2018年07月06日

鳥羽歳時記八月「初風」

~季節を感じるおもてなし~
八月は葉月(はづき)。木の葉がようやく色づく月、「葉落ち月」が転じたなど由来は諸説ある。夏休み真っ盛りの8月、立秋を過ぎると暦の上では秋、初秋。暑中から残暑見舞いとなる。月半ばにはお盆、終戦記念日を迎え、祈りの月ともいえる。農家にとって8月は労働をあまり必要とせず、気楽な月であることから八月大名という言葉がある。稲刈りの早い伊勢志摩地方の8月は多忙だ。秋の到来を告げる風を「秋の初風」という。残暑の中に感じる涼風だ。

●二十四節気
8/7  立秋 暦の上では秋。秋立つ。
8/23 処暑 残暑がしばらくとどまるが、朝夕に秋の気配が漂う。

●雑節・年中行事
・8/1  八朔、土用二の丑の日
・~8/6 土用 立秋前の18日間。一年で最も暑い時期。土用鰻、土用餅、土用蜆、土用東
風、土用凪、土用波、土用灸
・8/10 四萬六千日 観音さんの縁日で、この日に参るとご利益が増大する。ひと月遅れ。
・8/13~16 お盆
・8/15 終戦記念日
・8/17 旧七夕

●季節を代表する季語
朝顔 もともとは薬用として渡来したが、千利休の「朝顔の茶事」に見られるように鑑賞用となる。江戸は変わり咲き、大坂は大輪咲きを好んだという。全国に愛好会あり。「蛸壺に育つ朝顔海の色 中桐晶子」は神島での作品。。牽牛花(けんぎゅうか)とも呼ぶ。

花火 「海峡に色をこぼして揚花火 岩崎慶子」。日本へは鉄砲伝来の後より伝えられ、江戸時代に盛んに。川開きの呼び物になって様々な工夫がなされた。「潮に掌をひたすたのしみ花火舟 小川恭生」。遠くにした花火も感慨深い。「死にし人別れし人や遠花火 鈴木真砂女」。

●伊勢神宮の祭典
8月4日 風日祈祭 外宮午前5時、内宮午前9時

●大嘗祭 おおにえのまつり 来年11月14,15日
11月の中の卯の日の夜、天皇があらかじめ卜定された神田の稲と粟の新穀を神に奉り、自らもともに食する儀式を新嘗祭というが、天皇即位後、初めてのものは大嘗祭と呼ばれ区別される。天皇が神々と神饌を供する神事と、天皇と臣下の饗宴の2つで構成する。最初は持統天皇690年。悠紀(ゆき)、主基(すき)の国の斎田の収穫物が用いられる。天照大神、天神地祇に供える。
真床覆衾(まとこおうふすま)は、大嘗祭で天皇が臥す衾との関連も。

●伊勢志摩地方の祭典
8月1日   八朔参宮 外宮 秋の収穫を前にした参宮。粟を供える。粟餅。
  11~16日 かんこ踊り 松阪、伊勢各地
  14日    大念仏 志摩市波切 「かさぶく」で初盆供養
  14、15日 河崎音頭 伊勢市朝熊町、鹿海町 伊勢音頭のルーツ
  23、24日 朝田地蔵会式 松阪市朝田寺 掛衣(かけえ)の習慣。
  31日 オイヤレ 盆送り、菅島じんじん船、答志島桃取おいやれ船

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2018年06月13日

鳥羽歳時記七月「夏館」

鳥羽歳時記七月「夏館」

~季節を感じるおもてなし~
七月は文月(ふみづき)。「文月や六日も常の夜には似ず 芭蕉」。明日が七夕だと思うと今日六日の夜もいつもと違う感じがするという。七夕をそれほど楽しみにしていたのか。「文月の梶の実あかき御山かな 富安風生」。そして、ひと月ほど続いた梅雨が明ける。「梅雨明の気色なるべし海の色 笹谷羊多楼」「梅雨明けや深き木の香も日の匂 林翔」「庭石に梅雨明の雷ひびきけり 桂信子」。本格的な夏、暑さの中に涼しさを求める打水、香水、花茣蓙なども夏の季語である。

●二十四節気
7/7  小暑 本格的な暑さが始まる。
7/23 大暑 暑気が極みに達する

●雑節・年中行事
・7/2 半夏生 サトイモ科のカラスビシャク(半夏)が生え始める頃
・7/7 七夕 旧暦5/24
・7/9 旧梅雨明け
・7/16 海の日、藪入り
・7/20 土用の丑 五十鈴川のお水汲み  
・7/28 皆既月食 満月の夜

●季節を代表する季語
雲の峰 積乱雲の頭部が山の峰のように盛り上がったもので、坊主頭に見えることから入道雲の名がある。板東太郎(関東)、比古太郎(九州)、丹波太郎(京阪)、石見太郎(山陰)と、土地の名前で呼ばれる。。
ソーダ水 「一生の楽しきころのソーダ水 富安風生」。酷暑の夏は、ビール、冷し酒、ラムネ、そして、砂糖水(体調の落ちた時に滋養として飲まれた)、焼酎(アルコールが強いので暑気払いか)。甘酒も夏の季語。江戸時代は甘酒売りが町中を売り歩いた。

●伊勢神宮の祭典
  7月上旬 御塩浜の採かん作業 伊勢市二見町御塩浜
  下旬 荒塩づくり 伊勢市二見町御塩殿神社御塩焼所
  7月14日 第66回神宮奉納花火大会 宮川河畔

●伊勢志摩地方の祭典
  7月7日  柴灯大護摩 伊勢市 世義寺
    7日  しろんご祭 鳥羽市菅島    
    13日 船越天王祭 志摩市大王町 船越神社ほか
    13日 潮かけ祭り 志摩市志摩町和具
    14日 しめなわ曳 伊勢市二見町 (翌15日は二見興玉神社例大祭)
    15日 河崎天王祭 伊勢市河崎 河辺七種神社
    27日 第63回鳥羽みなと祭り

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2018年05月23日

鳥羽歳時記六月「明易し」

鳥羽歳時記六月「明易し」

~季節を感じるおもてなし~
うっとうしい日々であるが、緑濃い山々に青田が広がる景色は美しい。豊かな雨水によって、夏の景色となっていく。「「六月の花のさざめく水の上 飯田龍太」「六月や水辺の花のみな白く 三城佳代子」「六月の風になじんでゆく真珠 後藤保子」。伊勢神宮の別宮・伊雑宮の御田植祭、外宮末社の赤崎祭りは、いずれも地元になじむ祭りである。一年で最も昼間の長い夏至。ゆえに夜が短いので短夜という。短夜は夜の短さを強調するが、早々に明ける夜明けに重きをおけば「明易し」となる。

●二十四節気
6/6  芒種 穂先に堅い禾(のぎ)のある穀物の種を蒔く頃。
6/21 夏至 一年で最も昼間が長い日。「夏至夕べもう一仕事出来さうな 河野美奇」

●雑節・年中行事
・6/1 衣替え 明治6年の衣服令により6月・10月1日に定められる。もとは旧4月1日
・6/11 入梅 梅雨入り、立春から127日目。「空よりも風に梅雨入りの兆しをり 広瀬」
・6/17 父の日 「父の日というものがあり飯を食う 加藤拝星子」米ワシントン州から
・6/18 薬日 旧5月5日 旧端午、この日の正午前後に降る雨を「薬降る」。薬玉吊るす。
・6/30 夏越の祓 六月晦日に禊を行う。神社では茅などで大きな輪を作り、そこをくぐる。

●季節を代表する季語
桜の実 桜は花が散ると青い実を結ぶ。それが梅雨の頃、赤黒くなる。サクランボは西洋実桜の果実。「桜の実わが八十の手を染めし 細見綾子」。
鮎 「山の色釣り上げし鮎に動くかな 原石鼎」清流の女王と呼ばれ、姿美しく、香高く、味の上品。7月上旬大滝峡で、鮎のよる占い「おんべまつり」が行われる。

●伊勢神宮の祭典
6月1日 御酒殿祭 内宮御酒殿前10時
  15日 月次祭興玉神祭・御卜 内宮後6時
  〃       大御饌 外宮後10時、翌午前2時
  16日 月次祭奉幣 外宮正午
  〃      大御饌 内宮後10時、翌午前2時
  17日 月次祭奉幣 内宮正午 以下125社で25日まで続く
  24日 伊雑宮御田植式  志摩市伊雑宮御料田「磯部の御神田」国指定
  30日 大祓  内宮第一鳥居内祓所 後4時

●伊勢志摩地方の祭典
6月1日~7月8日 高柳の夜店 伊勢市高柳商店街 1・6・3・8と土曜
  2日  伊勢えび祭り
  11日 ゴクアゲ 鳥羽市神島
  21日 夏至祭 伊勢市二見興玉神社 前3時半
  22日 赤崎祭 外宮末社・赤崎神社 鳥羽市 月次祭
  27日 開山忌 金剛證寺~29日
  28日 郷中施・竜宮社例祭 二見興玉神社
  30日 茅の輪神事 各神社

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