December 26, 2006

ピッツバーグ留学日記

12月25日。
興奮して寝付くことができず、朝をむかえる。
少し重ためのスーツケースを転がし、1時間遅れの飛行機でピッツバーグを飛び立った。

もう留学生活が終わるのかと思うと、少しの寂しさと安堵感に包まれ、飛行機のシートに身をあずけた。

そう、ついに僕のピッツバーグでの留学生活は終わりとなった。

思い出せば、大学院への、留学への、冒険への想いは、僕のなかにずっとあった。仕事は面白かったし、日常も充実していたが、どこかあきらめられない想いが胸の中にずっとあった。寝る時間を削って、TOEFLの勉強を始めた。問題文すら読めない自分に愕然としたが、新しいことを学ぶ喜びで苦にはならなかった。

32歳という年齢と、飛び出したいという気持ちの高まりを抑えきれず、久しぶりに実家に行った。「アメリカに行きたいと思う。」という言葉に、オヤジとオフクロは「おまえの人生だ。好きにしたらいい。」って言ってくれた。
そのとき一番大切だった人は、「がんばれ。」と励ましてくれた。
ボスの部屋の扉を、震える手でノックして、新しい物語がスタートした。

最初は、苦戦の多いピッツバーグ生活だった。英語が通じないし、アメリカでの段取りがわからない。子供でもできることができない自分に焦りを感じた。しかし、不思議なことに苦痛ではなかった。初めての出来事は、毎日僕にドキドキをくれた。

アメリカ生活に徐々に慣れ、友達もできた。年齢や国籍や立場を超えて、人間同士の付き合いができた。みんなと知りあって僕が受けた影響は、これからも僕の基礎となっていくと思う。

「学位なんて気にしない。アメリカ生活の中から何かを学びたい。」と言っていた自分が、嘘のように、ここで何かを残したくなった。あるいは、あきらめたくない未来の為に。
図書館は僕のすみかになった。あそこには、先人たちの仕事が本というかたちで残っている。本はただの物質にすぎないが、続いていく学問への想いを感じながら、パソコンにむかった。

人生の経験を重ねるごとに、人は臆病になっていく。せっかく築いた自分の城を、今度は守ろうと必死になる。それは人が継続的に生きていく上で、ある意味重要なことであるが、跳ぶことを我慢するのがいつも正解ではない。

チャレンジしたからこそ、僕の中に何かが残った。その何かを言葉にするのは難しいのだけど、確実にそいつは僕の中にいて、「Shiro、それでいいのか?」って僕を挑発し続ける。

この「ピッツバーグ留学日記」は、僕が個人的に感じた、僕の物語である。決して優秀ではないし、エレガントではない物語だけど、この1年4ヶ月の間に、悩んだり、喜んだり、悲しんだり、興奮したり・・・、そういう自分のかけがえのない物語だ。


ピッツバーグで僕を支えてくれた人、日本で僕を励ましてくれた人、インターネットを通じて物語を共有してくれた人、すべての人に感謝します。あなたがたがいなければ、この「ピッツバーグ留学日記」は完成することはなかったでしょう。

「ピッツバーグ留学日記」はここで卒業しますが、ピッツバーグで始まった物語は、僕の心の中で育ち続けると確信しています。ありがとうございました。


太平洋の真上、UA885の機中にて。メリー・クリスマス。
Dec. 25, 2006
Shiro


追伸
関空についたらバゲージがロストしてました。広島に帰る前に、忘年会で京都に3日ばかり滞在予定なのに。神様が「まだまだゴールじゃないんだ。」って言っているようです。明日の朝、京都の街を、新しいパンツを探すところからスタートです。


shiro_konaka at 00:45|この記事のURLComments(17)TrackBack(0)

December 24, 2006

Pittsburgh International Airport

いよいよ明日の朝の飛行機でピッツバーグを発つ。
明日の朝が早いので、今日は空港の隣のホテルに宿泊している。

部屋にいても落ち着かないので、空港のロビーでこれを書いている。


Pittsburgh International Airport

ここから僕のドラマは始まった。
飛行機を降りたあの日。あの夏から僕の冒険は始まったんだ。

ここにはいろんな気持ちがつまっている。
ドキドキや、うれしさや、悲しさや、言葉にならないものがいっぱい。

明日、僕はここから旅立つ。


恐れず大空に向かって飛び立とう。可能性をあきらめるよりも、チャレンジする男でありたい。そろそろ離陸の時だ。


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December 23, 2006

帰国の準備

着々と引っ越し準備をこなしている。といっても、連日どこかで飲んでいるので、朝のスタートは遅く、夜は作業をしないというなまけっぷり。しかし、明日にはホテルに移動するので、ここで過ごすのもあとわずかとなった。

そして、ついに成績発表。
無事にMasterの学位を手に出来ることが決定した。

アメリカで修士をとるなんて、ちょっと前までは夢みたいな話だったのに、それがかなってしまった。まだ、ちょっと信じられない。

やっと、アメリカ生活もマシになってきたと自分では思う。初めてPittsburghに来たとき、アパートを見せてもらうアポイントすらまともに出来なかった。それでも何10件も回って、いまのアパートを見つけた。Comcastに電話して、あまりの通じなさに凹んだこともあった。何より、たった一つのそういう作業を片づけるだけで、一日のイベントが通り過ぎていった。

いまは何とか人の力を借りずとも、手続きはできるようになった。ギリギリまで携帯を使いたいとか、アパートの退出時のちょっとしたお願いとか、自分の希望を伝えることもできるようになってきた。

仲間にも恵まれた。「せっかくだし、あれ着てみようかな」と言ってた大学のトレーナー、友達は覚えていてくれたみたいだ。言葉じゃないんだと思った。

引っ越し準備2引っ越し準備1









徐々にアメリカ生活が心地よくなるにつれ、離れる瞬間を想像して寂しくなる。

昨日はMelwoodの仲間たちとディナー。Pittsburghでこうしてみんなでご飯を食べるのは最後だろうってことで、中華を食べに行った。そして、かっこつけて生きようって、冗談っぽく語りながら歩いた。
でも、これは本気。みんな同じ気持ちだって思うんだ。僕は。

今日は、親しくさせてもらっているご夫妻が、ディナーに招いてくれた。アメリカ生活の何もわからなかったころから、本当にいろんなことを教えて頂いたし、かわいがってもらった。こうして最後の最後まで気にかけてもらって、とても感謝している。奥様がかつて「私も最初にアメリカに来たときは、人に親切にしてもらったから、今度は私が。順番なのよ。」というようなことをおっしゃっていたのを覚えている。そいうことを忘れず、これからもがんばりたいと思う。

引っ越し準備3








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December 21, 2006

帰国前のいろいろ

帰国準備にバタバタと。

<終わったこと>
   ・ OISに書類提出
   ・ cingularを止める手続き
   ・ comcastを止める手続き
   ・ アパートに書類提出
   ・ 帰国前日の宿の確保
   ・ 到着した日の宿の確保

<残っていること>
   ・ 銀行の口座を閉める
   ・ 荷物を送る
   ・ 飛行機のreconfirm
   ・ 成績の確認
   ・ あげる約束をした本などの配達
   ・ 部屋の掃除
   ・ パッキング


昨日は、素敵だなって思うお友達と最後に少しだけお話。彼女も僕もそんなに時間がなかったので。紅茶を頂きながら、最後にまたエネルギーをもらった。知的で論理的なのに、行動はダイナミック。なにより、生み出す言葉がとても繊細でみずみずしい。
いろんな意味で、僕はもっと魅力的な人間にならなきゃいけないと改めて思った。それは僕がここ10年で目指したものと方向は違うのだけど、アメリカで過ごした1年4ヶ月の間に、自分があきらめる必要もないものをあきらめていたことに気づかされた。
今の僕は、まったくのチャレンジャーだ。自分を誇張する必要も、卑下する必要もない。ありのままの自分で、努力し続ければいい。
そんなことを気づかせてくれたお友達に心から感謝。これからの活躍を期待してる。


夜、部屋でみんなで酒を飲んだ
大騒ぎで楽しかった。やっぱり酒大好き。結局、朝方の3時まで飲んだ。

そうしたら、とっても大きな音でfire alarmが。3時だというのに、酔っぱらってみんなで避難。結局、何事もなかった。みんなが帰った後も、alarmは鳴りやまず。そのまま就寝。

朝、今度は聞いたことのないメロディーで、携帯のalarmが鳴り響く。「なんの音だ」と思いながら、布団から出たくなかったので無視を決め込む。しかし、だんだん大きな音に。しょうがないと思って隣の部屋に見に行くと、僕の携帯じゃない携帯が鳴り響いていた。忘れ物だ。

なんか、alarmに悩まされる一日だなと思いつつ、再度ベッドへ。
これも、ピッツバーグのいい思い出になりそうだ。


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December 19, 2006

はぁ〜〜

幸福感7割、せつなさ3割。

アメリカにきて多くのことを学んだ。ボスの部屋の扉をノックしたあの日から、僕の何かはスタートした。もう物質が欲しいという感覚はとうになくなっていたけど、そうじゃない手に入らないものに言い訳をつけるのがイヤになっていた。

身の程知らずといわれてもいい、そのことによって何かを失うことになっても、動き出した心を止めることはできない。

やっと大学院修了というところまでやってきた。

これによって、その何かを手に出来るほど世の中はシンプルじゃなく、むしろ見る世界が広がったことで、夢の中で見たうまそうな饅頭が、じつはリアルの世界にあるものだと気づいてしまった。

もしこれが夢の中で見た饅頭のままであったなら、こんなにせつない思いをしなくてもよいのだろうに。子供の頃、どうしても欲しいおもちゃの前に座り込んでダダをこねたあの気持ちに悩まされる。

だから次の扉をノックするのだろうか。それはまた・・・


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shiro_konaka at 15:43|この記事のURLComments(4)TrackBack(0)

December 18, 2006

友よ

台湾からの留学生である友達たちがfarewell partyを開いてくれた。
僕は本当に幸せ者だ。

彼等には本当にいろんなことを教えてもらった。勉強だけじゃなく、母国語同士じゃなくても友達になれるということを。

Yにはいっつも心配をかけた。彼は僕の生活や勉強のことをよく気にかけてくれた。お腹が空いたときには、自分のベーグルやドーナツをよく僕に差し出してくれた。レポートで胃が痛い僕に、何度となく胃薬をくれたのも彼だ。それでも酒が飲みたい僕は、胃薬をかじりながら酒を飲んでいて、「やめろとはいわないけど、酒とコーヒーは一週間だけ休め」と真剣に言ってくれた。「修了したらサンフランシスコで同じ職場で働こう」って言ってくれたとき、仲間っていいなって思ったよ。

Databaseもおかげで少しはわかるようになった。君がいなかったら、僕はOLAPをこんなふうに理解することはできなかったし、TomcatやApacheを近くに感じることもなかっただろう。そしてまた、僕はまだほんの入り口に来たにすぎないということを、君とやったプロジェクトから学んだ。

ありがとう。君と、君の彼女のこれからの幸せと、夢がかなうことを心から期待しているよ。


Fにもとっても世話になった。ピッツバーグにきたばかりのころは、本当によく愚痴をこぼしあったっけ。不安でしょうがなかった毎日を、君と話すことで忘れることができた。あの出来事のとき、僕は全力で力になりたいと思ったけど、お互いまだ、あの抽象的な出来事を表現する英語は難しかったかもね。いまだったら、もっと違う答えを出すことができたのかもしれないけど。

君のユーモアを忘れない性格と、フレンドリーさから、僕はいろんな勉強をさせてもらったよ。


二人が留学を終えるとき、日本に寄ってくれるらしい。楽しみにしてる。
今の僕に、君たちが僕にくれたことを返す力はないけれど、それまでには僕もここで学んだ知識と経験で、生活の基盤をきちんとつくる。おもてなしできる日が楽しみだ。台湾にもいつか行きたい。君たちが素敵だというその国に、今度は僕がたずねる日が来たら最高だ。ありがとう。


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shiro_konaka at 15:35|この記事のURLComments(2)TrackBack(0)

シチューパーティー

先日はシチューパーティーをした。いや〜、うまかった。

お友達が帰国前に会える最後のチャンスということで、料理してくれたのだ。僕がしたことと言えば、GIANT EAGLEへ買い出しのお供と、お米を炊くこと(笑)

買い出し1









Sさんには、よくご飯をごちそうになった。こちらで手料理を食べるチャンスがかなり少ないので、ワクワクしながら料理を食べにいったものだ。

いろんな出来事を思い出しながら、クリームシチューを食べた。
うまいシチューを食べたとき、ここでの出来事をまた思い出すだろうと思いながら、何度も通ったアパートの廊下を歩いた。ありがとう。楽しかったよ。

また会えると思うので、さようならなんて言葉は使わない。これからの活躍を期待している。
きみはがんばりすぎる傾向があるので、時には遊んだっていい。気づいているだろうけど、人の魅力はGPAじゃはかれないし、悩みのない人よりは、悩みながら前に進んでいる人の方が魅力的だと思う。
これが、お兄さん(おじさんじゃないよ)からのアドバイス。

いまごろ飛行機の上だろうか? 楽しい旅を。いろいろありがとう。


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shiro_konaka at 06:53|この記事のURLComments(0)TrackBack(0)