2015年04月

体肝移植を受けた患者7人中4人が死亡/神戸国際フロンティアメディカルセンター

 神戸国際フロンティアメディカルセンター(院長=田中紘一・京大名誉教授)で生体肝移植を受けた患者7人中4人が死亡した問題で、調査にあたっている日本肝移植研究会が、死亡した4人の移植すべてに診療上の問題があると調査報告書で指摘していることがわかった。

 手術自体に不備があったケースのほか、手術前の検査や術後管理などに問題があったといい、同研究会は院内の体制が改善されるまで移植を中断するよう提言する。

 同センターでは昨年11月の開院後、同12月~今年3月に生体肝移植を受けた患者4人が術後1か月以内に死亡。専門家の間で問題視する声が上がり、専門医団体の同研究会

が調査に乗り出していた。


  調査の結果、〈1〉移植に適していたか〈2〉手術自体に問題がなかったか〈3〉術前・術後の検査や治療が適切か〈4〉臓器提供者(ドナー)が適していたか ――などについて評価。死亡した4人の移植いずれにも問題があり、うち3人は、問題がなければ死亡を回避できた可能性があるという。生存している患者1人 の移植でもドナーの評価に問題があった。

 手術に問題があったのは、死亡したインドネシア人の生後10か月の男児。生体肝移植は、患者の肝臓を取り出して健康なドナーの肝臓の一部を移植するが、男児の手術では、移植する肝臓の血管と男児の血管をうまくつなげなかったという。

  子どもの細い血管をつなぐ際に必要な手術用顕微鏡が同センターにはなく、しかも、血管の口径にドナーと大きく差があり、うまくつなげなかった。その結果、 血流が滞って肝不全となり、移植から約2週間後に死亡した。同研究会は、顕微鏡を使った適切な手術であれば「生存できた可能性が高い」とみている。

 このほか、死亡した患者2人には、脂肪肝のドナーから移植するなど、手術前後の対応に問題があり、診療が適切なら「救命できた可能性がある」とされた。残る1人は進行した悪性腫瘍ですい臓や肝臓の一部を切除する大手術を受けて数日後に移植を受けた患者で、病状などから移植に適さず、ドナーからの臓器提供は「必要がなかった」という。

戸塚クリニック 横浜市戸塚区 戸塚駅 小児科・内科・予防接種・乳幼児診断

小児科お子さんが発熱したり風邪をひいた時は、お母さんはとても心配なものです。当院にすぐ駆け込んで来ていただければ、しっかり診断したうえで、軽ければお薬を お出しますし.何か問題がありそうなら、専門医を的確にご紹介します。お子様の調子がいつもと違うなど健康上気になることがあればお気軽にご相談くださ い。点滴や入院などは、必要に応じ近隣の施設と連携して治療しています。なお、一般診療に加え、定期健診・予防接種も行っております。


乳幼児定期検診

7ヶ月健診、10ヶ月健診、4歳児健診、5歳児健診_
(1歳児・2歳児など、他の時期の健診は有料となります)。

戸塚クリニック 横浜市戸塚区 戸塚駅
小児科・内科・循環器科・内分泌科・予防接種・乳幼児診断

群大病院の執刀医退職 退職金は支払われていない

病院側は記者会見で、執刀医が3月31日付で退職したことを発表した。退職金は支払われていないという。

 また、病院側が3月に公表した調査報告書に対し、執刀医から反論の上申書が寄せられたことも明らかにした。患者への説明が不十分とされた点について、「時間をかけて説明した」と反論。「全例で過失があった」とされたことには「納得いかない」などとしている。

 反論に対し、病院側は「診療記録がないため判断できない」と認めなかった。

筋層下ナス法による漏斗胸手術の基本はこうです

 漏斗胸患者の胸の両脇を2カ所切開し、片方の穴から体内を通ってもう片方の穴にテープを通します。そのテープで誘導して、弓のような形のステンレス製のバーを体内に通します。
 従来のナス法による漏斗胸手術であれば皮下にバーを入れるのですが、筋層下ナス法では皮下脂肪の下の筋層を剥離した部分を通して、肋骨と肋骨の間にある肋間筋の剥離した部分を通って、バーを筋層下の胸腔の中に入れます。
 バーは心臓の心膜の前と胸骨の間にある縦隔組織を通って反対側(左側)の胸腔内に出て、肋間を通って筋層下と皮膚を通って体外に出てきます。

 バーを体内に通した後、次に肋骨と肋軟骨の方向に引き上げます。その時、肋骨と肋軟骨は線状骨折を起こします。
 骨折しても、骨膜はつながっているので、骨が離断するわけではありません。肋骨骨折は、骨折の中ではいちばん治りが早く、3週間で治るものです。バーも添え木代わりになって回復を助けます。

 肋骨と肋軟骨が柔らかくなったところで、次に新しいバーを体内に入れます。これは体内に残しておくバーです。
 そうしておいてさらにこのバーを肋骨と肋軟骨の側に持ち上げたうえで、体内で180度回します。
 漏斗胸の小児の場合は胸郭は柔らかいので、バーを回せば前胸壁の陥没は治せることが多いのですが、大人の漏斗胸治療の場合は前胸壁がとても固いので、ふつうのナス法で、テコの原理でバーを180度回転させてもうまく改善しないことがあります。
 そこで筋層下ナス法では、さらに上向きの力を術者が加えてバーを持ち上げることで陥没を治すようにしています。そうすれば肋間筋が裂けることを防げますし、筋層下の狙った位置にバーを通すことができるのです。

 筋層下ナス法による漏斗胸治療では、筋層下にバーを入れるので、バーの挿入方法も考えました。
 力を加えて持ち上げながらバーを回転させた後、バー全体をずらしながらバーの端を傷口に持ってきて、筋肉を引っ張って筋層下に差し入れます。

 そして今度は反対側にずらして、もう片方の傷口のところから筋層下に差し入れます。この後バーの左右の位置を調整して、バーを筋層下にぴったり納めるのです。バーの弓の両端部分は、筋層下に通してありますから、バー全体が筋層下に納まることになります。

 そうしておいてから、バーを手術用ブレード縫合糸で左右の肋骨それぞれ2カ所に縛ります。もうこれで、バーがずれることはありません。

http://rotokyo.com/
記事検索
最新記事
タグクラウド
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ