予知夢?

 私は以前、変な夢を見た。誰かが「『ファイブスター物語』のクリスティン・Vは岳飛で、ミヤザ・ヘクゼイは秦檜だ」と言っていたのだ。目覚めた私は「まさか、クリスは岳飛みたいに粛清されちゃうの!?」と心配したが、単行本13巻に収録されているエピソードを読んで「杞憂か」と安心した。
 読書関係の変な夢は他にもある。村上龍の『エクスタシー』3部作を読んだら、股くぐりの国士無双こと淮陰侯韓信が現代のロサンゼルスにいて、誰かから怪しいパーティに招待されるといういかがわしい夢を見た事がある。しかも、夢の中の韓信の職業はなぜかモデルさんだった(笑)。

 他には、三好長慶と松永久秀と長慶の妾が酔っ払って寝室に入っていく夢を見た事があるが、これって要するにマリオン・ジマー・ブラッドリーの『アヴァロンの霧』じゃないの!? ワヤだな~。要するに、久秀がランスロット役だからねぇ…。

 さて、札幌はだんだんと秋の空気になりつつある。そろそろ寝る際に窓を開けておくのをやめた方が良かろう。風邪をひかないように用心だ。

美女に対して嫉妬深い男

 ツイッターで、あるお方が「美人に対して嫉妬深い男性」について言及していた。「美男」ではなく、「美女」に対して嫉妬深い「男性」だ。言われてみれば、確かに異性に対してやたらと嫉妬深い男性は少なくないが、当人たちのほとんどはおそらくは無自覚だろう。「たかが女ごときなんぞ、いちいち嫉妬してやる価値などない」などと思いつつも、いちいち嫉妬しているのだ。
 美男ならぬ美女に対する嫉妬心とは、古典的なジェンダー観からすれば女性的な心理だと見なされていたハズだ。しかし、現代の日本社会では、女性が自分よりも容姿レベルが高い同性に対して嫉妬心をあらわにするのは「型が古い」などと揶揄される恐れがある。むしろ、「嫉妬深い女」というレッテルを貼られるのを恐れて、積極的に美人をほめる女性が多いだろう。そもそも、「対岸の佳人」よりも、身近な十人並みの同性の方がよっぽどリアルな「敵」であり得る。

 そういえば、酒井順子氏は「女性に対してやたらと批判的な男性は女性性が強いタイプではないのか」という仮説を立てていたが、そうすると、この世の大半の男性は「女性的」という事になるのではなかろうか? そもそもミソジニーというもの自体が純粋に「男性的な価値観」だとは限らない。ネット上のフェミニストの女性たちの中には、自分が気に入らない同性の悪口を言う際に相手に対して「名誉男性」というレッテルを貼る人がいるが、それにならって言うなら、ミソジニストの男性は一種の「名誉女性」だろう。
 男性が「美女を手に入れた男」ではなく「美女」そのものに対して嫉妬心を抱くのは、「美女はイージーモード」という迷信にとらわれているからだろう。しかし、「美人薄命」という言葉は元々「美人は何らかの不幸に巻き込まれやすい」という意味だ。同性からの嫉妬だけではない。男性からの迫害もある。女性嫌悪の大半は「女心嫌悪」だ。だから、美女もブスと同じくその対象にされてしまう。

 ネット上では「弱者男性」という言葉をよく見かけるが、女性よりも弱者男性の方がよっぽど強者男性に依存している。だからこそ、「名誉女性」である弱者男性は強者男性を非難出来ず、代わりに女性を非難するのだ。

卑怯な企画だと思いつつも毎年気になるのね

 昨日、近所のイオンに買い物に行った際に立ち読みした週刊文春に、今年の「女が嫌いな女」ランキングが載っていた。正直言って、1位の松居一代は政治家ではないからどうでもいい。そう、今年は政治家のランクインの多さが目玉だ。個人的には松居氏はどうでも良いから、私にとっては2位の稲田朋美氏がワーストワンだ。
 蓮舫氏は別に嫌いではないが(ただし、仮に当人が自民党議員だったら嫌いになっていた可能性は高い)、この人は芸能人時代から「生意気な」キャラクターが嫌われていた。日本社会ではとかく「生意気な」女性が嫌われる。そんな「生意気な女」がスゴロクの「上がり」にたどり着く手段の一つとして、外国人セレブとの結婚があるが、後藤久美子は見事にそれで魑魅魍魎の日本社会を脱出した人なのだ。蓮舫さんはそんなゴクミとは対象的にイバラの道を進んでいるのだな(まあ、ゴクミだってそこそこ苦労しているだろうが)。
 ついでに言えば、かつての民主党政権での「仕分け」って、本来ならばそれ以前の自民党政権がやるべきではなかったのかな?

 今年のランキングは女性有権者たちの政治意識が高まったのをある程度反映しているのかもしれないが、それでもランクインした女性政治家たちはワイドショー的な「消費」をされている。特に、豊田真由子氏などは、ユーチューブでさんざんネタにされまくっている。豊田さん、政治家ではなくお笑い芸人になった方が良かったんでないかい? いや、そうなればなったで、結局は自民党から出馬要請があったかもしれないねぇ。
 私はこの企画に対しては色々と不満がある。なして世間にはこんな「女の敵は女」シチュエーションを好む男性たちが多いのか? いわゆる「腐女子」とは対照的だ。世間の女性たちの中には「男の友情」に憧れる人たちが少なからずいるが、男性たちが「女の敵は女」という図式を好むのとは対照的だ(とは言え、今時の若い男性の中には「腐男子」や「百合男子」なんて人たちもいるのだが)。むしろ、「男の友情」という幻想こそが腐女子を生み出すのだろう。
 私が「女が嫌いな女」ランキングを卑怯な企画だと思うのは、男性たちが自分たちのミソジニーを女性たちに代弁させて他人事気分で楽しんでいるように思えるから不愉快なのだ。むしろ素直に「男が嫌いな女」ランキング企画をやった方がよっぽど潔い。

 だけど、正直言って私は毎年この企画を楽しみにしていたりもするんだなぁ。どうせ、週刊文春編集部はこれからもこの企画を続けるのだろうけど、ならば同時に「男が嫌いな男」「女が嫌いな男」「男が嫌いな女」ランキング企画も同時にやるべきだと思うよ。
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