筋層下ナス法による漏斗胸手術のすべて

漏斗胸の手術法としてほぼ完成形のレベルです

松山笠置心臓血管病院では、2000年からナス法による漏斗胸の治療を開始し、すでに600例を重ねてきました。
 当院では胸部外科の知識と経験を発揮して、ナス法による漏斗胸手術を独自に改善し、「筋層下ナス法」とも呼べる術式を確立してまいりました。
 この筋層下ナス法は、シンプルな手術法であり、大人の漏斗胸治療に適していること、また傷口の数を両脇の2つです ませられること、男性の場合は乳輪近くを切開することによってほとんど傷口を見えなくすることもできることなど多くのメリットがあり、症例数も重ねてきた ことから、漏斗胸の手術法としてほぼ完成形といってもよいレベルに達していると思います。
 そこで当院の笠置 康院長は、当院で行っている筋層下ナス法手術について、日本胸部外科学会総会で発表を行いました。


漏斗胸治療で受診するには

漏斗胸治療で松山笠置心臓血管病院を受診するには、当院のホームページにあるフォームからご連絡いただくか、お電話でご連絡ください。何かご質問があれば、あわせてお書きください。
 1~2日で、電子メールのご質問内容にご返信します。電子メールかお電話で.ご来診の日程を調整して決めていただきます。



準備として行っていただくこと

まず、慢性腸炎については、2週間~1ヶ月前から治療薬を服用していただきます。慢性腸炎や蓄膿症がある人が手術すると、ばい菌が血液を通して全身に広がるため、術後の傷の治りが遅くなってしまうからです。
 そこで腸炎の治療薬で腸内のガスを出していただいた後に、手術の6日前から腸の常在菌を正常化するために、コーカサス地方で採れるヨーグルトの錠剤(ボンナリネ)を服用していただきます。