昨年、長距離ラン企画をご一緒するU山さん(発案者・女性)、S井さん、U松さんと
東京タワーまで走る、という企画があった。
行程約200Kを2日に分けて走破した
(途中離脱、途中参加された方有り)
ランの世界には“刺激中毒”というコトバがある。
ほかのスポーツや趣味等にも存在するのかもしれない。

一度成し遂げた出来事があると、次回はその内容を上回る成功体験をしないと満足できない、というもの。
前回の200Kを上回る企画ならば皆満足する?わけで、
結果発案者U山さん(女性・刺激中毒末期)がだした企画は「京都タワーツアー」。
総距離320Kを3日かけて走破するというもの。
正直「バカじゃなかろうか?」とも感じるのだが、同時に「チャレンジしてみたい」と思ってしまう部分もあるわけで、結局自分も“刺激中毒者”ということになるのだろうか?

金曜日は結婚式の二次会に出席したため、1時間ほどの睡眠をとっただけで、深夜の静岡駅を出発することになった。
前回の「東京タワーツアー」はスタートから雨だったことを考えると、行程中雨予報がない今回は上々といえる。ただし寒い‥

途中コンビニ等によりながら、楽しくラン
掛川市で夜明けを迎え、お昼近くに浜松市を通過。
ここまでは比較的順調だ。ちなみに1日目のゴールは岡崎市、距離は140K。
本当は豊川市の110Kが初日のゴール地点だったのだが、スタート数日前にU山さんが突然、「予約したホテルは、過去に殺人事件があり、私は怖い」と言い出した
そんな話を聞いたらボクだって怖い

そんなこんなで、さらに先の岡崎市に宿を取り直した、という次第だ。
走っていると、いろいろな街を通り過ぎる。となりの街に移動すれば、当然道路上にある標識は変化していく。
浜松市を通過すると、道路標識に「豊橋市」が現れてくる。
ただ、これまで走ってきた距離と、「豊橋市」までの距離を足すと110Kを越えてしまう
当初の予定では110K地点は「豊市」のはず‥
この疑問を解消すべく、道中の中華料理店でお昼を食べながら、グーグルマップで調べてみると‥。
どうも事前に調べた距離に誤りがあったらしい。
グーグルが測定した行程とボク達が進む行程が異なっていて、その差が距離に現れたようだ。
ともかく、実際の距離は160K
これはボクの100マイル完走履歴にカウントしていいのかな?

この事実を前にして、全員が少なからずショックを受けた
受けたけれど、先に進まなければゴールにはたどり着けない。だから前に進む。
豊橋市を過ぎた頃に2度目の夜を迎える
各々が疲弊し、体温調整もままならない状態で、気温は低く、向かい風もあり体感温度はさらに下がる。
走りながら、今夜のこと、2日目3日目のことを考える‥。

おそらく今夜のゴールは0時ころだ。
そして翌早朝には先に進むべく走りださなければならない。そして翌々日も‥
これは、到底非現実な出来事のように思える。
100マイルレースの翌日に、さらに走りこむ、なんて話は聞いたことがない。
しかも疲労を十分抜く時間もない。

夜の街道をひた走るが、いったん伸びた(勘違いした)距離は一向に縮まる気配はない。
いや実際は縮まっているのだけれど、予想される今後の圧倒的な距離量、そしてそれが今回のように不正確なものなのかもしれないという不安。(その不安は大体において悪い展開へと導かれていく)。
それらがおもりのようにのしかかり、ボク達が進む数キロの走りの意味を希薄にしていた。

要するに、ボクはかなり落ち込んでいた。
脚は動く。まだ走ることは可能。だけど気持ちは走ることを拒否しようとしている。
おそらく皆も似たような状態にあるのかもしれないが、ボクにはそれを気遣う余裕さえない

ひどく寒い街道を、かわす言葉もすっかり減ったまま今夜のゴール地点へ向かう。
そして深夜0時頃、ようやく岡崎市のホテルに到着。
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