マリモが見たいんです。摩周湖から降りてきて、弟子屈方面へ。看板を見て阿寒湖温泉方面へ。かなり距離があります。
峠を登ると阿寒湖温泉の小さな集落があります。駐車場(410円)に車を入れて、駐車場のおじさんに何があるのか聞くと、親切に教えてくれました。
まずマリモを見るには、生息地は阿寒湖の北の方のふたつの湾内に限られており、その近くの島まで観光船で行けばその島に展示してあるとのこと。しかし天気がよければ雄阿寒岳や雌阿寒岳など周りの山が見えるので楽しいでしょうが、きょうは天気が悪くて見えないので船に乗っても楽しくありません。そんな日は、駐車場の隣にある環境省が作った阿寒湖畔エコミュージアムセンターに行けば、この地域の他の生物と一緒にマリモが展示してあります。イトウもついでに見れます。安直です。
このマリモというのは、藻が小石にくっついて、だんだん丸くなって大きくなるものなんだそうです。藻自体は日本のどこにでもあるのですが、丸くなるのは阿寒湖だけ。外国では数カ所の湖でマリモが確認されているらしい。
あとヒメマスの原産地も阿寒湖。ヒメマスというのは、紅鮭で海に帰らないやつのことです。阿寒湖に登ってきていたら、噴火で帰れなくなって独自の進化を遂げたのでしょう。
エコミュージアムセンターの裏に、阿寒湖畔まで1キロほど歩道が整備されていて、ぬかるんだ道を歩いていくと、湖が見えてきた辺りで、地中から湧いた熱泥が沸騰して露頭しているところがあります。こういうのを「ボッケ」というそうです。この辺は地熱も高いらしく、あちこちにあるらしい。
湖畔は砂地なのですが、「砂浜に入ると陥没してヤケドするので入るな」と立て看板に書いてあります。阿寒湖畔は硫黄臭いです。すごいところだ。
あと湖畔には石川啄木の歌碑があります。
ずいぶん身体が冷えたので、駐車場のおじさんに聞いて、100%源泉の公衆浴場「マリモ湯」に行くことにしました。エコミュージアムセンターの道挟んで向かいにある。「まりも通り」という裏寂れた繁華街の中にあります。
近くにアイヌコタンがありますが興味ないし、とりあえずやることはやったので、釧路へ向かう。