
風蓮湖を見ながら延々と走って、寒々しげな根室市内を通り抜け、ますます寒々しくなって緑も山もない北の大地を延々と走って、花咲や歯舞の漁港や集落を通り抜け、だんだん道端で「返せ北方領土」とゴマアザラシが訴えている看板や旗の数が増えてきて、なんだか遠くの方から白い大きな展望台が見えてきたら、そこが納沙布岬。

さまざまな愛国団体が建てた石碑の向こう側に、指呼の間に見える歯舞諸島の島の間を、海保の巡視艇が一隻遊弋しています。貝殻島までわずか3.7km、水晶島まで7キロです。あれが北方領土か!

「四島のかけ橋」という巨大なモニュメント前の広場では、うざいことに連合が集会をやっていて、バスで何百人かがやってきて、パフォーマンスの真っ最中でした。一応「北方領土を返せ」と言ってました。どこまで本気か知りませんが。元島民も話していました。


そのあと沖縄から来た奴が「米軍基地反対」と言っていた。日本の東の端で言っててもしかたなかろうに。北方領土はロシアから取り戻したいが、沖縄を中国にくれてやるのはOKということなのでしょう。お里が知れます。
その横にある「望郷の家」を覗いて、北方領土返還署名をします。二階には望遠鏡がずらっと並んでいて、歯舞の島を見ることがで来ます。北方領土には1万7000人を超える日本人が住んでいました。



さらに昭和62年にできたNPO法人 望郷の塔 オーロラタワー(高さ96メートル)に移動。500円払って入館し、てっぺんの展望室から島を見ますが、地べたから見た形とたいして変わりません。
車で移動して納沙布岬燈台に。ここが本当の日本の東端です。
近くには空自の北部航空警戒管制団第26警戒隊のレーダーサイトがあります。

