「レジェンドが語る」21日開催Van Laar 展示即売会併催

2015年09月21日

Bob Reeves / Noah Gladstone マウスピース説明会

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アメリカのレジェンドであるBob Reeves(ボブ・リーブス)さんの会社の皆様と、Brass Ark(ブラス・アーク) の主催者であり、シカゴのJ.フリードマン氏とロサンゼルスのラルフザウアー氏、Mr.Bass Tromboneのジョージ・ロバーツ氏に師事し、シカゴ響においても演奏されているほどのトロンボーン・プレイヤーでもあるNoah Gladstone(ノア・グラッドストーン)氏によるマウスピース説明会が9/21(月13:00〜)Joy Brass店頭にて開催されました。

お客様、業界のお仲間の皆様大勢のお越しありがとうございます。左からBob Reeves(ボブ・リーブス)氏、通訳の川原氏、John Snell(ジョン・スネル)氏(Bob Reeves氏の筆頭後継者)、Brett Kendall(ブレット・ケンダル)氏(Bob Reeves社技術者)、Noah Gladstone(ノア・グラッドストーン)氏

Bob Reeves氏の略歴の紹介から : Bob Reeves氏はアメリカ海軍で潜水艦技師を経た後、幼少時の頃からトランペット関係の仕事が夢であったので、20 century foxお抱えのトランペット奏者のジョニー・クライマン氏に師事。その後クライマン氏の紹介で当時マウスピース製作の第一人者であったCarol Purviance(キャロル・パービアンス)氏にマウスピースの製作について師事。数年後評判を聞きつけElden Benge(エルデン・ベンジ)氏にBenge社への入社を強く要請され、その後Benge社で楽器製作についてあらゆる場面で仕事を任されるようになる。1968年にハリウッドにてBob Reeves Brass という自身の工房を設け独立。Purviance氏にはその後後継者になるよう勧められるほど良い関係を保ったままでした。

Benge社にいた頃より、valve アライメントの必要性に気づき、その後研究し特許を取得。また、ハリウッドの土地柄、様々なプレイヤーが工房にこられプレイヤー達の要望に真摯に対応しプレイヤー達に頼られるようになる。
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写真の左はBob Reeves氏がBenge社にて3Xベルを切っているところ。右上が潜水艦技師だったころの写真。右下が最初の頃のハリウッドの工房の写真。常に工房の中にはプレイヤー達がいた。

Bob Reeves社は、ただ単に製品を売って終わりというスタンスではなく、お客様に合ったものをデザインする。50年間製作時に製品に注ぐ愛情はひとつも変わっていない。最新のテクノロジーを利用するが、伝統を重んじています。たとえばコンピュータ制御の旋盤(CNC)は利用するが、それはあくまでも大まかな外枠の製造に利用するだけで、マウスピース作りには独自のツールを使い、通常CNC旋盤だけでつくれば数十秒で出来上がるところ、1時間に1本という時間のかけ方をする。この丁寧さは世界でも2.3社程度しかないとのこと。それだけに精度にはこだわり、数十年前の製品と現在の同スペックの製品には差を感じさせない。トランペットに限らずこの度日本初紹介のBob Reevesトロンボーンマウスピースについても同じです。決して安いものではないが、製作時の心配りには値段以上の価値があります。

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Bob Reeves社とトロンボーンマウスピースを共同開発してきたNoah Gladstone氏はの略歴は上述の通りですが、著名なシンフォニーで演奏されるほどのトロンボーンプレイヤーである一方、Brass Arkというお店を2010年に創立。幼少時より集めてきたヴィンテージマウスピース、楽器などの膨大な資料を研究し、ヴィンテージ楽器の復刻や修理、古き良きをモダンなスタイルに活用できるよう楽器などをもプロデュースしてきたり、マスウパイプなどを製作し2年間で3百本以上も販売してきた実績を持つ。写真の楽器はドイツのヘルマンシュミット社の協力を得て開発されたアメリカンスタイルのトロンボーン。アメリカンシャンクでミニックフレアのベルほか様々な工夫が施されています。こうしてマウスパイプや楽器をプロデュースしてきたが、最も重要なマウスピースを手作りで、しっかりとした職人につくってもらえるようBob Reeves社とのコラボレーションを実現したのがこの度のBob ReevesのTrombone マウスピース。

バートヘリック氏が製作したMr.Bass Trombone(ジョージ・ロバーツ)モデルや、1930年代のニューヨークフィルのアリ・クラーク氏のNY Bachのマウスピースからインスピレーションをもらい設計開発してきました。今は写真のような5種類ですが、今後はツールが揃い次第モデルを増やす予定。また、スクリューリムや、シャンクを自由に変えられるスリーブ方式も手掛ける予定。例えば同じマウスピースでバックシャンク、レミントンシャンクなど。目指すのは、最少の努力で最大の効果を得るというプレイヤーの要望に応えうること。

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実際にBob Reevesのトロンボーンマウスピースと、他3社のマウスピースを写真のプロフェッショナル3方に吹き比べをしていただき、違いを確認していただきました。
左から弊社がアドバイザーとしてもお世話になっている佐々木一成氏、神奈川フィルの長谷川博亮氏、ノア・グラッドストーン氏

長谷川博亮氏の感想として【現在はマウスピースのスロートが大きくなっている傾向があるが、(Bob Reeves社のマウスピースは第一印象で)スロートが小さ目に感じられたが大きい音でもキックバックが少なめに柔かく出せる】【細かい音が吹きやすい】【(効率が良く)ハイトーンに行くのにスムーズで楽】とトミードロシーの曲で実演。【スムーズでコントロールしやすい】また、【上から下の音へも楽】

佐々木一成氏の感想:【長谷川先生がほぼ言ってくださったが、吹いている時に、(プレイヤーには)モニターしやすい。】

音源はありませんが素人の聞き手としての感想は、豊かで心地よい音が響きわたり、包み込まれるような臨場感あふれる感じがしました。
今回も大勢のお越し誠にありがとうございます。お客様方に御礼を申し上げるとともに、快くご協力いただきました長谷川博亮先生、佐々木一成先生、ノア・グラッドさん、BoB Reeves社の皆様に感謝申し上げます。

お越しになれなかった方々は次回ご都合が宜しければぜひお越しください。ありがとうございました。


shires at 21:25│Trombone | Trumpet