
えらい洋風の趣のある函館本線ニセコ駅は、9月に入ると駅前がハロウィンのカボチャに占領されてしまっています。欧米より早すぎるだろっ!
自動改札どころか、改札もなくて自由にホームに入れるニセコ駅では、Suicaなど使えません。舐めてもらっては困ります、

道を挟んでその向かいに、ニセコ駅前温泉 綺羅の湯があります。この温泉、公共温泉として地元の人が入りに来るには最高だと思います。
モダンな建物に、内湯、露天風呂、ジャグジー、サウナ、マッサージ有り。至れり尽くせりです。こんな充実した公共浴場は見たことない。泉質は、ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉で、隣の蘭越駅前にある幽泉閣とほとんど同じです。入浴感もまったく一緒(ただ、あっちはこの辺で唯一のアルカリ性温泉らしい。)。
要するに、開発庁の予算で隣町同士で同じ施設を建てたという印象です。いちばん不満感があるのは露天風呂で、コンクリート打ちっ放しのモダンな壁に四角に切り取られた青空が見えるのですが、まっかり温泉や黄金温泉に入った今となっては、この眺めではとても満足できません。町の真ん中なのでこうするよりないのでしょうが、とってもかなしいです。人の目のあるところで露天風呂を作るには一般的な設計ではあるのですが・・・
つまり、観光客を呼ぶには、欠けている要素のある公共温泉ということです。館内の印象や、サービスは全然悪くはないんですよ。こんなすばらしい公営温泉はなかなかないです。ですから町民のみなさんが行くにはよいのでしょうが、観光客としてはどうも・・・
あと、館内食堂の名前が『ニーハオ』というのも、まったくいただけない。
