2018年04月14日

鳥羽歳時記五月「夏来る」

鳥羽歳時記五月「夏来る」

~季節を感じるおもてなし~

GWに始まる若葉と薫風の初夏。「夏立つ」「夏に入る」「夏来る」の季語がある。どこに夏は来るのだろうか。まず海、「黒潮の紫紺に夏は立ちにけり 渡部抱朴子」「さざなみの絹吹くごとく夏来る 山口青邨」「夏立つや未明にのぼる魚見台 高田蝶衣」、風は「松籟や百日の夏来りけり 中村草田男」、植物は「竹筒に山の花挿す立夏かな 神尾久美子」、料理は「皿に盛るバジルバジリコ夏来る 橋本榮治」、こんな感覚も夏だからこそ持つのかもしれない。「働いて遊ぶたのしさ夏来る 吉田小幸」、「原色にだんだん近く夏に入る 稲畑汀子」。
汗ばむ陽気も「薄暑」。自然も人も活発になる季節が到来した。

●二十四節気
5/5  立夏 暦の上での夏。初夏が始まる。
5/20 小満 立春から120前後に来る。麦秋。秋は実りの時を意味する。
★5/1 メーデー
★5/2 八十八夜
★5/3 憲法記念日
★5/4 みどりの日
★5/5 こどもの日、端午の節句
★5/13 母の日

●季節を代表する季語
花は葉に 桜は花が散ると、葉が出始め、五月には美しい緑が広がる。日の光に透けた葉桜は美しい。「葉桜の影ひろがり来深まり来 星野立子」。
薔薇 そうび。日本に野生種約10種。「自らへ贈るくれなゐ強き薔薇 櫂未知子」

●伊勢神宮の祭典
5月1日 神御衣奉織始祭、神服織機殿神社8時、神麻続機殿神社 13日鎮謝祭
5月5日 児童福祉祭 外宮8時半、内宮10時
〃   倭姫宮春の例大祭
 12日 御田植初 伊勢市楠部町、神宮神田
 14日 風日祈祭 内宮・午前9時、神御衣祭 内宮・正午
 31日 大祓  内宮第一鳥居内祓所 午後4時

●伊勢志摩地方の祭典
5月3日 御田植祭 高羽江神社 伊勢市東豊浜町
  5日 御田祭 猿田彦神社
  〃  夫婦岩大注連縄張替神事 二見興玉神社
  7日 石神さん春祭り 鳥羽市相差 神明神社
  8日 花祭 金剛證寺、志摩国分寺
  21日 藻刈神事 二見興玉神社

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2018年03月22日

鳥羽歳時記四月「春惜月」

鳥羽歳時記四月「春惜月」     平成三十年三月十四日 

~季節を感じるおもてなし~

春盛りの四月。野に山に出かけて春を楽しみたい。初春、仲春を経て、晩春を迎える四月はなんといっても桜が咲く季節である。日本人にこれほど愛されている花はなく、また人々が思いを抱く花はない。
 さまざまのことを思ひ出す桜かな   松尾芭蕉
 花あれば西行の日とおもふべし    角川源義
あの西行も内宮に奉納した『御裳裾河歌合』の一番二番に選んだのは桜の歌。
一番 岩戸あけし天つみことのそのかみに桜をたれか植ゑはじめけん
二番 神風に心やすくぞまかせつる桜の宮の花の盛りを
桜は、サ(田の神)のクラ(座)が由来とも。花見は田の神を迎えて催す宴。

●二十四節気
4/5 清明 野に出て青い草を踏み、春を楽しむ「「踏青(とうせい)」と呼ばれる習慣があった。中国から伝わり、中国では今も先祖の墓参りなどに出かける「清明節」がある。
4/20 穀雨 穀物を潤す春の雨が降り注ぐ時期。春の移動性高気圧と低気圧が交互に通過するため、晴れたり曇ったり、天候が安定しない。
 ★4/1 エイプリルフール 万愚節(まんぐせつ)なぜこの日に嘘をついてもいい?
 ★4月上旬 入学式  新年度スタート
 ★4/8 灌仏会 釈迦の誕生日(旧4/8)に花御堂に安置した誕生仏に香水・甘茶などを注ぎかける法会。花まつり、仏生会(ぶっしょうえ)。中国から伝来、606年に元興寺。
 ★4/13 十三詣り 数え年13歳の子を連れて虚空蔵菩薩に参る。知恵参り
 ★4/17 春の土用入り
 ★4/29 昭和の日

●代表的な季語
桃 「桃咲いて村桃色に沈みけり 真砂女」「ふつくらと夕月のぼる桃の村 節子」。桃の花は、梅や桜よりもふくよかで愛らしい。また邪気を払う霊力を秘めた木でもある。「桃咲いて川が歌って鳥鳴いて ナオミ」桃源郷という理想郷。
春夕焼 夕焼けも季節によって趣きが異なる。春は淡く美しくはかなく、ほんのりとした明るさは希望がある。「想ふこと春夕焼より美しく 富安風生」

●伊勢神宮の祭典
4月1日 神宮奉納大相撲 神宮、神宮会館相撲場
4月3日 神武天皇遥拝 内宮第一鳥居内祓所 8時
4月4日 神田下種祭 伊勢市楠部町、神宮神田
  28~30日 春季神楽祭 舞楽公開 内宮・午前11時、午後2時
30日  大祓  内宮第一鳥居内祓所 午後3時

●伊勢志摩地方の祭典
4月上旬 各地桜まつり
  7、8日 鳥羽春祭
  上中旬 松下弓祭 伊勢市二見町、旧暦3月3日、変動。地区消防前広場 
  下旬 藤まつり 二見町太江寺

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2018年02月17日

鳥羽歳時記三月「春めく」

鳥羽歳時記三月「春めく」  平成三十年二月十四日

~季節を感じるおもてなし~

弥生三月。春といっても名ばかりであった二月より、ぐっと春らしさが増す。雛祭、お水取り、彼岸会といった行事とともに季節が進んでいく。卒業式や会社の転勤などあわただしい月だが、下旬になれば桜の開花が始まる。「三月のまぶしくなりし波頭 亀井碧」「潮引いて三月の岩真みどりに 中村洋子」

●二十四節気
3/5 啓蟄  冬眠していた虫が地上に顔を出すころ。芽吹きの時期にもあたり、自然界に生命力を感じる。季語に「蛇穴を出づ」
3/21 春分 昼と夜が等しくなる。日の出5時57分、日の入り18時6分。「暑さ寒さも彼岸まで」といわれるように春の陽気が高まり、暖房を止めるころ。
★3/2 初午
★3/3 雛祭、上巳の節句
★3/17  春の社日
★3/18 彼岸入り 21彼岸の中日 24彼岸明け

●代表的な季語
春寒し 「使はるゝ身より使ふ身春寒き 真砂女」「春さむしねざめの畳よく匂ふ 秀野」、春寒「春寒や砂より出でし松の幹 虚子」「春寒や竹の中なるかぐや姫 草城」
春めく 生きとし生けるものが動き出す感じ。「空も星もさみどり月夜春めきぬ渡辺水巴」「春めくといふ言の葉をくりかへし 阿部みどり女」
春光 もとは春の景色をいう言葉であったが、春の日光の意味でとられることが多い。春を待つ人の心に明るい空の光こそ、最も春を感じさせるからであろう。「せせらぎは春の光となりにけり 加藤てるを」
春の海 穏やかな春の光に満ち溢れる春の海。浜辺や磯に出て思わぬ時を過ごすのも春の海なればこその楽しみ。「春の海磯より神の径つづく 加藤国彦」
ものの芽 春に萌える草木の芽をまとめていう。「ものの芽の一寸といふ青さかな 河村蓉子」

●伊勢神宮の祭典
三月五日 御塩焼固 二見町御塩殿(~9日)
二十一日 春季皇霊祭遥拝 内宮・午前八時
〃  御園祭 二見町神宮御園 午前十時

●伊勢志摩地方の祭典
3月2日 初午大祭 伊勢市松尾観音寺、松阪市岡寺継松寺
  3日 各地雛祭り 明和町いつきのみや梅まつり
  4日 初観音火祭り 二見町太江寺
  5日 御船祭 旧暦1月18日 鳥羽市青峯山正福寺
  9日 楠の宮大祭 浜島町楠御前八柱神社
  11日11時~16時 一色能 伊勢市一色町
  下旬 各地桜まつり

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