
9/6に黒松内町のチーズ工房アンジュ・ド・フロマージュで開催された、「北海道の食を語る講演会と食フォーラム」に参加しました。なかなか中身のレベル高かったですよ。
目玉は、日本ワインの気鋭の作り手として注目を集めているドメーヌタカヒコの曽我貴彦氏がつくっているピノノワール「ナナツモリ」の初お披露目会です。注目のリリースです!
曽我氏のお兄さんは小布施ワイナリーをやっていて、わたしも小布施に行ったときにお目にかかってます。この日は銀座のホテルの料理長がわざわざ東京から足を運んで飲みに来ていました。

曽我貴彦氏は2010年余市町でワイナリーを始めました。家族のみ。2ヘクタールの畑で、大規模にはしない方針だそうです。
そして日本で飲むのに適したワイン作りにこだわっています。
ヨーロッパは石灰岩ベースの水だけど、日本は火山性土壌なので日本食に合うワインは石灰岩じゃなくてもよいし、もっと薄くていい。それより「旨味」が大切。よい出汁といいワインは共通していいて、味が複雑で余韻が長い。そういう「旨み」のあるワインを作るのが目標だとか。

北海道でブドウが育つのかとも思いますが、雪が降るとブドウは雪の下に埋まって冬が越せるんだそうです。その意味で、北海道にはワインブドウ栽培に適した特殊な風土があるんだとか。
発酵はブドウを全部入れる全房。プラスチックタンクを使って、足で潰し、約14度で1カ月かけてゆっくり発酵させた後、樽に入れて1年貯蔵。MFL乳酸菌発酵。亜硫酸は入れないのですが、瓶詰めの時にごく少量入れると言ってました。
このナナツモリを飲んでみると、いかんせん木が3年目と若いので、それが丸わかりなのですが、最初に甘みを感じ、ほのかな酸味があり、旨味があり、余韻の長いワインの世界が楽しめます。もっと木が育ったらかなり楽しみです。
旨味に関しては、山田恭路氏のBMOで扱っているビオワインで、旨味の塊みたいなフランスワインをいくつか飲んだ経験があるので、かなりいいところに行ってるとは思いますが、もっと行けるんじゃないかなと思います。

参加者は札幌からも大型バスで多数参加。
以前からお噂を伺っていた、せたな海フィールやスローフードフレンズ北海道をやってらっしゃるせたな町のマーレ旭丸の西田船長にも会えてうれしかったですー
アンジュ・ド・フロマージュ
http://ange-seiko.com/fromage/
マーレ旭丸
http://www.asahimaru.com/