2015年01月

成人T細胞白血病、臨床試験を始める計画

 国内の感染者が約110万人と推計されるウイルスHTLV―1が原因の成人T細胞白血病(ATL)について、宮崎大医学部の森下和広教授(腫瘍生化学)のグループが、抗体を用いてがん細胞を死滅させることができることを発見した。

 この抗体による治療薬開発を目指し、2017年度から臨床試験を始める計画だ。

 森下教授らは、血液中の鉄分を細胞内に取り込む役割を果たす「トランスフェリン受容体」が、ATLの細胞の細胞膜表面に多いことを発見。この受容体に抗体を結合させることで鉄分の取り込みを阻害し、細胞を死滅させる。

 動物実験で、がんを縮小させる効果や重い副作用がないことを確認した。独立行政法人・科学技術振興機構から最長5年間、約10億円の支援を受けてベンチャー企業とともに開発を進める。

 ATLは毎年1000人以上が亡くなっており、九州・沖縄に多い。12年に治療薬が発売されたが、効果がみられる患者は約50%という。

筋層下ナス法による漏斗胸手術のすべて

筋層下ナス法による漏斗胸手術のすべて

漏斗胸の手術法としてほぼ完成形のレベルです

松山笠置心臓血管病院では、2000年からナス法による漏斗胸の治療を開始し、すでに600例を重ねてきました。
 当院では胸部外科の知識と経験を発揮して、ナス法による漏斗胸手術を独自に改善し、「筋層下ナス法」とも呼べる術式を確立してまいりました。
 この筋層下ナス法は、シンプルな手術法であり、大人の漏斗胸治療に適していること、また傷口の数を両脇の2つです ませられること、男性の場合は乳輪近くを切開することによってほとんど傷口を見えなくすることもできることなど多くのメリットがあり、症例数も重ねてきた ことから、漏斗胸の手術法としてほぼ完成形といってもよいレベルに達していると思います。
 そこで当院の笠置 康院長は、当院で行っている筋層下ナス法手術について、日本胸部外科学会総会で発表を行いました。


漏斗胸治療で受診するには

漏斗胸治療で松山笠置心臓血管病院を受診するには、当院のホームページにあるフォームからご連絡いただくか、お電話でご連絡ください。何かご質問があれば、あわせてお書きください。
 1~2日で、電子メールのご質問内容にご返信します。電子メールかお電話で.ご来診の日程を調整して決めていただきます。



準備として行っていただくこと

まず、慢性腸炎については、2週間~1ヶ月前から治療薬を服用していただきます。慢性腸炎や蓄膿症がある人が手術すると、ばい菌が血液を通して全身に広がるため、術後の傷の治りが遅くなってしまうからです。
 そこで腸炎の治療薬で腸内のガスを出していただいた後に、手術の6日前から腸の常在菌を正常化するために、コーカサス地方で採れるヨーグルトの錠剤(ボンナリネ)を服用していただきます。



群馬大学病院、同じ執刀医による通常の開腹手術でも10人の患者が死亡

 群馬大学病院(前橋市)で肝臓手術を受けた多くの患者が死亡した問題について、塩崎厚生労働相は26日の閣議後の記者会見で、医療法に基づく立ち入り検査を行う方針を明らかにした。

 詳細な事実関係や安全管理体制について調べる。塩崎厚労相は「尋常な事態でないことは間違いない。立ち入り検査で実態を掌握し、なぜこのようなことが起きたのか、重大な問題としてしっかり見ていかなければならない」と述べた。

 群馬大病院第二外科(消化器外科)の肝臓手術では、腹腔鏡ふくくうきょうを使った手術で8人の患者が2011~14年に術後4か月以内に死亡していたことが11月14日の読売新聞の報道で明らかになり、院内の調査委員会で医学的な問題の有無について調べている。

 またその後、同じ執刀医による通常の開腹手術でも10人の患者が死亡していたことがわかり、今月22日に病院側がこちらの調査も始める考えを明らかにした。

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