皮膚科 芦屋柿本クリニック ボトックス・ヒアルロン酸によるしわ治療
現代におけるしわ治療の主流は、ヒアルロン酸の注入とボトックス注射の2つのミックスになっています。
ヒアルロン酸は表情が動いていない時に刻まれているしわを治療するもので、鼻唇溝(ほうれい線)、マリオネットライン、ゴルゴラインなどの窪んだしわに注
入します。対するボトックスは筋肉の動きを止めるものなので、眉をしかめた時の眉間の縦じわや、笑った時の目元のカラスの足跡じわなど、表情が変わったと
きに出てくるしわに打つものです。
1本1本のしわについてご希望を伺い、治療方法を決定
初診の日、診察室では、患者さまと一緒に手鏡を見ながら、「このしわは良いけれど、このしわはちょっと気になりますね」と、白いアイシャドウペンシルで印をつけながら、1本1本のしわについてご希望を伺い、治療方法を細かく決めて調節いたします。施術当日は、再度慎重に筋肉の動きを確認し、注入方向や刺入位置、注入量などを細かく決め、写真に記録します。これらの記録は次回以降の施術に大きな参考になりますので、カルテと一緒に5年間保存しております。
大切なのは顔を平面としてではなく、立体としてとらえることにあります。
例えば顔のしわやくぼみを埋めるために、どこから針を入れてどれだけ薬液を注入すればよいかを考えるときに、他の美しい輪郭線を消さないことを意識すれば、どこに針をさせばよいかが決まってきます。
また注入量についても、どの程度注入すれば効果が現れるか、確かな判断が重要です。
そうした彫刻家のような判断ができるようになるまでには、多くの経験が必要です。