2015年11月

腹腔鏡手術死亡率が8%を超える2病院、認定更新を認めず

 日本肝胆膵(かんたんすい)外科学会が、開腹も含めた肝臓と膵臓の高難度手術で死亡率が8%を超える2病院に対し、肝胆膵分野の高度な手術を担う病院としての認定更新を認めなかったことがわかった。

 この2病院ほどではないものの、死亡率が5%を超えた病院も6病院あり、今後、指導を検討する。うち2病院は、腹腔(ふくくう)鏡手術の死亡率が4%以上と高率の5病院にも含まれていた。

  同学会の認定病院は毎年度、開腹か腹腔鏡かといった手術方法を問わず高難度手術の成績を学会に報告しているが、群馬大の問題を受け、同学会は、改めて 12~14年度の各病院の報告を調査していた。その結果、2病院は死亡率が8%を超え、死亡例の診療内容にも問題があった。

 群馬大での開腹及び腹腔鏡による手術の死亡率は10%を超えていた。問題を受け、群馬大と、同様の問題が起きた千葉県がんセンターは認定が取り消されている。

肝臓の腹腔鏡手術をデータベースに登録する制度/肝胆膵外科学会

 群馬大学病院(前橋市)などで肝臓の腹腔鏡手術後に患者の死亡が相次いだ問題を受け、日本肝胆膵外 科学会は11日、全国で行われる肝臓の腹腔鏡手術をデータベースに登録する制度を今月から導入したと発表した。腹腔鏡を使う肝切除に特化して、全国的な手 術の実施状況や成績を学会が把握する。問題があれば調査や指導を行い、必要な情報は開示する方針で、安全性や透明性の向上を目指す。

 肝臓の腹腔鏡手術を巡っては昨年、群馬大病院や千葉県がんセンターで、保険適用外の高難度手術が病院の倫理審査なしに行われ、患者が相次ぎ死亡したことが発覚。保険診療として診療報酬を請求していたことも問題になった。

 登録制度は、同学会と肝臓内視鏡外科研究会が共同で導入した。肝臓手術を受ける患者数が多く学会から認定を受けている200病院余りが主な対象となる。

 登録は、保険適用外も含めすべての腹腔鏡を使う肝切除について、手術前に、患者の性別や年齢、腫瘍の個数など病気の状態、切除範囲のほか、倫理審査の有無、医療費は保険か研究費かといった取り扱いの別なども入力する。

 手術後は、直後に手術時間や出血量など実際の手術の状況、退院時の合併症の有無、死亡したのかどうかといった情報を入力。90日以内に再入院した場合は、その状況を入れる。

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