2018年10月31日

鳥羽歳時記十一月「冬はじめ」


       ~季節を感じるおもてなし~

十一月は、月名のなかでは最も長い六音。この長さにのんびりした語感もある。「あたたかき十一月もすみにけり 中村草田男」「事多き十一月のはじまりし 桂信子」「峠見ゆ十一月のむなしさに 細見綾子」。さまざまな十一月。

三冬の初冬にあたる。冬に入っても急激な寒さはまだ訪れない。小春日和は、まだまだ盛りの紅葉を見に行ったり、行楽に出かけたりするのに最適だ。

下旬ともなると、落葉の頃を迎える。「いそいそと雑木林の冬はじめ 豊田都峰」、「水槽の烏賊の透明冬はじめ 有山八州彦」、「文鎮の鉄の手ざわり冬はじめ 小熊秀子」。「冬はじめ」の季語には、まだ冬の厳しさは見られない。しかし、ぱらぱらとくる時雨や霜が降りるなどに冬の訪れを感じる頃でもある。「冬はつとめて 霜のいと白きも」清少納言は、枕草子で霜の白さに関心を寄せる。


●二十四
節気ほか
11/7 立冬 暦の上での冬。初冬が始まる。
  22 小雪 紅葉が見頃。最低気温が10℃を下回り、暖房を始める頃

  3 文化の日 明治節。明治天皇誕生日。昭和21年の新憲法発布日。文化を進めるため

  15 七五三 数え三歳と五歳の男児、三歳と七歳の女児が氏神へ参る。髪置、袴着、帯解

23 勤労感謝の日 勤労をたっとび、生産を祝い、国民がたがいに感謝しあう祝日。


●伊勢神宮の祭典

11月5日 倭姫宮例大祭 午前10時 倭姫宮 伊勢市楠部町

  23日 新嘗祭 大御饌外宮午前4時、内宮午前11時

          奉幣外宮 午前7時、内宮午後2時 

31日 大祓  内宮第一鳥居内祓所 午後3時

 ・旧慶光院客殿の公開 11月3日


●伊勢志摩地方の祭典

11月1日 灯台記念日 大王崎灯台 志摩市大王町 

   3日  氏郷まつり 松阪城跡、市役所周辺 松阪市

   4日  全日本駅伝対校選手権大会 熱田神宮~伊勢神宮

   〃   三重の能楽まつり いせトピア 伊勢市黒瀬町

  10日  第16回神恩感謝日本太鼓祭、内宮前周辺 ~11日

   〃   神祭港まつり 南伊勢町宿田曽地区一帯 

11日  磯部神社大祭 磯部神社、志摩市磯部町恵利原

  23日  新嘗祭 猿田彦神社ほか 伊勢市宇治浦田町ほか

   〃   二船祭 海士潜女神社 鳥羽市国崎町前の浜

   〃   御肴取り神事 伊射波神社 鳥羽市安楽島

  25日  第69回松阪肉牛共進会 松阪農業公園ベルファーム芝生広場

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2018年09月12日

鳥羽歳時記十月「白秋」

~季節を感じるおもてなし~

十月は天気も安定し、空気が澄み渡り、野山は紅葉の季節を迎える。収穫の時期、行楽やスポーツにも適している。「十月の明るさ踏んで小松原 鷲谷七菜子」、「陽の匂ひして十月のほとけたち 児玉輝代」。十月の明るさ、伸びやかさを詠む。白秋、金秋、素秋は秋の異称。五行のうちの金や、色は白にあたることからこの名があるが、麗しい秋をとらえた言葉だ。三秋では晩秋、秋の終わりに。冬の近づく侘しさもある。「晩秋の音たてて竹運び出す 廣瀬直人」。ことに秋の夕べは、もののあわれを感じさせる。「此の道や行く人もなしに秋の暮 芭蕉」、「日のくれと子供が言ひて秋の暮 虚子」。


●二十四
節気
10/8  寒露 白露に比べ、寒さでこごった状態。「朝粥を白しと食ぶ寒露かな 古江十志」
10/23 霜降 霜が初めて下りる。「海照ってけふ霜降の山の晴 後藤五子」


●雑節・年中行事

10/8 体育の日

10/20 秋の土用入り

10/21 十三夜(後の月)「軒に吊る柚餅子(ゆべし)熊野の十三夜 中村若沙」


●季節を代表する季語

夜長 秋分を過ぎると、昼よりも夜の時間が長くなる。夏の短夜のあとなので、夜が長くなった感じを強くもつ。夜なべに精を出し、読書に身が入る頃。「長き夜の遠野に遠野物語 倉田絋文」

爽やか 秋の清々しさをいう。大気が澄み、万物が晴れやかにはっきり見え、心身ともにさっぱりとする。さやけし。「さやけくて妻とも知らずすれちがふ 西垣 脩」


●伊勢神宮の祭典と関連行事

10月1日 神御衣奉織始祭 午前8時、松阪市神服織、神麻続機殿神社

 御酒殿祭 午前10時 御酒殿、そのあと御塩焼固

5日 御塩殿祭 午前10時 御塩殿神社

  12日 おんべ鯛奉納祭 神社港~内宮

13日 神御衣奉織鎮謝祭 午前8時、松阪市神服織、神麻続機殿神社

14日 神御衣祭 正午 内宮・荒祭宮

    神嘗奉祝祭前夜祭 県営サンアリーナ

15~17日 神嘗祭 内宮・外宮 ~25日  

15日 初穂曳 外宮領

16日 初穂曳 内宮領

下旬~ 菊花の奉納 内宮・外宮神苑の特設花壇 国華会

25日 伊雑宮調献式 午前十時 伊雑宮

28日 瀧原宮秋の御祭 午前十時 瀧原宮

31日 大祓 午後3時 内宮第一鳥居内祓所


●伊勢志摩地方の祭典

10月13日 浜島大祭 浜島町宇氣比神社

   21日 本居宣長墓前祭 松阪市ちとせの森    

       金比羅宮大祭 賢島金比羅宮

   22日 真珠祭 阿児町神明~賢島

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2018年09月03日

鳥羽歳時記九月「観月」

~季節を感じるおもてなし~

九月は仲秋。秋の彼岸を迎えるこの月は本格的に秋の到来を感じる。昼間は暑さが残るが、朝夕のヒンヤリとした感覚、木陰の伸びや夕暮れの早さ、そして空気が澄み、夜空の月が美しい。この月の十五日は、仲秋のさらなる中心として「中秋」と呼び、「中秋の名月」を愛でる。『万葉集』で額田王は、春秋の美の優劣を問われて、秋に軍配。「黄葉をば 取りて偲ぶ」。秋の歌は春・夏の3~5倍と多く、明るくのびやかな歌が多い。そして古今集以降は、物悲しい季節と認識されていく。しかし、秋は稲が実り、豊穣な季節である。


●二十四
節気
/8  白露 大気の水蒸気が露を結ぶ。朝露が美しい。そろそろ冷房を切る頃。

/23 秋分 昼夜の時間が等しくなる。祖先を敬い、亡くなった人を偲ぶ日。。


●雑節・年中行事

・9/1  二百十日 立春から数えて210日。台風に見舞われる厄日。早稲の花咲く頃。

・9/9  重陽の節句 9は陽の極みの数、それが重なる。菊酒、菊花茶、菊枕、「菊の節句」

・9/11 二百二十日 中稲(なかて)の花咲く頃。

・9/17 敬老の日 長寿を祝う祝日。9/15日は聖徳太子が「非田院」を建てた日。

・9/23 秋の彼岸(入り20日、明け26日)、亡くなった人を偲ぶ祝日、

・9/24 中秋の名月(十五夜)


●季節を代表する季語 「月」

新月 「新月や真珠の育つ湾の闇 中村青径」

月夜 「ねばりよきとろろを伊賀に初月夜 森澄雄」、夕月夜

三日月 「三日の月神馬の厩舎音立てず 久保文子」

十五夜 「十五夜の安乗文楽の笛鼓 福田蓼汀」

明月(名月) 「明月に仕ふる星も漁り火も 鷹羽狩行」

月白(代) 「月白や人驚かす鯛の引き 宇佐美魚目」

無月「哭く木偶の鼻筋白き雨月かな 廣 波青」

雨月「月の雨こらへ切れずに大振りに 高浜虚子」


●伊勢神宮の祭典

9月4日 抜穂祭 神宮神田 午前10時

9月17日 神宮大麻暦頒布始祭 内宮神楽殿 午前10時

9月22~24日 秋の神楽祭 (内宮特設舞台 舞楽公開前11時、後2時)

9月23日 秋季皇霊祭遥拝 午前8時 内宮第一鳥居内祓所

9月24日 神宮観月会 午後5時半

9月30日 大祓 午後4時


●伊勢志摩地方の祭典

9月5日  夫婦岩大注連縄張神事 二見興玉神社

  13日 わらじ祭り(神事)(15日わらじ曳き、わらじ流し)大王町

  15日 守武祭俳句大会 伊勢市宇治神社 

  15、16日 安乗の人形芝居 阿児町安乗神社

  19日 月夜見宮秋季大祭

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