白樺山から岩内方面に峠を下りて、またニセコパノラマラインでシャクナゲ岳、チセヌプリを回り込んで、イワオヌプリの麓の五色温泉へ。標高750メートル。
この温泉、Googleマップでは完全にシカトされていますが、根強いファンを持つニセコでも屈指の温泉です。
源泉は宿のすぐ裏にあり、ホースで温泉を引っ張ってきているのが見える。硫黄泉なのだが透明で、ぬめりが無くさらさらで、しかも不思議なことに入るごとに温まる、はまってしまう麻薬性のある泉質です。
元の風呂は混浴だったのですが、前世紀末にロッジ風の旅館ができてニセコアンヌプリを眺めながら入れる大浴場ができ、さらにその先にから松の湯という新しい風呂もできました(わたしはこちらに入った)が、泉質はまったく同じ。
さらに、若い頃に入ったことのある昔の混浴時代の五色温泉を懐かしむ地元の人は多いのですが、以前の風呂もオーナーが壊すに忍びなく、実は保存してあって頼めば入れてくれることを知る人は少ない。えへへへ、恋は遠い日の花火ではないのです。スタッフにも確認しました。
去年敷地内で水が出てしまったので、危険性を考えて渡り廊下は壊してしまったが、以前はこの廊下はつながっていた。
また敷地内には別棟で、五色温泉別館があり、素泊まり一泊3,800円で泊まれる。こちらのほうが本物の湯治場で、別館にもわざわざ内湯と露天風呂がしつらえてある。オーナーが好きなように作っている温泉のようです。
わたしが賢しら顔で書いているこの温泉に関するウンチクは、この別館に長逗留していている人とたまたま会って聞いた話です。この人はここからニセコアンヌプリに登って降りてきたところらしい。「2時間もあれば。早い人なら1時間で登れるよ」と言ってました。猛者だ・・