中国政府は12日までに、鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)の感染者が出た省から他省へ食用の生きた鳥を運送することを禁じる通知を出した。鳥の流通を制限することで、感染拡大を封じ込める方針。

  農業省や交通運輸省などが10日付で関係部門に通知した。感染者が確認されたり、食材市場でウイルスが検出されたりした省からは、商品として出荷される生 きた鳥を運び出せなくなった。ひな鳥は専門の検査を通ったものに限り持ち出せる。省と同レベルの市である北京、上海も対象とみられる。

 中国本土では、これまでに2市8省で感染者を確認。中国では一般消費者向けの食材市場でも生きた鳥を売っており、鳥類の流通を通じて感染が広がった可能性も指摘されている。

 これまでに判明した感染者は台湾の1人も含めると計132人。うち死者は34人に上っている。(共同)