2008年04月

64.再開、しかしアウェー

まあ今日は冨永ですけども、ゆうべはエクス・ポナイトでしたよ。

ところがその前にですね、助監督の菊地健雄くんとシャーリーの打ち合わせをしたわけですよ。ということはですよ、いよいよ制作再開というか撮り残してたシーンを撮ることになってですね、それは連休の真っ盛りだったりするもんで、つまりもう、目前なんですよ。われわれ宮城県塩竈市の浦戸諸島に昨秋行きましたけども、そこで撮れなかった部分もいろいろあったんですけども、だからといってシャーリーの聖地というか発祥の地である静岡県富士川町を島の代替地として選ぶというのはちょっとまあ、安直じゃないかと思ったりしたんですけどね。とはいえ僕はこれまで数多の繋がるはずのないもの同士を繋げてきたという自負もありますんでね、まあ富士川町は過去何度もお世話になってる土地なので行けるだけで楽しいですから、どれ、今回もがんばらしてもらおうじゃないか、と気炎をあげたところなんですよ。ええ、しっかりがんばるですよ。

で、エクス・ポナイトですよ。「童貞。VSシャーリー初対決」というわけで、松江哲明監督と双方のプロデューサーである直井卓俊氏と冨永の3人でお話をしたわけですよ。でも3人とも映画館以外の場所であんまりお話をしたことがないので「アウェーだ、アウェーだ」と。確かにわれわれの共通のホームグラウンドは池袋シネマロサですからね、そりゃあ渋谷O-NESTはアウェーですよ。ところが始まってみたら、これがたいへん楽しかったんですよ。松江くんにせよ直井くんにせよ、僕が彼らと知り合ったのは何年も前なのに、意外にもお客さんの前でああして一緒にお話をするという機会はなかったんですよね。お二人およびエクス・ポ主幹の佐々木敦さん、どうもありがとうございましたよ。

で、今はですね、シャーリーの準備しながらもう一本台本を書いてるところですよ。シャーリーの次に撮るつもりの企画ですけども。それに関してはまあ、いずれめくれてくると思いますんで省略。

63.コレコレ

うおおおおおおおー。

ありがとうございます。
「コレ」については後ほど。

あー、腰が痛い。

62.コレ押しpart2

冨永ですけども、下で佐藤くんが言ってるのってコレでしょ。

>佐藤くん

「コレ」のやりかた教えるわ。

61.(おれたちは)犬顔

美貌の自主映画顔サトウですよ。

美貌美貌といわれてなんのことかわからず、はて、と考え込んでいるうちに時間が過ぎてましたよ。下の冨永さんがいうところの「犬の目」に関しては、とりあえず勝手に「犬顔」に拡大解釈しましたところ、どうもこれ、冨永さんも犬顔じゃありませんか。ということはですよ、自主映画顔>犬顔なのか、犬顔>自主映画顔なのかはわかりませんが、どちらにせよ、自主映画顔とは犬顔である、とも言えてしまうわけですよ。これは驚きですよ。確かに冨永さんは、さんざん道に迷ったあげく、辿り着いたところがなんだかよくわからない一面お花畑の世界で、さてここはどこだ、んー、って表情の柴犬みたいな顔していますよ。これは衝撃的な発見ですよ。だから、僕らシャーリー共済組合員は、皆すべからく犬顔でなくてはいけませんよ。そう考えていくとひょっとしたら、シャーリーも犬顔ならぬ、犬そのものだったかもしれませんよ。いや、僕らはそう遠くない未来にシャーリー・テンプル・ジャポンという『ベイブ』みたいな犬を主人公にした動物映画を作らねばならなのかもしれませんよ。これはもう、がんばりますよ、冨永さん。

ところで、
http://www.mdnc-krafte.com/g_past/gallery.html(やっぱり「コレ」ってできないのですよ)
来週大阪でこんなことやりますよ。先週「映芸マンスリー」でも上映していただいた僕の短編と、同じくもう3年ばかし前になりますか、作らせていただいた短編ドキュメンタリーを大阪の有志諸君による多大なるご尽力のおかげさまを持ちまして、おしゃれなカフェ・ギャラリー工房で上映させていただくことになりましたよ。もちろん、僕もお邪魔してシャーリーのことやら犬顔のことやらいろいろお話してきますよ。大阪の皆さん、お暇でしたらぜひご来場ください。無料ですから。

とりあえず、シナリオもほぼできたので、いよいよ撮影準備に入っていきますよ。目標は5月中に撮影終了することですよ。がんばりますよ、がんばらせてくださいよ、皆様。

60.(おれたちの)美貌

冨永ですよ。

もう桃祭り終わりましたよ。楽日の打ち上げにもちょっと顔を出したんですけども、連日大盛況だったようで皆さんご機嫌よさげでしたよ。打ち上げも大変に盛り上がってましたよ。でもその一角にですね、どうして盛況だったのか、と殊勝なことに反省会やってる女子団がいたんですよ。女子というか要するに桃祭りの監督たちなんですけど、まあ遅れてきた僕はそこに座ってしまったんですよ。そうすると自然、冨永くんはどう思う?なんて聞かれたりするもんじゃないですか。僕そういえば光栄にも会員番号1番ってことになってるので。だからこそ2週間の成績を知って陰ながら喜ばしてもらったんですけども、本人たちはもう次のこと考えなきゃいけないわけですよ、大阪と名古屋で公開決まったそうなので。ま、地方でどうお客さんを呼び込むかって話ですけども、それはシャーリーにとっても人ごとじゃないので僕も考えようとしたんですよね。当然ながら、各作品の出来は素晴らしく、また監督たちも自信を持って送り出したはずですけども、それ以外の何が好成績に繋がったのか、といった副次的な要因を探さねばならないほど、レイトショーのイベント上映って難しいわけですよ。それは面白いだけではお客さんは来ないってことなんですけども、そこのところをどう捉え、どう工夫するかで成績は桁違いにちがうわけですよ。そしておそらく、彼女たちの努力と工夫のうちの何かがうまい具合にはたらいて今回の好成績を導いたと。でも正直なところ、そんなこと楽日に考えなくてもいいんじゃないかって思うほど全作品とも面白かったんですね。おいおい考えればいいでしょ、と言おうとしたんですけども、彼女たちはそんな安直な答えなぞ聞いちゃくれないふうだったんですよ。そこでですよ、なんならちょいと牽制してやろうかなんて余計な気を起こしてですね、いやあ、やっぱり皆さんの美貌が効いたんでしョー!と言ってみたんですよ。そしたらね、あの、みんなキョトンとなったんですよ。キョトーンとされちゃったんですよ。もう、キョ?キョ?キョ?な感じになっちゃったんですよ。彼女たちの顔にね、当たり前じゃないか、と書いてあるんですよ。そんなものお前、今さら言うなよ、という目でしたよ9人とも。こんなにがんばって映画やってるあたしらが美しいのは当然じゃないか、と言わんばかりでしたよ。まあそれは冗談にしてもですね、もう、キョを衝かれた僕はおしまいまで吃りっぱなしでしたよ。彼女たちの気合いのほどを目の当たりにすると、われわれのような自主映画顔の男子も、いや自主映画顔だからこそ、その美貌に自信を持たねばならんのじゃないかと、いきおい思ってしまうわけですよ佐藤くん。打ち上げで知り合ったあんたの映画美学校の先輩や同級生たちは、みんな言ってましたよ。佐藤の野郎は雨にそぼ濡れた捨て犬のようなあの目をどうにかしろよ、と。まあ僕なんか今日、冨永は「アントキの猪木」に似すぎなんじゃないか、と菊地師匠に言われたばかりですけども。

たしかに似てるんですけども。

59.犬の横臥然とした受賞者

今日は冨永なんですよ。

冨永なんですけど、まあ佐藤くんも一緒に横浜の大谷能生邸に遊びに行ったんですよ。近所まで行ったら大谷さんが迎えにきてくれたんですけど、ご自宅まで案内してもらった数秒後に俳優の山縣太一くんがダッシュで玄関に駆け込んできたんですよ。聞けば、駅から大谷邸に向かう途中に我々を目撃したらしく、ずっと尾行してたらしいんですよ。たしかに僕が煙草を買おうと立ち止まったとき、後ろに挙動不審な青年が立ってたんですよね。で、そのとき僕は小銭を出すのに手間取ったもんで、次の人に先に買ってもらおうと思って譲った相手が、どうやら太一くんだったそうなんですよ。妙な雰囲気の青年だったよなーと思いながら道を急いだんですけどねそういえばね、というかね、気づいてたんなら声かけてよって話ですよ(笑)。あんな人に気づかない俺も俺なんだけど、お連れの方(佐藤)とお話し中だったもので遠慮したんです、とか言うので俺と佐藤はそんなに仲よさげに見えたのかよって閉口しましたよ。そういうあれで大谷邸にお邪魔したんですけども、リビングに通されたら、すでに岡田利規さん(祝、大江健三郎賞)が結構な酩酊状態で大谷夫人と酌み交わしてたんですよ。仰向けの犬みたいな格好でしたよ。それがあまりにも面白かったので隣に座ってしまいましたよ。僕が猫の「笛ちゃん」と親しくしてるのを大谷さんが面白くなさそうに見てましたけども、たけのこ御飯と日本酒が大層おいしかったですよ。ごちそうさまでした。うへへ。

58.コレですよコレドすよ!!

佐藤ですけど、まさにコレですよ↓
ありがとうございました。

57.コレ押し

冨永ですけども、下で佐藤くんが言ってるのってコレのことでしょ。

56.で、ようやく

いってきましたよ、桃祭り。佐藤ですよ。

ここのところ風邪引いて熱でたり、ずっと下痢だったり(今も)苦行極まりない生活だったので、なかなか行けませんでしたが、本日満を持して行って参りましたよ。桃祭り。

もうなんだか、動員が頗る順調なようで劇場もユーロスペースの大きな方へ移ったりと、うらやましいったらありゃしない盛況ぶりなようですが、明日も塩田さんとのトークもあるし、金曜の千秋楽まで頗る右肩上がりですよ。これ見てると、ほんと我々もがんばらなくてはと、締めてない赤いふんどしをさらに締め直しましたよ。ちなみに、ただ今公開中の参の宴で『みかこのブルース』を監督している青山あゆみは美学校の同期で、これみてたら本当に、あいつうまくなったなー、とても良い映画だ、と生意気なことを思いましたよ。ライバルだから誉めてたまるか、とかまったくもって大人げないことを胸に秘めながら見たのですが、いや、これほんと面白かったですよ。ちなみに、僕のシャーリーに登場いただく宮田亜紀さんが、この映画で遺憾のないビッチぶりを発揮しているので、そこのところも含めて、ぜひともご覧ください。で、桃祭りをご覧になった人は、もれなく我々のシャーリーもご覧になっていただければ望外の喜びであります。

そうそう、予断ですが、ようやく『マイルス・デューイ・デイヴィス三世研究』を読み終わりましたよ。シナリオ書きながら何やってんだと言われることは恐ろしいですが、やはりこの本は半端なく面白いですよ。かなりハードコアな風体の本ですが、読むと人生変わりますからこれもお勧めしときますよ。って、僕ごときがどうとか言うまでもないですけど。

風邪がなかなか治り切らなくて何となく苦戦してますが、冨永さんもエンジンかかってきたようなので、僕も及ばずながら負けずに頑張りますよ。あ、そうそう、コレはごく私的なライトな告知ですが、今月14日の月曜19時から乃木坂のシアター&カンパニー「COREDO」で行われる「映芸マンスリー」で拙作の短編が『一万年、後・・・。』(沖島勳監督)のオープニングアクトとして上映されますよ。普通なら、「コレ」とか書いてリンクを張るところでしょうが、リンクの張り方がわからないので、とりあえず言語の形態で書けるだけ書いときますよ。お時間のある方は、ぜひお越し下さい。どうぞよろしくお願い致します。

本日はいまさらですが、DSDリマスターの『WALKIN`』でやられてましたよ。DSDリマスター、恐るべし。

55.で、どうだったのかと言うと

冨永ですけども。

ゆうべはユーロスペースで桃祭りでしたよ。下の下でお知らせしてたようにトークショーで僕が司会役をやったわけですよ。竹本直美監督『明日のかえり道』、笹田留美監督『座って!座って!』、佐藤有記監督『emerger』の3作品上映後の開催だからといって、僕は事前にみっつとも何度か見直して勉強しといたんですよ当たり前ですけど。3作品の面白さについて監督たちと密に語り合おうと準備してたわけですよ。で、当日ですよ。お三方と打ち合わせをしたんですね、しっかりと。それぞれの作品にかんして僕が考えたことや、桃祭りそのものについて、ちょっと面白い話になったわけですよ。3人ともいろんなことを話してくれたんですよ。で、桃祭りパンフレット(無料!)に越川道夫さんが寄稿した、

「…どうして彼女たちの作品の登場人物が、必ずと言っていいほど、その設定に“欠落”を、もしくは“過去”を持たねばならなかったのか…」

という一節を引いてお話を進めることにしたんですよ。そういうあれで、僕の映画のプロダクションマネージャーでもある大野さんもね、あら、いいトークショーになりそうですねー、なんて言い出すし、そんなこと言われたら安心するじゃないですか、それで余裕を持ったつもりで本番を迎えたんですよ。そしたらですよ、三人ともダマーってるんですよね(笑)。あれほど打ち合わせで喋ってたくせに、聞いてないことまでどしどし話してくれてたのに、いざ舞台に上がったら緊張して、僕が質問しないと口をきかないくらいおとなしいんですよ(笑)。そうすると「あっ」と思うのは僕ですよ。様子がちがうよって思うわけですよ。客席には呼びも呼んだり満員御礼の大観衆ですよ。ご存知のように、あの劇場は客席が階段状になってるもんで後ろのお客さんのお顔までぜんぶ見えるわけですよ壇上から。みなさん当然、ダマーって聞いてくれてるわけですよ。そしたら「喋ってんの俺だけだ」と妙に孤立を感じるようになってですね、しぜん僕のほうも緊張してくるじゃないですか。で、僕は緊張すると吃音症がひどいことになるので、もう、自分が何を喋ってるのかわかんなくなってきたんですよ。司会も糞もない具合にね、なってきたわけですよ。そのうえ「なぜ主人公は欠落を抱えているのか」と質問したら竹本さんも有記ちゃんも何やかやと言いながら「ファンタジー」と答えるし、笹田さんに至っては「欠落どころじゃないのだ」と言い出すし(笑)、いずれごもっともなんですけど、僕が落ち着いてればもっと三人からいいお話を聞き出せたんじゃないかと思ったわけですよ。だから下の下で僕が、

「しっかり研究して質問攻めにしますから、あの人たち覚悟しといたほうがいいですよ」

と拳を振り上げた殊勝な気持ちだけでも汲んでやってくださいよ桃祭りのみなさん。でもあとで友人から「いやー冨永何言ってるのかわかんなかったけど頑張ってたね」と励ましてもらったり(励ましですよたぶん)したもんで、そんならまあいいかと気持ちを切り替えて(切り替えるんですよ)楽しい打ち上げに参加したんですけども、一夜明けたいま、トークショーに誘発された別件について少々落ち込んでるんですよね。なんで俺はああいう大事な場で吃るんだと。これこそ「欠落」なんじゃないかと。俺を吃らせる「過去」とは何なのだと(笑)。これはもう、いっぺん人間の吃音問題についてシャーリーであれしなきゃいけないんじゃないかと思ってますよ。

あ、桃祭りまだ続きますよ。

10/17(土)〜23(金)渋谷ユーロスペースにてリヴァイバル上映決定!
stjp_rough
Comments
シャーリー・テンプル・ジャポン part2
stj02
Profile

STJ

シャーリー・テンプル・ジャポン part1
shirley01
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ