週末の日米首脳会談を受けて、今日の日経平均は後場寄り後に120円ほど上昇したものの、大引けでは2円高とほぼ横ばいで終わった。大阪府が緊急事態宣言を政府に要請したことや、東京都も緊急事態宣言の要請を検討するとのニュースが流れ、一気に様子見気分が広がった格好だ。菅総理とファイザー首脳との電話会談で、新型コロナワクチンを9月中に希望者全てに接種できる量を調達するメドがついたと報じられたものの、やはり決算発表を控えて上値をどんどん買うようなムードにはなっていないのが実情である。
つづきはこちら・・・
世間全般のコメント
週末の日米首脳会談を受けて、今日の日経平均は後場寄り後に120円ほど上昇したものの、大引けでは2円高とほぼ横ばいで終わった。大阪府が緊急事態宣言を政府に要請したことや、東京都も緊急事態宣言の要請を検討するとのニュースが流れ、一気に様子見気分が広がった格好だ。菅総理とファイザー首脳との電話会談で、新型コロナワクチンを9月中に希望者全てに接種できる量を調達するメドがついたと報じられたものの、やはり決算発表を控えて上値をどんどん買うようなムードにはなっていないのが実情である。
菅総理が訪米し、今夜遅くにバイデン大統領と海外の首脳会談としては初めての首脳会談に臨む。日本側としては、低迷する内閣支持率の向上を狙って何らかのサプライズを仕掛けていると思われるが、こればかりは首脳会談が終わってみないとわからない。ただ、訪米直前になって菅総理と製薬会社ファイザートップとの会談が予定されていると発表され、そこでファイザー製の新型コロナワクチンの早期の大量輸入が約束されれば、日本株にとっては特大のプラス材料になりそうだ。
日本の新型コロナワクチンの接種の遅れが改めて嫌気されて、日経平均はどうしても3万円に近づくと売り物に押されてしまうようだ。2月半ばの日経平均3万円乗せの原動力になった外国人投資家は、3月下旬から日本株を大きく売り越していて、最近では売買そのものも手控えているという。来週からは3月本決算の発表シーズンとなるうえに、ゴールデンウイークも意識されて日本勢も上値を追うような積極的な買いを出していない。
shinymt
山本 伸
経済ジャーナリスト
マネーリサーチ代表・経済情報誌『羅針儀』主宰
山本伸・絆の会のサイトにて有料ブログを執筆中。