2016年02月

医療用医薬品の売上高、10兆円突破!

 国内の医療用医薬品の年間売上高が2015年に初めて10兆円を超えたことが、調査会社IMSジャパンのまとめでわかった。

 同社は、病院や薬局などが卸会社から購入した医薬品について、公的価格(薬価)を使って売上高を算出。15年の売上高は10兆5900億円と、前年を6100億円上回った。9兆4800億円だった11年から4年連続で増加した。

  種類別では、がん治療薬(8200億円)、高血圧治療薬(5600億円)、糖尿病治療薬(5100億円)が上位3種で、前年と順位も変わらなかった。C型 肝炎治療薬の「ハーボニー」(15年9月発売)と「ソバルディ」(同5月発売)の売上高が、それぞれ1100億円に達し、ウイルス治療薬は前年比2・2倍 の4900億円で、4位になった。

 医療費の抑制に向け、厚生労働省は来年度の診療報酬改定から、売れ行きが予想外に伸びて年1000億円を超えた新薬の薬価を下げることを決めている。

薄毛や脱毛が起きる仕組みを解明/東京医科歯科大

 加齢により薄毛や脱毛が起きる仕組みをマウス実験で解明したと、西村栄美・東京医科歯科大教授らの研究チームが発表した。あるたんぱく質の不足により、毛髪の元となる幹細胞が衰えるためで、5日付の米科学誌「サイエンス」に論文が掲載される。

 毛髪は、根元を覆っている毛包という器官を作る毛包幹細胞が、一定の周期ごとに分裂を繰り返すことで作られ、生え替わる。

 研究チームが、マウスの毛包幹細胞を継続的に観察したところ、生後16か月ごろから幹細胞の一部が皮膚表面の細胞に変わり、フケやアカと一緒に落ち始めた。それと共に毛包は小さくなり、毛が細くなって失われていくことが分かった。

 この現象は、加齢とともに幹細胞のDNA損傷が蓄積し、幹細胞の機能を保つのに重要なたんぱく質「17型コラーゲン」の分解が進むことで起きていた。

 健康な大人の頭皮を分析したところ、マウスと似た現象が確認できた。

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