言うのですが、急いでキョロキョロ探しても素人に見つけられるものではありません。
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塘路に着くと、釧路湿原最大の湖である塘路湖という見所があるのですが、駅から徒歩で15分くらいかかります。たいそう美しいところだと聞いていますが、折り返し釧路行きまでの発車時間まで20分程度しか余裕がないので、ダッシュしないと湖を見るのは不可能です。
もしこの湖を見たいのなら、最終のノロッコ号で帰る予約をしたほうがよいでしよう。もしくはノロッコ号以外の普通列車を使えばいいです。
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また塘路は車でも来られるので、別に鉄道を使う必要性もたいしてないのではないかと思われます。
釧路湿原駅からもトレッキングコースがあるようです。
要するに釧路湿原をめいっぱい楽しむためには、事前によく調べることと、天気がよい日に来たほうがよいと思われます。
釧路湿原に近い鶴居村もとてもよいところだと教わったのですが、また次回ですね。IMG_5548IMG_5529

釧路フィッシャーマンズワーフMOO 釧路市 釧路川の幣舞橋詰 北海道観光

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釧路川の幣舞橋詰に位置する商業施設。
ここは一度は来てみたかった。というのは、カンプにここの写真を使ったことがあるというごく個人的な理由からなんですけど、1989年の開業当時は、すごく斬新なデザインで注目された建物なんです。IMG_5449IMG_5466IMG_5469
中は大胆な吹き抜け構造で、水産物店や土産物屋や商店・飲食店が入っていて、当初はセゾンがからんでいましたが撤退し、いまは2階に役所の観光課や市役所の一部、医師会の検診施設などが入って穴を埋めています。
建物の横にはEGGというでっかい温室があって、冬場でも植物が見られるようになっています。IMG_5458IMG_5462
とても流行っているようには見えません。第3セクターは苦しい経営でしょう。
建物前の埠頭には、大船渡など東北や道内から来たイカ釣り船が停泊しています。
埠頭にテントを張って炉端焼き店をやっているのはうまそうに見えました。
2009年頃、ラッコのくーちゃんが出没していたのもこの辺り。IMG_5445IMG_5464

阿寒湖温泉街にある、公衆浴場「まりも湯」 釧路市阿寒町

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「まりも通り」は、その昔は賑わっていたのかもしれませんが、今となってはかなり寒々しい温泉地の飲食店街です。その真ん中のT字路の所に、公衆浴場「まりも湯」があります。
昭和40年代のまりもブームのころからの温泉なのでしょう。のれんをくぐって500円払うと、おばちゃんが「ハイ」と貸しタオルを自然に差し出してくれたのには驚きました。庶民的な大衆浴場ですが、めちゃくちゃホスピタリティに溢れています。IMG_5421IMG_5422
泉質は単純泉で、硫黄の臭いも何もしません。ここの温泉は、あまり硫黄泉はないらしい。
勝手にボーリングして、源泉をそのまま湯船に入れているらしい。
小さな湯船なので、ライダー4人組が入ってきたので出ましたが、温まりましたーIMG_5419

阿寒湖でマリモを見る 阿寒湖温泉 北海道観光

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マリモが見たいんです。摩周湖から降りてきて、弟子屈方面へ。看板を見て阿寒湖温泉方面へ。かなり距離があります。
峠を登ると阿寒湖温泉の小さな集落があります。駐車場(410円)に車を入れて、駐車場のおじさんに何があるのか聞くと、親切に教えてくれました。
まずマリモを見るには、生息地は阿寒湖の北の方のふたつの湾内に限られており、その近くの島まで観光船で行けばその島に展示してあるとのこと。しかし天気がよければ雄阿寒岳や雌阿寒岳など周りの山が見えるので楽しいでしょうが、きょうは天気が悪くて見えないので船に乗っても楽しくありません。そんな日は、駐車場の隣にある環境省が作った阿寒湖畔エコミュージアムセンターに行けば、この地域の他の生物と一緒にマリモが展示してあります。イトウもついでに見れます。安直です。IMG_5342IMG_5362
このマリモというのは、藻が小石にくっついて、だんだん丸くなって大きくなるものなんだそうです。藻自体は日本のどこにでもあるのですが、丸くなるのは阿寒湖だけ。外国では数カ所の湖でマリモが確認されているらしい。
あとヒメマスの原産地も阿寒湖。ヒメマスというのは、紅鮭で海に帰らないやつのことです。阿寒湖に登ってきていたら、噴火で帰れなくなって独自の進化を遂げたのでしょう。
エコミュージアムセンターの裏に、阿寒湖畔まで1キロほど歩道が整備されていて、ぬかるんだ道を歩いていくと、湖が見えてきた辺りで、地中から湧いた熱泥が沸騰して露頭しているところがあります。こういうのを「ボッケ」というそうです。この辺は地熱も高いらしく、あちこちにあるらしい。IMG_5381
湖畔は砂地なのですが、「砂浜に入ると陥没してヤケドするので入るな」と立て看板に書いてあります。阿寒湖畔は硫黄臭いです。すごいところだ。IMG_5395IMG_5390
あと湖畔には石川啄木の歌碑があります。
ずいぶん身体が冷えたので、駐車場のおじさんに聞いて、100%源泉の公衆浴場「マリモ湯」に行くことにしました。エコミュージアムセンターの道挟んで向かいにある。「まりも通り」という裏寂れた繁華街の中にあります。
近くにアイヌコタンがありますが興味ないし、とりあえずやることはやったので、釧路へ向かう。
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摩周湖第一展望台 「神秘の湖」摩周湖 北海道観光


「こりゃあ今回は摩周湖は見えないな、見えたらよほど運がいいと聞いてるし、カプリの青の洞窟みたいなもんで、めったに見られるモノではないのだろう」と思いつつ、摩周湖周回道路をやや下ってくると、だんだん霧が薄くなって視界が利くようになりました。
しばらく行くと、左手に大きな駐車場が見えてきます。これが第一展望台。「これは見られるかもしれないな」と思い、駐車場に乗り入れます。さっきの硫黄山の駐車券を見せれば料金は要りません。

車を降りて展望台に行くと、摩周湖はあっさり見えました。周囲20キロのカルデラ湖で、人の手が入っていない原生林に覆われた急な断崖が湖面に落ち込んでいます。水位は海抜351メートル。
正面の摩周岳(857m)は、上がガスっていて見えません。同様にさっきいた第三展望台の辺りも雲の上です。
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摩周湖は、1万年前までは巨大な火山でした。それが3500年前くらいに大爆発を起こして吹っ飛び、カルデラのみが残り、そこに水がたまってできた湖で、カムイシュ島という中之島がありますが、これは1000年くらい前に噴火した火山の名残です。
どこからも流入がなく、どこにも流出していないのですが、世界有数の透明度を誇っているというのも不思議なことです。
展望台の西の端あたりに、人に馴れた野生のリスがいて、観光客が近づくとそばに寄ってきます。
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わたしにとっては、摩周湖は大学時代に見た「君の名は」第2部のイメージが強いです。石原裕次郎夫人の北原三枝が、ヒロインのアイヌの娘を演じました。差別的表現が多すぎて、今ではとても放送できないでしょう。イヨマンテの夜なんです。IMG_5312

摩周湖第三展望台  「霧の摩周湖」を堪能 北海道観光

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硫黄山を過ぎて看板を見ながらしばらくドライブすると摩周湖へ行く道路に入ります。最初は両側を背の高い林に挟まれた快適な道で、「天気がよければさぞかしよかったろう」くらいに思っていたのですが、つづら折りの道を何度か曲がって高度が上がるにつれて霧が濃くなり、どんどん濃くなって、最後には目の前しか見えなくなってしまいました。

真っ白です。「なんだこりゃあ」と思っていると、右側に車が停まっているのが視界の端に飛び込んできたので、慌ててその駐車場に停車したのですが、ガスが濃くてどこなのかもわかりません。ちょっと周囲を探索してみると「第三展望台」という看板を見つけたので、ここが摩周湖のカルデラの上にある摩周湖を見渡す展望台だということがわかりました。

IMG_5216道を渡ると階段があって、展望施設があり、「摩周湖」と書いてあるので、恐らく自分が、あの有名な摩周湖にいるのだとは思うのですが、なんせ10メートル先もガスで見えないのでなんの感動もありません。

しかしながらここまで見事に見えないと、かえってすがすがしいくらいです。
IMG_5236しばらくするとやや視界が利くようになり、柵の向こうが落ち込んでいることがわかりました。おそらくこの下に、摩周湖があるのではないでしょうか。摩周湖の眺望は、その人の日頃の行いの良さを反映するものと思われます。

そういうわけで、「霧の摩周湖」を堪能させていただきました。
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屈斜路湖 砂湯 硫黄山 川湯温泉近くの観光地 北海道観光

IMG_5120屈斜路湖を見るポイントとして、「砂湯」というのがあり、駐車場、観光船、足湯、土産物売り場などが整備されています。
この砂湯というのは、どうやら湖沿いの砂浜を掘ると、温泉が湧いてきて温泉浴が楽しめるというポイントらしいです。
いかにも火山性の土地柄らしい話です。なおクッシーはいませんでした。
そこからまた折り返して、川湯温泉を通り抜けてしばらく行くと、向こうの方から燃える山が近づいてきます。ここが川湯温泉の源泉になっている硫黄山です。IMG_5185
現役の活火山で、有料(410円)の駐車場に車を駐め、レストハウスから3分ほど歩くと、温泉の噴出口まで歩いて行けます。黄色い硫黄分が付着した噴出口の真上で手をかざして地熱を確かめることができます。これはかなりおもしいろ体験です。
レストハウスの名物は温泉玉子らしいですが、高いです。IMG_5154IMG_5162IMG_5144

川湯温泉 川湯第一ホテル 忍冬 ここは最良の泉質 北海道川上郡弟子屈町 [北海道温泉シリーズ]


「すいかづら」というのは、北海道にはない植物なんですけどね。屈斜路湖と、摩周湖と、弟子屈市街地に挟まれた温泉場です。
ここの泉質は、酸性がかなり強い硫黄泉。最大ph2.5だそうです。お肌にきつそうな感じもしますが、問題なく入っていられます。舐めるとしょっぱいです。湯船の端の湯口には、塩分がびっしりこびりついています。かなり凶悪な温泉のようです。
近くの硫黄山の伏流水が、噴出口から出てきて、屈斜路湖に流れ込んでおり、一方地下水のほうは地下水として流れているという、かなり珍しい2階建て構造の温泉なのだそうです。
わたしが泊まった宿は、午後10時に男女の風呂場を入れ替えるので、両方楽しめて結構でした。
フロントに大鵬が書いた書が飾ってあったのですが、大鵬はこの辺の出身なんですね。
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知床半島 ウトロから遊覧船  しれえとこぉのみいさあきぃにい〜はまなすぅの咲くころ〜♪ 北海道観光

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網走からカーナビに、適当に検索した知床の観光船の切符売場を入力して延々と畑の中を走って、道が海岸べりになってくると、だんだん知床半島っぽい雄大な景色になって、道の右手に日本ではなかなか規模の大きい、幅広の滝が見えます。オシンコシンの滝の滝です。IMG_5084
で、すぐにウトロの町になって、知床世界遺産センターというやたら立派な建物がありますがシカトして左折して、いくつかある観光船の切符売場で、大型観光船の切符を買います。3100円。
ウトロというのはサケの水揚げで有名な漁港で、アイヌ語で「岩の間を通るところ」という意味らしく、オロンコ岩という高さ60メートルもある巨岩をくりぬいたトンネルの先が、観光船乗り場になっています。IMG_4924IMG_4914乗り場近くには、森繁先生の歌の碑が有り。
バス4台分の団体客を乗せて大型観光船はウトロ港を出港。しばらくすると、同じ時間に出港する小型の観光船が後ろからやって来て、軽快に抜いていきます。
小型船は、岸辺近くに近づいて滝を近くから見たり、素早く移動したりして、フットワークの良さを見せつけますが、大型観光船は定置網が仕掛けてあるので、定置網のすき間は岸に近づいて、そこから沖に出て、定置網をやり過ごしてまた岸に近づくという繰り返しです。観光と漁業の力関係を観光客に認識させるデモンストレーションなのでしょう。
海から眺める知床半IMG_4994島の景色というのが、これがまた単調で、高さ100メートルくらいの断崖の裾に、波が浸食して大穴が空いており、ところどころ温泉の滝が流れていて、硫黄が露頭しており、崖の上の方は緑に覆われているという景観が65キロ続くというものです。とってもおもしろくありません。
これが陸地から近づくことが出来ない知床半島じゃなかったら、とても付き合いきれない景観です。IMG_5058IMG_5067
まあでも45分間かけて、半島の中間くらいのカムイワッカ湯の滝まで来て、ここは定置網を仕掛けない決め事になっているらしく、火山からの温泉がオホーツク海に流れ込んでいる滝近くまで観光船は近づいて、そこでUターンしてウトロに引き返します。
やや遠くには、外洋の豪華客船ダイヤモンドプリンセス(11.5万トン)が観光船と併走しているのが見えます。最大級の豪華客船だな。あれより近づくと座礁の怖れがあるのでしょう。
知床岬まで海から近づく航路は一日一便出ていて3時間半かかるみたいですが、景色が単調なのでこちらで十分だと思いますよ。
知床半島は、よほど地質学や植物学に詳しい人じゃないと、とても楽しむことはできない眺めです。
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「博物館 網走監獄」 網走刑務所/番外地 北海道網走市 北海道観光

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『破獄』の舞台が見たいので、旧網走刑務所に行きたいのですが、ガイドブックがどっかに行っちゃったんですよ。もう一冊買ったら「札幌」中心のガイドブックで、道東の記載はゼロ。
しかたなく網走駅で、カーナビに「網走刑務所」と入れると、着いたところには「立ち入り禁止」の看板が。これはいまの網走刑務所で、古いほうのやつは「博物館 網走監獄」なんだそうです。
網走市街地から現刑務所を越して左折した小高い丘の上に旧刑務所が博物館に変身して立っています。
山県有朋など、明治新政府の何人かが、極寒の北海道に囚人を送り込んで見せしめ効果を与えるとともに、開拓にも従事させれば一石二鳥と主張し、この地に1200人の囚人と、200人弱の看守を送り込みました。ここでは脱走しても死ぬだけですから。
囚人たちは、移動獄舎を使って移動しながら、北海道に道を敷きまくったらしい。この移動獄舎がその後の飯場のタコ部屋の原型なのだそうです。
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刑務所ではアメリカの最新農法で農業を行い、当時最高の収穫性を誇った先端的な農業が行われていたのだとか。
戦時中には国内で飛行場を作ったり、赤誠隊という志願を募ってテニヤンの空港を作りに行ったりしたそうです。囚人の多くは帰りにアメリカの潜水艦に撃沈されて落命し、奪取された飛行場からはB29が飛び立って、日本中の市街地や軍事施設を爆撃することになるのですが。
『破獄』の主人公西川寅吉はやはりスターで、なんと正門前に箒を持って掃除している像が立っています(模範囚だったので正門前の清掃を任かされていた)。
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この小説については粕谷先生が「抜群におもしろい」とおっしゃってたなあ。本邦の脱獄モノという分野では出色でしょう。緒形拳と津川雅彦が主演したNHKのドラマも何度見ても感心します。
監獄自体も、明治村に金沢から移設してきた獄舎と比べると、たいそう大きく立派です。やっぱり本物は違うな。やっぱり入るんだったら本場の監獄だな!
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女満別温泉 湯元 ホテル山水 [北海道温泉シリーズ]

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網走湖の女満別湖畔にある、女満別駅に近い温泉街。なんということはない宿ですが、温泉は大人気。
ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉だと思います。とってもお肌にまとわりつく「美肌の湯」です。しかも源泉掛け流し。こりゃあいい!
内湯はでっかいのが1つで、露天風呂も大きなのが2つ。サウナもあり、充実しています。IMG_4671

サロマ湖 日本最大の汽水湖 三里浜の龍宮台展望公園 北海道観光

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紋別から網走方面に238号を走っていると、「↑サロマ湖」という看板が出ていて、ついそちらへ。
サロマ湖はご存じの通り、日本で3番目の大きさの湖で、オホーツク海に向けて開口部がある汽水湖です。オホーツク海とサロマ湖を隔てる幅100メートルほどの細長い砂州を延々と走ります。
その先端の開口部近くに、三里浜キャンプ場・駐車場があります。そこに津波避難所を兼ねた龍宮台展望公園があり、そこからは波静かなサロマ湖と荒波が打ち寄せるオホーツク海を一望することができます。IMG_4629
公園には大町桂月の歌碑などがあるのですが、場所がないせいで重なり合って設置されています。せせこましいです。IMG_4632
↓左側がオホーツク海。右側がサロマ湖
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このサロマ湖の開口部は、冬場は凍って閉ざされてしまうみたいですね。
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キャンプ場周辺には漁港があり、民家が建ち並んでいます。すごいところに住んでいるものです。
サロマ湖の開口部までは、ここから30分くらい歩かないと行けないのですが、とてもそんなつもりはありません。
また元来た道を延々と走って、左折して農道を延々と走り、238号に合流します。IMG_4648IMG_4638

宗谷岬にある「最北のラーメン」 間宮堂 ホタテラーメン

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明治時代に海軍がバルチック艦隊を見張るために建てた見張り台の横に、間宮堂という間宮林蔵に名前をとったラーメン屋があります。なかなか有名で、久喜市にも支店があるらしい。
この辺はホタテが有名で、塩味のホタテラーメンを頼んでみます。
近所のおばちゃんたちが作っています。IMG_4596
食べてみると、なんか味が上品すぎるというか、薄いんだよなあ。麺もイマイチだし。北海道ではレベルの高いラーメンばかり食べていたので、イマイチの感はぬぐえませんでした。
店内にはサイン色紙がたくさんあって、浜口庫之助が1985年に書いたのまであったのには驚きましたが(演歌関係者は必ず北海道の岬は制覇してるんだろうなあ)。IMG_4592
場所が特殊なので、点数が甘くなって「うまい」と思う人が少なくないのか、たまたまわたしが食べたラーメンの出来が悪かったのか、わたしはどちらでもいいです。
「最北のラーメン」という存在価値はある。IMG_4593

宗谷岬 日本最北端の地に立つ 流氷溶けて 春風吹いて〜♪ 北海道観光

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稚内から32キロ。いかにも最北という感じの寒々しい大地と海岸線を見ながらあっさり宗谷岬にたどり着きました。
「日本最北端の地の碑」「宗谷岬音楽碑」の他、間宮林蔵の銅像が43キロ向こうのサハリンのほうを見張っています。
小雨が降ってるし、風が強いし、さすが最北の地は甘くはないです。自転車やバイクの若者達も写真を撮ったらそそくさと帰ります。観光バスのみなさんも写真をとったら早々に散ってバスに戻っていきます。
わたしは展望台の裏の台地に登ってみます。ここには1902年に海軍がバルチック艦隊を見張るために建てた望楼が残っています。その2年後にバルチック艦隊は全滅するのですが。
「祈りの塔」などさまざまな記念碑と、「キツネにエサをやるな」との立て看板もあります。IMG_4567IMG_4542IMG_4547IMG_4559
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