MRI(磁気共鳴画像)検査時の閉所感を仮想映像によって軽減する映像技術を東芝と東芝メディカルシステムズが共同開発した。この技術を搭載したMRI装置について、早期の製品化を目指す。

 MRIは体内の詳しい画像が得られるが、狭い筒状の装置に横たわった状態で安静にする必要がある。そのため狭い所が苦手な人などは、恐怖や不安から検査を受けられなかったりすることもある。

 両社は、装置の筒とほぼ同じ大きさのドーム型スクリーンに投影した映像を鏡に反射させ、検査が受ける人があおむけの状態で見えるようにした機器を製作。検査では映像機器も一緒に装置に入り、映像によって狭い空間を意識させないようにする。

 機器はMRIの強い磁気の影響を受けない材料で作る。ドーム状のスクリーンによって周辺の映像が大きく見え、臨場感が出るという。